室町ざくろ。夢を語るのにふさわしいしゃぶしゃぶ

夜に会食。室町の「ざくろ」に集まる。
来年から本格的にはじめようとしている仕事の仲間と情報交換の会食でもある。
忘年会でもあり、ありがたいことにボクの快気祝いもかねた会でもあって、ウキウキしながらやってくる。
「ざくろ」の中でも新しい店。明るく開放的な店作り。見通しがきく空間だからサービスも行き届きやすくお店の人に安心して身を委ねることができるのがいい。
料理がおいしい日本料理店はたくさんあるけど、サービスもよい日本料理のお店…、しかもある程度の規模のある店って少なくて、そういう意味で「ざくろ」というお店は大好き。オキニイリ。
定番の名物料理があるというのもステキなところ。例えば前菜代わりのトマトサラダとアスパラ豆腐。粗みじんに切ったトマトにゴクゴク飲める醤油風味のドレッシング。みじん切りの玉ねぎ、セロリが香りを添えてカイエンペパーの辛味がすべてを引きしめる。スプーンですくって食べる気軽さ。

茹でたホワイトアスパラガスを底に敷き詰め固めた卵豆腐に蟹の身。なめらかで酸味おだやかなマヨネーズをたっぷり搾ってここにもパラリとカイエンペパー。
卵豆腐はなめらかにしてフルフルでそこにアスパラガスの繊維が歯切れる食感が混じってとろける。カニの旨味と香りとほどけて一緒に消えていく。ここに来るたび必ず食べてて、いつも同じで飽きないおいしさ。素晴らしいなぁ…、ってしみじみ思う。
そうこうするうちにしゃぶしゃぶの鍋が到着。真鍮製で真ん中に穴のあいたドーナツ状の見慣れた鍋。ただ他のお店の鍋の熱源は炭の火でここのはIHヒーター。灰が舞い散る恐れがないから煙突部分が短くて、特別感に欠けるところがちと残念。

黒毛和牛のしゃぶしゃぶ肉。
脂ののった、サーロインの部位が4枚。
赤身の強い部位が3枚。
大きな肉のかたまりから薄く削り出されて、空気を抱きかかえるようにふわっとお皿に並べられてる。
部屋の温度で肉がくったりしはじめて脂がツヤツヤ光りはじめる。
喉が鳴る。
焼肉屋さんでよく見る細いトングでつまんで鍋でしゃぶしゃぶしてくださいネ…、と念をおされる。感染予防のためにということなのだろうけどなんだか興ざめ。しょうがない。
野菜や豆腐はお店の人が鍋に入れてくれるサービス。勢いよく沸騰していた鍋の中が一時しずかに収まって、それがたちまち勢いを取り戻しつつ中の野菜を踊らせる。

タレは2種類。旨味と辛味のしっかり整う濃厚ゴマダレにネギをたっぷりほどこしたもの。これだけなめても十分おいしく、酒の肴になってくれそうなおゴチソウ。辛味がピリッと後味ひきしめコッテリなのに肉をスッキリおいしくさせる。
ポン酢はとてもフレッシュでゴクゴク飲んでしまえる味わい。
〆にはラーメン。鍋の中身をお椀にとって塩と胡椒で風味をつける。そこに麺を沈めただけ。好みでゴマダレ、ポン酢で味を整えてスルンと食べると不思議なほどにこれがおいしい。脂で蓋してずっと熱々というのもゴチソウ。柚子のシャーベットで口をスッキリさせて〆。
来年は本格的に暴れましょうね…、と約束をして帰途につく。

 

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