土曜の昼のキッチンたか
土曜日の昼。家の近くのオキニイリ。キッチンたかでランチをとります。
客席6つの小さなお店。しかも人気ですぐに行列ができちゃ店でもあるので急いだ。ただ家を出るのにちょっと手間取り、お店についたのが開店時間の15分ほど過ぎた頃。出遅れたか…、と思って来たら行列なしの店だけ満席。ほどよくラッキー。
ちょっと待ちます。10分ほど。
合間に何にしましょうと、メニューをもって女将さんが来て事前に料理を注文し、順番が来てお店の中に入ると料理がほぼ完成というタイミング。カウンターの上に並んだソースや醤油の器もピカピカ。厨房のフードや壁もキラキラしてる。相も変わらずよきムード。
2人で料理を3つたのんだ。
もともと盛りのよい店で、けれどいろんな料理をたのんで試したくなるお店。
カウンターにココの料理をズラリ並べて、片っ端から食べることができたらどんなにシアワセかしら…、っていつも思ってメニューを眺める。
今日選んだのは、オムライス。
ハンバーグカレーに、ポークソテのガーリックトマトソースの3つ。ポークソテは単品にしてもらってたのむ。
ちょうどお店に入ったときに、ボクのたのんだオムライスが玉子でくるまれ仕上がっていくそのタイミング。
ハムと玉ねぎ、マッシュルームを具材にケチャップでぽってり仕上げたハムライスが、クルンクルンと見事な手際で薄焼き卵にくるまれていく。
まるで魔法を見ているような気持ちになってお腹がなった。
昔ながらの正統派。オムレツ状に仕上がった黄金色したオムライス。真ん中にトロリ、ケチャップをたっぷりほどこした姿が凛々しく、食欲誘う。
すべての料理にたっぷりの千切りキャベツとポテトサラダがついてくる。
ご飯の上にどっしりとしたハンバーグ。カレーをたっぷりかけたハンバーグカレーは熱々、おびただしい湯気を立てつつやってくる。
ポークソテのソースにはたっぷりガーリック。酸っぱく、甘く、香り強烈、ニンニクの旨みと風味が厚切りポークにからんで一口。「ご飯を頂戴!」って声をあげてしまいそうになる力強さにウットリします。
さてと一口!
薄焼き玉子でつつまれた、ケチャップライスのおいしいコト。塩がキッパリ強めにきいてて、玉子の旨味やケチャップの酸味をしっかり受け止める。
これに限らず、ココの料理は塩の塩梅がいいのです。調理人は塩使いに関して臆病になることが多い。塩辛いといわれるよりも、塩がちょっと足りない程度に仕上げるほうが無難で、けれど料理の旨さは塩の下味。
足りないからと後からくわえても、塩の旨みは発揮されない。
どっしりとしたハンバーグ。
作り始めるとペチペチ、軽快な音を立て空気を抜いて形を作る。だからずっしり。挽き肉同士がしっかりくっつき、肉汁たくわえ焼きあがる。
スプーンで壊すと中から透き通った汁がジュワリと滲み出す。辛味がスキっとしたスパイシーなカレーとピッタリよりそって、ご飯がモリモリすすんでくれる。オキニイリ。
カレーをご飯と一緒にちょっとかり、オムライスの上にぽってりのっけて一緒に食べる。ケチャップの酸味と甘味、焼けたの玉子の風味に旨み。カレーの味が一緒に口にやってきてパラパラご飯がスベスベ散らかり消えてるおいしさ。
さっくり歯切れる豚肉のスッキリとした旨みとそれにからむトマトソースのおいしさ。ソースたっぷり。それをキャベツに絡めて食べると、千切りキャベツが堂々としたメインディッシュのようになるのもオモシロイ。
味噌汁お供にキレイに食べて、お皿はたちまち空っぽになる。代わりにお腹はしっかり満たされて、笑顔ももらう。オゴチソウ。