夜の狐。ドトールの朝のサンドイッチのリニューアル

木曜日の午後。日本橋に行ったついでに気になっていたお稲荷さんを買う。
「だしいなり海木」っていう本店が博多にあるらしいお店のおいなりさんで4個で1200円。
店やパッケージ、ショッピングバッグを含めてデザインワークがしっかりしててかなり高級感が漂う製品。
「製品」とあえて表したのはあまりにデザインが行き届きすぎて、血の通った料理というより工業製品にように感じてしまったから。食べるものってどこかスキがあったほうがおいしく感じるものじゃないかと思うのでして…。
傾けると出汁がこぼれだしてしまいますから気をつけてお持ちくださいと言われてそっと持って帰って夜食べる。
確かにとてもみずみずしくて、息を吸いながら噛まないとお揚げが吸った出汁が口から流れ出してしまいそうなほど。それにお揚げのきめが細かくどっしりしてる。煮た油揚げに期待するふっくら感がほとんどなくて歯ごたえ頑丈。だからご飯がきっちり入っているのにお揚げの印象しか残らない。個性的にて新しい…、と思うことにする。お勉強。

きれいなマグロの赤身を見つけてマグロのポキ風を作ることにした。ハワイ風のマグロのお刺身。マグロの赤身のぶつ切りと熟れたアボカドのざく切りにする。塩をまぶして太白ごま油でドレスする。砕いたガーリックチップと輪切りの赤唐辛子をアクセントして出来上がり。刻んだ玉ねぎやトマトも一緒に入れればもっとサラダ風になるんだけれど、今日のはあくまでお刺身代わり。
醤油で食べるマグロがおいしいのは当たり前。けれど塩と油で食べるマグロは風味や酸味と言ったマグロらしさを心置きなくたのしめるのがオキニイリ。マグロとアボカドが互いのとろけ感を引き立て合うのがオモシロイ。
お汁代わりにうどんを炊いた。関西風の細めのうどん。出汁でコトコト、麺がやわらかになるまで炊いて、そこにたっぷりキムチを乗せる。甘い出汁とキムチの相性がいいのは博多の牧のうどんで経験済みで、キムチの辛みと酸味が甘い出汁を引き立てザクザク歯切れる感じもたのしい。野菜を食べなきゃとちぎったルッコラとラディッシュをオリーブオイル和えにしてコリコリシャクシャク、お腹をスッキリさせました。

ドトールコーヒーの朝食メニューがリニューアル。
トーストをしたパンで作ったサンドイッチから、カイザーブレッドみたいなパンをつかったサンドイッチに変わったらしい。
今までのサンドイッチはコーヒー専門店の商品としてはかなり手間のかかった料理。トーストを焼く。具材を重ねる。パンで蓋して切り分ける。お皿に移して提供するのも丁寧にしないと崩れてしまうほど。切る手間を省き、バーガーペーパーにくるんでしまえばいくつかの手間と気遣いを省略することができるからじゃないかと思ってお店の人に聞いてみた。
多くの人がトーストじゃなくなってさみしいとおっしゃる。理由は実はサンドイッチ用のパンの製造が終わったから。
そうか…、たしかにあの食パンのサイズは独特。しかも焼くとザクザク壊れる感じに仕上がるところは日本の他のパンになかなかみられぬ特徴のパン。

ただそのためだけに製造し、しかも在庫を持つのは大変だったのでしょうね…、今までの見えぬ努力に感謝しました。
新しいパンに変わってもやはり時間は少々かかる。シュレッドタイプのやわらかな薄切りハム。たまごサラダにレタスにトマト。挟んだ具材は前と同じで刻んだパセリを散らしたところも以前と同じ。パンもトーストされていました。実際食べてみるとこれがなかなかにいい。
噛みごたえがあり、食パンに比べて食べた実感も湧く。なによりレタスはパリパリでトマトの酸味もほどよくて具材の一つひとつの状態、組み合わせのバランスの妙で出来上がってる商品だからパンが変わってもイメージはそれほど変わらず十分たのしめる。
ただ食べてると具材がムニュンとはみ出すところが、パンの頑丈を目で見てとれる。それがちょっとエレガントじゃないくらいかなぁ…。そうそう、お皿のドトールマークがずっと黒に黄色と思っていたけど、黒に赤とはじめて気づく。オモシロイ。

 

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コメント

  1. Furu

    ドトールのカイザーサンド、先日食べてみましたが、自分も具材がはみ出て食べづらいと感じました(笑)
    以前のサンドイッチ、半分に切って出してくれるところが、ファストフードぽくなくてとても好きでした。なくなってしまったのは寂しいですね。

    • サカキシンイチロウ

      Furuさん
      パンがしぶといからですよね(笑)。
      ボクも昔のサンドイッチの方が圧倒的に好きだなぁ…、残念ですね。

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