四谷荒木町、遊猿の昼

午前中、家でのんびり仕事をし家の近所で昼食とした。
個性的な飲食店が立ち並ぶ車力門通りの中程。すぐ近くにはおいしいかつ丼で有名な鈴新がある。
2年ほど前にできた新しいビルの二階にある「遊猿」。
青山シャンウェイという鉄板中華のお店の流れをくむ店で、ここも鉄板が埋め込まれたカウンターがあり、そこで料理が作られるのを眺めながら飲むのは格別。
ただ、この店のすばらしいところが「鉄板中華」がメインではなくあくまで付加価値としてふるまうところ。料理のほとんどは中華鍋で仕上がり、しかもそれらが和食や洋食、アジアの料理の間を行ったり来たりする独特な世界観をもってるところ。オキニイリ。

ランチタイムのメニューは少ない。時に内容がかわるものの4種類の定食がいつも用意されている。どれも値段が1100円。開店と同時に続々とお客様がやってきて10分ほどでほぼ満席。
すべての定食にサラダバー的料理がつく。テーブルを二つ潰して料理が並びそこから自由にとる仕組み。これがワクワクするほどおいしげで、しかも全てが手作りなのにニッコリします。やさしい味の竹輪と緑野菜のおひたしやアジアな香りのキャロットラペ。軽い酸味がおいしいポテトサラダはなめらかでクミンシードの香りをまとった揚げたジャガイモはかなり独特。

おいしかったのが赤唐辛子とニンニクで仕上げたペペロンチーノ風パスタ。
オリーブオイルじゃなくてごま油。
最後に中国醤油の香りがあるというただそれだけで中華料理になってしまっているのに笑う。
オモシロイ。
カレーに汁とこれにご飯があれば十分、食事ができてしまいそうな充実ぶりに感心します。

友人と2人で定食、二つたのんだ。
ひとつは麻婆豆腐の定食。もう一種類は油淋鶏。隣の人が食べてた担々麺もおいしそうだし、蒸し鶏だって食べてみたい。もし定食のメインに値段がついてたらおそらく全部並べて食べたに違いない。食いしん坊泣かせなお店、ランチでござる。

芯までしっかり味が入って色まで変わった豆腐。なのに崩れず形を保っているのがさすが。辛さよりも痺れが強くてご飯をねだる。こうしてみると麻婆豆腐は炒め料理じゃなくて煮込み料理なんだなぁ…、ってしみじみ思う。
油淋鶏は鶏が大きい、そして分厚い。皮がバリバリになるまで揚がって噛みごたえがあり歯ざわりもよい。酸味の強いタレをまとって、レタスのベッドにのっかっている。揚げ鶏自体もおいしいのだけど油とタレを吸い込んだレタスがおいしくシャキシャキたのしむ。ご飯を少々、お皿に拝借。カレーをかけてペペロンチーノに混じってた赤唐辛子を添えるとなんだか上等料理に見えておいしい。堪能しました…、いいランチ。

 

関連ランキング:中華料理 | 四谷三丁目駅曙橋駅四ツ谷駅

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。