利久の極みに、新たな鉄兵衛

rik仙台で仕事を終えて時計をみると3時過ぎ。
朝をどんなにたくさんたべても、やっぱりお腹は空くもので、さぁ、どうしようと、とりあえず駅。
次の移動の準備もあって、仙台駅の周りをうろうろ。
さすがに場所柄、通し営業のお店が多くて何にしようかたのしく迷う。
迷った挙句、やっぱり仙台まで来たら牛たん食べて帰らなくちゃ…、って、それで利久にやってくる。
新幹線の改札口の近くに「牛たん通り」って牛たん専門店ばかりを集めた施設があって、その一店舗。牛たん通りの手前にはずんだ通りが、奥にはすし通りがあるという仙台三昧な場所でござんす。

おやつどきというのに程よいニギワイで、中には牛たん肴にビールをのんでるサラリーマンらしくグループ客。
出張の仕事がうまくいったのでしょうか…、あとは新幹線で帰るだけというその前のシアワセなる景色にニッコリ。うらやまし!
同じような料理を扱い、同じような価格帯でやっていながら、流行るお店とそうでもない店がはっきりしてくる。オモシロイなぁ…、飲食店とは勝負のありようがキッパリこうして目で見える。だから厳しく、けれどたのしい商売なんだ…、と思ったりする。

rik kiwamirik side極み定食。
他にも沢山、魅力的な料理がある。
特に仙台の利久にくると、お店お店に今日のおすすめ、季節の商品が用意されてて食べたいものはいろいろある。
けれどやっぱり、極み定食を選んでしまう。

厚切りのタン。
食べやすいよう深く切り目を入れて焼く。切れ目がベロリとめくれて焼けて、そこがサクサク、揚がったように仕上がっている。
噛むとムチュン。そしてネットリ。
噛めば噛むほどトロトロしてきて、口が何かをもとめてさまよう。

そこにすかさず麦飯を食べると口がホっとする。それほど旨みが強くてウットリ。
とろろをもらって麦飯パクリ。ホロホロ、肉がほぐれるテールスープをゴクリ。シャキシャキとしたネギをパクリと味わって、再びタンをザックリ噛んでニッコリします。
一味をたっぷりつけても辛味を感じぬほどの旨みジュースと、シャキシャキとしたキャベツの浅漬が相性抜群。
お腹がホっと、一息つきます。さぁ、移動。

 

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そして移動で古川の街。
新幹線の駅から車で30分ほど郊外に出る。
地方都市の車で30分は、かなりの田舎で夜はとっぷり、真っ暗になる。
田んぼをぬって、山を超え、ちょっと空気が変わったところ。ちょうど峠の茶屋がありそうな場所に「鉄兵衛」というお店がある。

tetutetu hoya昔、ドライブインレストランというのが流行った時代があって、その頃からずっと街から街へと移動するドライバーを相手のお店からスタートした店。
時代が変わって、近隣の人たちの日常的な食の需要に対応できるような店に変身。ファミリーレストラン的な営業を20年ほどしたのち今度は、ちょっと気取った食事や、三世代の会食にも適したお店にしようと改装。
その改装も終わってお披露目。厨房が正しく動くかどうかのテストを兼ねた試食会。それに参加をさせてもらった。

もともと先代が。別の場所で寿司屋としたスタートした商売で、だから今でも寿司にはしっかり力を入れる。
宴会料理も〆は寿司。
生のエビに大トロ、イカとたった三貫。
けれど、それぞれ異なる食感、味わい。十分満足できる内容。
特に大トロに、わさびではなく生姜を合わせる。シャリは若干、酸味が強く、その組み合わせで脂っこさがさっぱりしてくる。

刺し身も来ます。ボタンエビに馬刺しに白身。当然、そこにもマグロの赤身。
分厚く切って、隠し包丁を幾重にも入れ、口の中でとろける食感を演出してる。わさびをたっぷりのせても辛味を感じぬほどに、これも脂がのっている。
アスパラガスの天ぷらに、ふぐの天ぷら。
この地方の酒宴といえば、ホヤの酢の物がついてくるのが一般的で、このクニュクニュに明るい渋さに特徴のある香りが鼻をつき、これをおいしいと感じる大人になれてよかった…、って思ったりする。気持ちほんわか満たされる。

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