夏の終わりか秋の始まり?ポール・バセット

西新宿からはじまる金曜。
あぁ、週末だ…、ってちょっとホッとする朝。

目当てのビルの手前の交差点にあるLOVEもなんだかしっとりしてる。
空気が潤い、ほどよい気温。
徐々に涼しくなってきて、気の早い葉っぱはすでに色を赤く変えはじめてる。
秋なんだなぁ…、ってしみじみ思う。

今年の夏は雨が多くて暑くなったり涼しくなったり。
気温の変化。
湿度の高低が激しくしんみり体にこたえた。
特にこの数年は気圧の変わり目に体調を崩すことが多くなり、お医者様に言わせるならば男もすなる更年期障害。無理やり直すものでもなくて、体調管理につとめなさいってことなんだそう。
睡眠をたっぷりとって食は控えめ…、それで体は整うから…、というのだけれどそれが一番むつかしい(笑)。

さて、朝ご飯。ちょっと控えめを心がけましょうかとそれでポールバセット。
隣接しているイタリア料理のサルバトーレが開店前という朝は、雰囲気格別。サルバトーレの客席の一部もカフェとして使えて広々。奥へ奥へと広がる空間。地下にあるのに天窓から外の光が差し込んできて、洞窟感が心地よい。
それにしても白人系の人たちの寒さに強いことにはつくづく感心します。この季節でも半袖、ショートパンツでニコニコしてる。カナダのスキーリゾートで雪が降る中、平気でぬるいジャグジーにずっと使っていられる彼らに度肝抜かれたモノであります。
特に旅先。急な気温の変化に対処できるワードローブがなかったのかも…、と思ったりもする。夏はすっかり終わりの気配。

昔はパンケーキなんてメニューがあって、あるいはキッシュ。
どちらもかなりの高カロリーモノ。
朝のカロリーは計算外…、って嘯きながら昔はたまに食べていた。
けれど今ではパンがメイン。
クロワッサンやパンオショコラといったちょっと栄養過多系のパンにコーヒーというラテンスタイルの朝のスタイル。
クロワッサンだなぁ…、と思ってショーケースの中に最後の一個だけ残ったクロワッサンサンドイッチを発見しました。
玉子サラダをたっぷり詰めたおいしそうな姿にそれ…、と即座に注文。
一緒にたのしむ飲み物を何にしようかとちと迷う。
朝のお腹におそらく一番おいしいものはぽってりとしたカフェオレで、そうしようかとも思ったのだけど夏のメニューがまだ残ってる。
エスプレッソトニックという、ちょっと今年ハマった飲み物。トニックウォーターにレモンを搾り、エスプレッソを浮かべたモノで、まだあるんだね…、っていったらそろそろ終わりになります。だってこんなに涼しいですもん。それでこれが最後と思ってたのんで飲んだ。

不思議な味。トニックウォーターは甘くて苦い。エスプレッソも甘くて苦い。けれどそれぞれ苦味は異なりそれらが出会うと不思議なほどにエスプレッソの酸味が活きる。まるでグレープフルーツジュースをソーダで割って飲んでるみたいな味わい。
酸味と甘みが終わると舌に苦味が残る。あぁ、トニックウォーターを飲んでいたんだと一瞬思い、ところが鼻から抜ける香りにいやいや、エスプレッソを飲んでたんだと気持ちがあっちにいったりこっちにいったりする面白さ。
クロワッサンはしっとりタイプ。だからパラパラ、お皿をパン屑が汚したりはしないところがお行儀良くて、クシュっと歯切れて挟んだ玉子サラダをぽってり、引き立ておいしくしてくれる。ほどよき量の朝ご飯。今日も一日、がんばろう。

 

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