串揚げでめ金、スペシャルランチ
ランチを新宿。ヨドバシカメラの裏側にある「でめ金」という店を選んだ。
串揚げの店。
カウンターだけ。夜はおまかせ。季節のネタを次々揚げて、お腹いっぱいになるとストップというシステム。
無愛想だけど、腕は一流のご主人がひとりでひたすら串を揚げる姿も凛々しい粋な店。
昼は串揚げをおかずにご飯でお腹を満たす定食が何種類か。
ちょっと奮発してランチスペシャルって上等な定食たのんで料理を待ちます。
専門店とはすばらしいモノで、調理器具はほぼ鍋ひとつ。油がそこで暖められて鍋の横の手元には衣のタネと細かく砕いたパン粉が置かれる。ご主人、ほぼ動くことなく串かつを揚げ続ければよい仕組み。
おばさんスタッフがご飯をよそおい味噌汁をつぐ。ときおりネタの補充をすればよいという昼は2人で働くお店。
ネタにぽってり、下衣。細かなパン粉をギッシリつけて油に落とす。
シュワーッと湿った音がして、それがユックリ、カラコロとした乾いた音に変わってく。油のおいしい匂いがします。
ラードをくわえた油自体は重たい油。けれど管理がいいのでしょう…、体にまとわりついてくるようなコトがない。おいしい油の香りは、食欲誘う香りです。
9種類ほどのネタが揃って、それらそれぞれ油の中での仕上がり時間が異なる…、だから、油に落とすタイミングを時間差で調節しながら全部が一度に仕上がっていく。見事な手際にウットリします。
カウンターにはソースをいれる器にお新香。しばらくするとご飯と汁がやってくる。汁はワカメか豆腐が選べて、豆腐。サイコロ大に小さく切った豆腐とネギがたっぷり入って食欲誘う。
メインのお皿がやってくる。丸いお皿にギッシリ山盛り。妙に盛り付けにこだわらず出来たばかりを次々積み上げ、揚げたて状態を召し上がれって感じがステキ。お皿から溢れんばかりのボリューム感にニッコリします。
山なす串揚げからちょっと離れたところにエビ。
頭のついた大きなエビで、身をよじるようにして揚がってる。
熱かったんだろうなぁ…、って同情してしまうほど髭までよじれたエビのむっちりおいしいコト。
もともと甘いエビがラードを吸った衣で甘みを増してむっちり。
横には細かく刻んだネギがマヨネーズのたっぷりのっかり隠してる。
これを混ぜるとタルタルソースのような味になる。
シャキシャキするのが好きか、ぽってりするのが好きかによって混ぜ方を加減すれば自分好みのソースになるのがオモシロイ。
ボクはネギをたっぷり目にしてシャキシャキ感をたのしみ食べる。
粗く切った千切りキャベツがたっぷりと。
大根、ニンジン、キュウリをスティック状にしたのが添えられていて、夜の串揚げのお供と同じ。脂で疲れた口をリセットしながらおいしく食べられる。
太くて立派なアスパラガスが堂々一本。肉をグルンと巻きつけて薄衣にてカリッと揚げる。アスパラガスがみずみずしくて、噛むとザクッと軽く歯切れて口いっぱいに緑のジュースが満ち溢れてくる。
アスパラガスを食べ終えるとお皿の景色が変わっていろんな串が出て来る。牛ヒレ肉に豚のヒレ肉。鶏のささ身を薄切りにして明太子を包んだモノや、白身の魚ののり巻きだったり。かぼちゃに玉ねぎと野菜もあってそれぞれ下味がしっかりついてる。
衣の甘みを手助けしそのまま食べてもおいしいのだけど、ココのソースがスパイシーで芥子と一緒にたっぷりつける。ご飯のお供にまたいい感じ。お腹がたのしく満たされる。