全品制覇の小さな野望(笑)

mm cha家の近所で夕ごはん。
最近、ちょっとした執着をもって通ってしまってる「木蘭」に来る。

新宿御苑のちょい手前。
マンション・ビルの一階にあり、隣はグレース。
四谷三丁目にひっこしてきてからしばらく、かなり頻繁に朝食を食べに行ってた喫茶店。
なのにこの店はずっとノーマークのままだった。
しかも2年ほど前にあその肝心のグレースの朝食メニューが変わってから、すっかりこの界隈に来なくなってしまって、半分忘れてしまってた。

それが先日。
何の気なしにやってきた夜の状態にビックリしました。
サービスが良く、料理がおいしかったのです。
しかもそのおいしさが洗練されてて上等で、何を食べてもおいしく、もっと早く来てればよかったって後悔しました。
後悔するだけじゃしょうがないので、今まで来ずにいた分を、取り戻そうって感じで最近、よく来てる。

そして来るたび、できるだけ、新しい料理をたのんでいつか全品制覇しようかと、小さな野望を持ちつつ今日も、はじめて食べる料理をいくつか。

m torim kozaraハーフポーションの料理が30種類ほども揃ってて、そこからいくつか。
まずは、鶏とカシューナッツの炒め物。
今では大抵の中国料理のお店で提供される、定番料理のひとつになった。
酸味、辛味が旨みに輪郭作って味わい濃厚。ぶつ切りにした鶏もも肉にカシューナッツに穂先のタケノコ。赤いパプリカが彩りそえてシンプルだけど味わい深い。それにしてもナッツを炒めるというこの大胆を、一体誰が考えたんだろう…、って食べる度に不思議に思う。
自家製焼豚をたのんでみれば、煮込んで仕上げた牛もも肉で、これがホロリと口の中でとろけるやさしさ。五香粉の風味が本物感を高める。
青梗菜の塩炒めもシャキシャキとろりとやさしい食感。
ちなみに春巻。はじめてではない、いつもたのんでる料理なんだけど、このおいしさが格別でたのまず帰れぬオキニイリ。

m mainm gohanそれからカニ玉。
これも先日たのんで食べた。
けれどやっぱり、たのまずにはいられぬ料理で今日もまた。

つやつや、とろりとあんが輝くうつくしさ。
皿をゆするとフルリと揺れる、玉子のなめらか、やわらかさ。ご飯をもらって乗っけて食べる。

ちなみにココの白ご飯。
茶碗じゃなくて平皿にこんもり盛りつけやってくるのが独特。
ココに料理をのっけて一緒にスプーンですくって食べてちょうだい…、ってメッセージでしょう。あんかけ料理や濃い目調味料で仕上げる料理が多い中国料理はこうしてご飯と一緒に食べるのが一番おいしい。
なんだかステキなおもてなし。

それからお初の料理をひとつ。肉団子の甘酢あんかけ。
ムチュンと歯切れる細かな豚ひき肉の団子がとろり、酸味さわやかなあんでまとまりなんともなめらか。
しかも肉団子そのものにしっかり味が入ってて、だから甘酢は塩味控えめ。旨み、酸味が際立つおいしさ。オモシロイ。

m soupm sobaご飯にセットでついてくるスープをゴクリ。
とても上等な上湯スープ。
醤油の風味も感じるのだけど、スープ自体がおいしくしかも深い味。
これにフカヒレを入れて炊いたら、どれほどおいしく高級な料理になってくれるんだろう…、って頭のなかでイメージしながら味わい、食べる。
このスープだけでご飯が食べられそうな、そんなおいしさ。ウットリします。

日本料理で出汁がおいしいということは、味にこだわりをもってることの証のひとつ。
洋食だって、中国料理であってもやはり出汁やスープは味の基本で、だからこういうスープを食べると、あぁ、アリガタイってホっとする。
ほぼお腹も満たされはしたのだけれど、なんだかもっとスープを食べてたのしみたくて、それで汁そば。
「海老そば」たのんで食べることにする。
海老そばって、腹ペコのときに食べたいってあまり思わぬ料理のひとつ。同じ汁そばでも醤油味とか、味噌味だとかをたのんでしまいがちになる。

m finiけれどほとんどお腹も満ちて、ただただスープを味わいたい。
そんなときには塩味で、しかもトロリと軽いとろみのついたスープや具材がやさしい。
しかもコレ。
たっぷり白菜、それからエビ。具沢山で野菜のスープのような姿にまずウットリ。
しかも白菜はトロトロとろけるようにやわらか。
エビにはカタクリまとわせて、湯通ししていてスベスベ、トロリとやさしいのどごし、舌触り。エビそのものはプリプリ、弾力たしかで甘い。
なによりスープ。
麺と一緒に食べるとちょっと物足りず、けれどスープだけを食べるとしみじみおいしい。スープに白菜の旨みが溶け込みおいしく、麺のとろみもスープにとけて、それが味にもなっている。

あぁ、シアワセだ。
シアワセすぎて今日は食べ過ぎ。お皿がみんなキレイになって、また来なくちゃって思う夜。

 

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コメント

  1. あや~ん

    20年近く前、ほんの数ヶ月間、木蘭のご近所で働いていたことがありました。
    ランチの春巻き定食が大好きで大好きで…
    今も健在なんですねぇ。
    20年近く前も、なんというか、こう入りにくい雰囲気のお店でしたが…
    今度、行ってみたいと思います。

    • サカキシンイチロウ

      あやーんさん
      確かに入りづらいお店ですよね。特に夜は、ちょっとしたサロンみたいな雰囲気もあって、でも慣れるとその雰囲気まで好きになってくる。
      やっらっしゃる人も変わらず、元気でがんばってらっしゃいますよ。

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