創業1970年新宿紀伊國屋書店…、って?

新宿通りの新宿二丁目交差点の近所に昨年末に出来た「ジンジン」。
いきなりステーキの向かい側でかつて牛丼の吉野家があった場所がリニューアルしてお店になった。
かつて紀伊國屋書店の地下の食堂街にあった店。
耐震基準を満たすための工事のために、カレーのモンスナックなんかも一緒に退店。この場所に移転、再開という次第。モンスナックは駅の反対側、西新宿の野村ビルにて移転再開したりした。
看板にも「創業1970年新宿紀伊國屋書店」と大きく書かれてる。今でこそそれは「新宿の紀伊國屋書店に1970年からあった店」だとわかるけど、そのうちこれが一体どういう意味だかわからなくなる日がくるんでしょうネ。
紀伊國屋書店がやってるわけじゃないんだものネ…。新しい場所でも歴史にすがりたくなる気持ちもわからなくはない。オモシロイ。

ただ50年以上の歴史を一貫した営業方針でやってきたかというと決してそういうわけじゃない。かつては茹でおきの乾麺を使ったいわゆるロメスパ的な炒め麺でやっていた。ソースや調味料が独特ですべてが炒めた麺をおいしくさせる工夫に満ちたものだった。
運営会社が製粉屋さんに変わって麺が生パスタに変わったのが10年くらい前でしたか。なのに調味料は昔のままでバランスが微妙に崩れた。
ファンを随分なくしたようでボクもあまり行かなくなった。
代わりにナポリタンやミートソースの大盛りポーションを売り物にするようになってすっかり客層が変わったけれど、書店の地下。地下鉄の駅からも近い場所にそれはそれであっていたのでしょう。それなりの人気を獲得するようになっていた。

場所は変わってわざわざ来なくちゃいけない立地。
それででしょうか…、大盛り推しではなくなった。
値段もちょっと強気の設定になりましたか。
回転数より客単価で売上高を確保するため「わざわざプライス」に変更したのかもしれません。
入り口脇には最新式の券売機。使いやすくて洗練されたメニューはさすが。
好きだったしめじとタラコのスパゲティーがなくなって、代わりにアサリのしめじの生姜味のスパゲティーにした。
サラダを追加。スパゲティーには飲み物が選べてつくのでアセロラソーダをお願いしました。
昔の店と同じくオープンキッチンにカウンターだけというお店の構造。カジュアルな上に臨場感も感じる、お店の人も働きやすそうでいい感じ。カウンターの上に置かれた粉チーズやタバスコもキレイに磨かれケチ臭くなく使い放題。悪くない。

サラダはパリパリ状態はよく食べてる間にメインのスパゲティーがやってくるというスピード感もほどよくていい。
ただ生パスタは個人的にちょっとやっぱり苦手な感じ。もちもち感をたのしんで…、というのだけれどそもそももちもちした食品があまり好きじゃなく噛んでると歯に貼り付くような感じがするのがちょっと厄介。
ソースの絡みはいいのだけれど乳化で絡んでいるのじゃなくて生麺のでんぷん質が接着剤の役目を果たしている感じ。ナポリタンとかクリーム系ならネトネト感を感じずにすむんだろうなぁ…、と思ったりもする。いつか試してみようと思う。
フォークの絡みも良くてその分、具材が残る。最後はしめじとアサリの生姜炒めのようになってく、それもよし(笑)。

 

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