作って食べる、シュウマツゴハン

土曜日の夜。国産牛のももの塊を買って帰ってシチューを作る。
拍子木状に切り分けて、表面焼いて下ごしらえ。
赤ワインを注いでフランベ。
ニンジンと玉ねぎ、じゃがいもを加えてバーミキュラのライスポットの中に収める。
デミグラスソースの缶詰をパカッと入れて蓋してコトコト、弱火で煮込む。
蓋がパカッと本体にくっつき、中の蒸気は外に逃げない。
素材の旨みは閉じ込められて、小一時間で肉はおどろくほどやわらかになる。
食べる直前まで低温調理でずっとコトコト。
最後はフライパンにうつして中火で沸騰させつつ濃度をつける。空気に触れて沸騰することでそれまでサラサラだったソースがとろみがついて、シチューっぽくなる。オゴチソウ。

冷しゃぶ用と売られてた豚バラ肉を日本酒を加えて沸かしたお湯で茹でる。
ザルにとって粗熱とって、そこに昆布の出汁を少々。
練りゴマまとわせ揉み込んで、ポン酢をちょっとくわえて完成。肉の旨みと脂の甘み。胡麻の軽い渋みとポン酢の酸味がまじり、味が見事に整っていく。揚げたししとうと一緒に食べる。

サラダとパスタを兼ねて一品。手打ちのタリアテッレを二倍の時間茹でて冷水でキリリと〆る。
オリーブオイルにトマト、すりおろしてローストをした玉ねぎ、にんにくを入れてなじませソースのベースを作ったところにパスタを入れてグイグイ揉み込む。刻んだゆでエビ、細切りのイカにバジルをくわえて最後にライムを搾る。お腹が涼しくなるオゴチソウ。

今日も野菜の料理をあれこれ。かぼちゃの煮付けが無性に食べたくなって作った。切ったかぼちゃに水に醤油にみりんをくわえて、土鍋でコトコト。出汁を入れずともかぼちゃの甘みや旨みで不思議なほどにおいしく味が整う。ホクホクしてて、しかもみずみずしくもある。ホっとする味。
キュウリに白瓜を塩もみし、鰹節とあえて味う漬物サラダ。水茄子に片栗粉をつけ素揚げして、ししとう、インゲンと一緒に出汁に漬け込み冷ました揚げ浸し。ししとうの緑の香りが油をさっぱりさせてくれ、体潤う。満ち足りる。

日曜の朝、サンドイッチを作って食べる。
ハムとチーズのサンドイッチ。
オキニイリの素材を一昨日、買い集めそれらを使って丁寧に。

エディアールの角食を12枚切りにしてもらったの。
二枚をひと重ねにして2組、都合4枚を賢いトースターで4分焼く。
一度に二枚、並べて焼けるトースター。
作りたいのはサンドイッチ2組で、だからパンを4枚焼かなきゃいけなくなると2回焼くのが順当なとこ。二枚重ねて焼くと一度ですむ。
とは言え、そうするとこんがり焼けるのはパンの片面だけだから、反対側はあったまるだけ。
トーストとしてはちょっと情けない状態だけど、サンドイッチにするとこの出来損ないな状態こそがありがたい。
焼けたパンをすぐに取り出し、トーストスタンドでたたせてしばらく休ませます。
休む間に焼けたパンは蒸気を吐き出しかわいてく。
休ませないでサンドイッチを作りはじめると蒸気がパンとパンの間にたまり、ベタベタ、湿ったサンドイッチになってしまう。
だからしばらく休ませる。

休ませている間に具材の準備をします。
チーズをスライス。今日のチーズはエメンタールで、大小、穴がボコボコ空いたトムとジェリーなチーズを薄く。
ジャンボんブランにレタスの葉っぱと準備ができたら、トーストの焼けてない方に薄く芥子マヨネーズを塗ってあとは具材を重ねるだけ。
チーズにハム、レタスの順に重ねていって、ブラックペパをちょっとだけ。ざっくり切り分け出来上がり。
カサカサとしたトーストブレッドの前歯をくすぐるような歯ざわり。ザクッと切れる歯切れ感。最初にレタスのシャキシャキとした歯ごたえがきて、ムチュンとハムがパンに混じって最後はチーズのコクが広がりとろけてく。朝のたのしいオゴチソウ。

そして日曜、夜の飯。
赤海老を使って揚げたエビフライがおいしそうで買ってメインのひとつとします。

料理をいくつか。チャチャッと作る。
パスタでも作ろうか…、と思って買ってた生のホタテ。
薄切りにして糸がきにして乾燥させたがごめ昆布を水で戻して、ホタテを漬け込みしばらく休ます。
がごめ昆布がトロトロになり、水に旨みが溶け出していく。
ちくわの輪切りといくらをちらしてトゥルンと食べる。スベスベ、なめらか。喉が涼しくなるオゴチソウ。

拍子木きりにした牛のもも肉。
オリーブオイルでこんがり焼いて、バター醤油で味ととのえる。
空芯菜を炒めてサイドに添えてひと皿。ザクザク噛むとトロンととろける。軽い渋みがまた旨い。ブリの切り身と厚揚げで汁を作ってお腹をおいしく温める。

バーミキュラのライスポットで貝飯を炊く。砂抜きをしたハマグリ、あさり。よぉく洗ってライスポットの中のお米の上に並べる。少なめの水、醤油に日本酒。ピピッとボタンを押してあとは待つだけ。
炊き上がる。炊きあがりの10分ほど前からずっとおいしい香りが漂っていて蓋をあけるともうおいしい。貝殻から中身をはずして三つ葉をちらし、グルンとすると底は見事なおこげ状態。よくかき混ぜてお椀にうつしてハフハフ食べる。
貝ってなんてこんなにおいしい出汁が出てくるんだろう…、ってウットリしながらハフハフパクパク。今日のメインはこの御飯。満たされました、日曜日。

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