似たもの親子の昼の寿司膳

午前中、徳島から高松に向かって電車で移動。
いつもはガラガラの在来線特急が、今日は指定席まで含めて満席。
立ち客までがでるにぎやかさで、さすがに明日からお盆休みがはじまる人が多いのでしょう。
しかも四国の徳島、高知は今が祭りの真っ最中。
人の移動も活発になる。
一昨日のった飛行機も見事に満席。
飛行機に乗り慣れない人が多いからでしょう…、ゲートを通るのに手間取る人がかなりいた。
昔はみんな搭乗券を手にして半券をもぎってもらっていたものでした。
今ではスマフォをかざす人やら、QRコードを押し付ける人。登場手順も人それぞれで、随分変わった。時代なり。

高松につき母と昼食。来年にはボクの妹家族と同居を目指してて、その打ち合わせも兼ねてあれこれ話をします。暑い、暑いといいながらも元気ににこやか…、ホっとする。ユックリ話もしたくって、港の前のホテルの食堂。日本料理を昼とした。

お店に入る前から、今日は鰻か寿司を食べようね…、って言ってお店でメニューをひらいた。あいにく鰻は用意がなかった。
高松には珍しく高層ビルの中のホテル。炭で焼く…、というコトがむつかしいからなのでしょうか。炭で焼かなくても鰻は焼ける。けれどやっぱり美味しいものをという配慮ならいい姿勢。それで寿司がメインの御膳をたのんだ。
料理のできたてにこだわるのなら一品、一品料理がでてくるコースや懐石仕立ての方がいいのだろうけど、ユックリ話をしながら気軽に食事をするときには、食べるべき料理が全部一度にやってくるのがうれしい。

何から食べるか、ちょっと迷いながらその順番を自分で自由にきめられるのもいい感じ。

お椀の蓋の水滴を確かめながら蓋をとる。
ワカメの味噌汁の香りがフワリ。
汁をズズッとすすってお腹を温める。
イカと小柱をふっくら揚げたかき揚げは、クニュンと粘る食感たのしく三つ葉の香りがなんとも爽やか。
オクラとツルムラサキのネバネバおひたし。
それからタコと野菜のゴマ風味炊合せ…、と、母とボクの食べる順番がほとんど同じというのに気づいて、2人で笑う。似たもの親子でございます(笑)。

炊合せの胡麻ダレに豆板醤の辛味と風味が混じっているのが、夏のゴチソウ。茶碗蒸しにはどちらもまるで手を出さず、まだ食べないのと聞いたら最後にこれで〆るのと、そこもやっぱり似たもの親子。

ゴリゴリとした鯛にカンパチ。瀬戸内の魚らしい活け〆ならではの力強い食感味わい、あぁ、ふるさとに帰ってきたなぁ…、とホっとする。エビと鯖、そしてマグロに鉄火が二切れでひと揃え。
鉄火やかっぱの細巻きを、関東では大抵6切れに切り分ける。けれど関西では4つに切るのが一般的で、だからちょっと長いのですネ。口の中での存在感がその分強くて、ボクは関西流が好き。白豆の羊羹の中にミルクを混ぜて白く仕立てた水菓子食べて、お腹にたのしく蓋をした。

 

関連ランキング:懐石・会席料理 | 高松築港駅高松駅片原町駅(高松)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。