串揚げ放題50分

昼、次の用事まで小一時間。
場所は歌舞伎町のど真ん中で何を食べようと思うとなかなかイメージつかない。
映画ビルの一階に串揚げ放題の串家物語の店があり、中をのぞくとなかなかニギヤカ。インバウンドの人たち、特に欧米系の人たちに人気のようでみんなたのしげに串を油の湧いた油槽の中にぶち込んでいる。
満席だよね…、とお店の人に聞けばなんとひとテーブルだけ空いているという。休日の昼は70分一本勝負で、ならば勝負を受けてやろうとお店にはいる。
野菜の串に、肉、海鮮類の串。ソースさまざま並んでそれらが取り放題。サラダやカレーなんかもあるのだけれどそんなものには目もくれずひたすら揚げます。みればお店で働いている人たちもほとんどアジア系の人たちで、なんともインターナショナル。新宿的。

串揚げの定番といえば牛肉にエビ、豚バラ肉と決まっていそうなものなんだけど不思議なことに豚肉はなし。もしかしたら宗教的な禁忌を回避するためなのかなぁ…、と思うもおそらく豚肉由来のソーセージがある。どうしてなんだろう…、って思ったりする。
イカに鶏モモ、鳥のササミにソーセージ。エビのすり身団子にタケノコ、玉ねぎ、ブロッコリー。
ぽってり溶いた粉をまとわせパン粉をつける。この接着剤の役目を果たすぽってりがなかなか優秀で揚げ損じがかぎりなくないのがたのしく味わえる秘密のひとつ。油槽にかなりたくさん、バサバサ入れても案外きれいに揚がっていくのも面白い。

揚がった串を紙ナプキンの上に並べて油をとってさぁ、食べる。
ソースが多彩に揃ってて、例えば辛口ウスターソースやポン酢、タルタルソース。
あれこれつけて食べるのだけど、結局、おたふくソースと芥子の組み合わせにかなうものなし。
ソースが旨い(笑)。

予想を裏切る残念ものもあり、予想以上においしいのもあり。
例えばエビは加水まみれでかなり残念。一方、カニカマのふっくらとしたおいしい仕上がり。「本物なのに偽物にされちゃった食材」と「偽物なのに本物と違った本当の立ち位置を手に入れた食材」の格の違いを味わった。

赤ウィンナさんを衣をつけずに素揚げしたのがサクサクおいしく、作り置きで情けないほどブヨブヨのナポリタンにケチャップ、辛子をかけて味を整えたのにカニカマ、ササミと一緒に並べてお子様ランチ風に仕上げる。情けないのになぜだかおいしい〆第一弾。
続いてご飯の上に昆布の佃煮、お茶漬けの素にお湯をかけ、チーズちくわとカニカマを揚げたの乗せてサラサラ食べる。パン粉衣のカサカサした感じと油がよきアクセントでなんともうまい。それにしてもあの正体不明の緑色した粉末はいけない魔力をもってるようでドキドキします。
コーヒーゼリーに凍ったいちごの上にたっぷりソフトクリームを飾って食べて約束の時間の5分前。座ってたった50分ほどで腹もみちます。悪くない。

 

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