中国料理で夜と朝

月曜の朝。東京駅から日帰り旅行の一日で、さて、朝ご飯。

a t2a t1いつもと違った場所で食べてみましょうか…、って、東京駅の中を南に南に向かう。
京葉線のホームに向かって歩いて行くと、小さなショッピングモールのような場所がある。
ここまでくると東京駅というよりも、有楽町駅のちょっと手前って感じの場所で、そこに一軒、担々麺のお店があった。
「T‘sたんたん」っていう担々麺の専門店があって、気になり入ってみることにした。

お店の中はカフェな感じ。
メニューは担々麺に担々ご飯。醤油ラーメン、カレーと朝から充実してて、どれもが健康志向。女性の頭と気持ちをくすぐる工夫がされてて、お店もそんな造りをしてる。
とはいえお店の中にいるのは、おじさんたちの方が多くて、これって場所柄?
それとも朝からラーメンというこの提案がそもそも女子向けじゃないのかしらんと思ったりする。

a t tantan朝の担々麺にする。
円錐をスパッと半分切り落とし、ひっくり返したような器にぽってりとしたスープにペースト。
担々麺ならこれが肉味噌なんだけど、大豆グルテンをピーナツペーストで和えたもの。お店の経営母体がそもそも、大豆系の食品製造販売会社のようであります。
台湾なんかの精進料理のお店にいくと、こういう料理に出会えたりする。
麺は普通のストレート麺。
スープをひとくち飲んでみました。

これが案外ドッシリしてる。旨味が強くてピーナツ風味のタレのからみも悪くない。
コラーゲン系のスープなんでしょう…、食べてるうちに唇全体がスベスベしてきて、そのうち張り付くようになる。
肉を使わず健康よそおい、けれどこれはかなりカロリーがあるんじゃないかと、ちょっとたじろぐほどのおいしさ。大豆ペーストをといて食べると、甘みがまして担々風味のポタージュスープを飲んでるみたいな感じさえする。女性好みの味がしっかり出来上がっている。

a t mena t yakumitea担々麺とラーメンは似ていて非なるものなんだ…、って最近、思うことがある。
ラーメン店は男の世界。そこにあるのは油と炭水化物の嵐。
ところが担々麺となるとそういう要素が希薄になってくる。油じゃなくてスパイス、風味。麺よりスープって感じが強くて、それが女性の気持ちをグイッと惹きつけるのでしょう。辛味も女子の大好物。

だから辛味が足りないんじゃない…、と思ってそれで、丼脇の器を開ける。
中にはたっぷり、食べるラー油のような物体。赤唐辛子を中華スパイスや胡麻と一緒に炒めて仕込んだ薬味が入っているではないの。
それをのっけて食べてみると、あらあら、おいしい。
辛子の香りが華やかで、ドッシリとしたうねる辛味と、スカッと後味よい鮮やかな辛味が交互にやってくる。

麺とスープの辛味もよくて、決して悪くはないのだけれど、やっぱりスープの不思議なとろみが気になり舌が疲れてしまう。
セットでもらったオレンジティーをゴクリと飲むと、口がスッキリ。なるほどこういう組み合わせ。女性にとってはたまらぬだろう…、っておじさんちょっと小指が立つような朝のひととき。さぁ、移動。

 

関連ランキング:自然食 | 東京駅京橋駅二重橋前駅

 

ところで日曜の夜のコト…、高松から帰ってちょっとお腹が空いた。

nansho誰かと一緒に食事をする。それもひさしぶりの誰かと一緒だと、気を使ってあまり食べない。
何を食べたか思い返すと、そこそこ食べていたりもするけど、食べたかという実感がなくてそれでお腹を空かせちゃう。
日曜の遅いランチもそんな感じで、それでお腹が空いたワケです。

家に帰る途中のお店。
南昌飯店に立ちよって、おかぁさんの顔を見ておくのもいいかと思って、ふらりと入る。
相変わらず元気な声で、いらっしゃいませ、ひさしぶり。ありがとうね…、元気だった?と声をかけられ日帰り旅の疲れがふっとぶ。
日曜の夜でさすがに静か。
…、と思っていたら次々お客様がやってきて、お店の中はにぎにぎしくなる。しかもみんなが常連さんで、和気あいあいなたのしいムード。

nansho teishoku2人でひとつ定食たのんで、料理をいくつか。それを分け合いたのしむ趣向。
日替わりランチがいつも2種類。
ランチと言っても一日中たのむことができるところがうれしくて、日曜ランチは麻婆豆腐とエビと卵の炒め物。
今日は玉子を食べてなかった…、と炒め玉子を選んでたのむ。

中国料理の炒め玉子は、なんでこんなにおいしんだろう…、っていつもウットリしながら味わう。
油をたっぷりふくませて、鍋の中でよじれるように仕上がる玉子。しっかり熱が入っているのに、硬くならない油の効果。
スープの旨味をたっぷり飲み込み、なのに決して水っぽくなくふっくらしていて噛むととろける。
ムッチリとしたエビの食感もほどよくて、食べると元気が湧いてくる。
小さなサラダととろみのついた塩味スープ。ほどよき量のご飯がついてひと揃え。

nansho okazunansho tori今日のおすすめ料理の中から、豆腐鍋っていうをたのんだ。
どんな鍋かと思ったら、キムチがたっぷり入ったスープ。具材は豆腐とアサリにキクラゲ。ここに玉子を落としたら純豆腐チゲになってくれそうな鍋でござった。
味噌は使っていないから、とろみはないのネ。
しかも甘みも控えめで、鶏のスープの旨味がドッシリ、舌に乗っかりなかなか旨い。
赤唐辛子を後でくわえて味を整えつくったのでしょう…、だから辛味が直接ズドンとやってきて、口から頭のてっぺん向かって突き抜けてくような辛さに舌がよじれる感じ。
なのにスープが旨いから、次々、手が出る。そして体をあっためる。

たのむとおかぁさんが「ありがとうね」と喜ぶ豆苗。シャキシャキしてて、奥歯がたのしくなるような味。
骨付鳥の半身揚げ…、っていうのがあって、たのんでみると、中華スパイスをとかした液に漬け込みそれを焼いたもの。
しっとりしていて、骨からスルンと取れてほぐれる肉の食感なめらかで、そういや、讃岐に今晩泊まる妹家族は、ご当地名物の骨付鳥を食べたのかしら…、って思ったりした。お風呂に入って早く寝た。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。