寿司をつまんでサンドイッチもつまんで…、日比谷

寝坊をします。昨日、へんてこりんな映画をアマゾンプライムで発見して、それを観てたらかなりの夜更かし。
どうせ連休。思う存分、寝坊して目が覚めたらばそろそろレストランのランチタイムがはじまる時間。急いで銀座に移動して、寿司を食べます。
根室花まる立喰コーナー。
カウンターだけの小さな店でギッシリ詰めて並んでも10人ちょっとで満席になる。開店と同時にすぐに満席、行列。ちょっと裏技使って最初のゲストになった。カウンターに注文を書く紙とボールペン。自分で書いて目の前にいる職人さんに手渡すシステム。次々書いてニッコリ渡す。間もなく60のおっさんの字と思えぬ丸文字…、ちと気恥ずかし(笑)。

お客様4人に一人職人さん。
二人一組お客様が多くて、だから大体、二組に一人の職人さんという具合。
かなり贅沢なお店であります。
テキパキ握って、腕を伸ばして寿司を提供。
目の前のショーケースには新鮮なネタがそれぞれほんの少量だけあり、使うとその分が後ろの厨房から補充されるという仕組み。臨場感にお腹がなります。
あれこれ都合12種類の寿司を食べ、どれもそれぞれおいしかったけど、中でも一番のネタがこれ。カンパチでした!
脂がのって食べる前からツヤツヤおいしい。ザクッと歯切れるたくましさ。歯切れた途端に脂の香りが口に広がり、ヒヤッと舌がちょっとビックリ。直後に口の温度が上がり、脂がとろけて強い旨みが舌、撫で回す。軽い酸味で幕を引く。

いつものように貝を味わう。
ホッキはツルンでスベスベ。
舌触りがよく、鉄を舐めたような渋みをまず感じます。それがたちまち旨みに代わり、トゥルンととろける。
昆布のような旨みとヌメリをもった赤貝。ザクザク歯切れる。
ゴリっと奥歯で砕けてとろけるつぶ貝は、軽い渋みと強い旨みにウットリします。

本マグロの中トロ。
脂がおいしい。ひんやりとして最初はマグロ独特の酸味を感じ、ゆっくり脂がとけてにつれ酸味が旨みに置きかわる。
脂は甘い。
甘さと酸味が旨みに変わる…、まるでマジック。

タラバの足にイカそうめん。
イカにはわさびや生姜じゃなくて、すりおろした山わさび…、というのがなんとも北海道的。ツーンっと鋭い酸味がイカを甘くおいしくしてくれる。
分厚い穴子をこんがり焼いて、甘いタレを塗ったにぎりはフッカリやわらか。酸味強めのシャリと一緒になってとろけるオゴチソウ。

北海道らしいネタがいくつか。例えば生のボタンエビ。頭も一緒にやってくる。身はブルンと弾力が力強くて前歯にしたたか抵抗をする。ブチッと歯切れた途端に旨みジュースがジュワッと飛び出す。甘くてうまく、しかも香りが濃厚でもうウットリ。頭の中をチュウチュウすすると、これまた甘くて磯の香りが力強い。新鮮なウニ。甘くて香りがよくてかすかな渋みが味ひきしめる。
それから筋子。いくらではなく筋子が推し…、というのがこれまた北海道的。まずネットリ。噛むとゴリッと最初は潰れず顎に力を入れるとブチッと潰れてどろりととろけてシャリと混じってく。強い塩気に負けぬ旨みに、命を食べてる…、って感じがしてくる。オゴチソウ。
数の子をサクサク食べて、お腹も満ちる。テキパキたったの15分ほど。立って食べるから回転早く、待ってもそれほど待たないところがいいお店。

 

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寿司をつまんでちょっとブラブラ。
今日の有楽町から日比谷にかけてはスゴイ人出。新しくできたビルとか、日比谷公園のフードフェスとか。どこも想定以上の人が集まってしまったようで人に酔ってしまいそう。
ほうほうの体で帝国ホテルの中に逃げ込み、ランデブーラウンジでお茶にする。
世界中のホテルのロビーラウンジの中でもココのステキは際立っている。高い天井、ゆったりとした客席に優雅に、しかしキビキビ働き歩く人たち。ウットリしながらカメラを構えパシャリと撮ったら、ロングドレスの裾から生足。ドキリとします(笑)。
コーヒーたのむとうやうやしくもポットを傾け注いでくれる。半分ほども飲んでしまうと、再びそっと注いでくれる。枯れることなき魔法のカップ。コーヒーも癖なくほどよきおいしさで、お腹が重たくならないところがありがたい。

折角だからお茶のお供をひとつたのんだ。エビフライのサンドイッチ。
東京で一番好きなエビフライのサンドイッチがここのコレ。そっけないほど痩せた食パンを薄切りにしてこんがりと焼く。しっかりとした健康的なエビを2枚に開いて伸ばしたモノに、細かなパン粉をギッシリつけてこんがり揚げる。
食パン2枚一組が二組ついて一人前。その一枚はケチャップ味。もう一枚はタルタルソースと異なる味に仕上がっている。断面見事でどちらもおいしい。ムチュンと歯切れるエビの食感、味が主役でソースやパンはあくまで脇役。香ばしく焦げたトーストもエビフライの一部のようにふるまって、エビを食べた!って感じがするのがオゴチソウ。

 

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