夏の雨です、箱寿司で朝

雨の朝です。
涼しい雨がしとしと降る朝。
東京では8月に入って毎日雨が降ってるという。
ずっとザーザー降り続けというわけじゃなく時折ザーッと…。あるいはしとしと。傘を持たずに歩ける程度のおしめりの雨。
8月毎日16日間、続けて雨が降るというのは40年ぶりのことなんだという。
もしかしたら梅雨が明けていなかったのかもしれないなんて言う人もいて、本当に今年の夏は不思議な夏でござんす。
新宿西口にやってきて、いつもの地下ロータリーから空をとると、いつの季節かわからぬ空がパシャリと撮れる。

鳩もビックリしてるんでしょう…、ロータリーの中にとんできてひとかたまりになって柱の影にかくれて動かずにいる。今日は8月16日。

朝ごはんに箱寿司たずねる。
上方寿司的なものがちょっと食べたく、いつもならば近所の「八竹」で買って食べるところ現在そこはお休み中。
お彼岸にはいつも大忙しの店だけど、さすがにお盆は休みをとるのでありましょう…、手軽に食べることができぬと思うとますます食べたくなるのが人心(笑)。
それで新宿西口地下街にある「箱寿司」にきた…、というワケです。
東京にあって珍しい上方寿司の専門店。しかも百貨店とかの中じゃなく地下街にあるというのがまた珍しく、おなじみさんも結構ついてらっしゃるようです。今日も次々おばさまがたがやってきて、テイクアウトでまとめ買い。江戸前寿司と違って、家で気軽に味わったりお客様がきたときの軽いオモテナシにピッタリで、だから今の時期には重宝するのでありましょう。

売店の後ろ側にイートインコーナーがありテーブル3つ。
お昼の時間にはかなり混雑する場所で、けれど朝の時間はゆったり。
いいですか?…、って中に入るとお店の人が「ゆっくり召し上がっていってください」と声かける。
江戸前寿司と違って、基本的に作り置き。
だからどこで食べても良さそうなものではあるけど、作りおきでも切り分け盛り付け提供をする。
おみやげでもってかえるということは、切って時間がかかるということ。
切りたてのものはやっぱりおいしんですよ…、って。
なるほどそうかと、今日はニンマリ。

押し寿司、巻き寿司がメインではある。けれど最近、青い魚の握りも作って売ってらっしゃる。特にアジの握りは力の入った一品で、それと三角巻というココ独特の巻物の2種盛り合わせを選んでたのむ。吸い物も追加すると1070円。朝食としてはちょっと贅沢。テーブルの上にお代を置いて待ちます。商品と引き換えで先払いというココのシステムも合理的にて悪くない。

ムッチリとしたアジの切り身にたっぷりすった生姜が山盛り。
醤油をつけて口に入れると生姜の香りがフワリ漂い、ネットリとしたアジの脂が口に広がる。
生姜の香りが青い魚独特の匂いを消しておいしくさせる。
しかも生姜が案外ビリビリ辛くて、朝のお腹が目覚めるゴチソウ。

三角巻は焼いた穴子にかんぴょう、キュウリ。
甘辛に煮た椎茸を、ふっくらシャリでくるんで海苔で巻いて仕上げる。
丸く巻いても良さそうなとこ、三角形に巻くことで、具材とシャリのバランスがちょっと変わって具材の存在感が増す。

甘めのしゃりもやんわり巻かれてて、口の中でぱらりと散らかるやさしい食感。三角巻の端っこまでもキチッと具材が収まっている。几帳面な作り方に賢い節約感じてニッコリ。豆腐の浮かんだ汁を飲み、お腹あったか。朝のコト。

 

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