万世グリル、ステーキそれからハンバーグ

肉を食べたし…。場所は新宿、西口あたり。メトロ街にやってきました。
垢抜けしない食堂街で、通路も狭く店がギッシリ。昭和風情がなんともたのしい通路を挟んで、蕎麦の永坂更科布屋太兵衛に突き当たりには天ぷら、つな八。
左手前にはカレーカウンターのあるお店。
ステーキ万世が今日の目的。
かつてのステーキハウスらしさがプンプン漂う店構え。ステーキと言えばアメリカ西部というイメージがかつての日本のステーキハウス。重厚な木の梁、柱に塗りの壁。椅子も重たく分厚いカーペットが貼られた床がその特徴。
そしてまさにその特徴が、このお店にもそのままあって一歩入ると、あぁ、牛肉を食べに来たんだ…、って気持ちがしたたか盛り上がる。黒いベストに蝶ネクタイ。糊のパリッときいた白いシャツを凛々しく着こなした従業員がキビキビ歩く様もステキでお腹がなります。

ハンバーグとカットステーキのコンビネーションを選んでたのむ。
ステーキは食べたかった。
だからステーキだけでもよかったのだけど、デミグラスソースを食べてもみたくってならばハンバーグとの組み合わせ。
トッピングがいくつか用意されていて、例えば目玉焼きとかあるいはチーズ。
ハンバーグにはチーズをトッピングしてもらう。
それからなんとエビフライまでトッピングメニューにあって一緒にたのむ。
つまり、ハンバーグ&カットステーキのチーズ&エビフライトッピング。
なんたる贅沢。
口に出して何度も何度もつぶやくと、ただそれだけで気持ちが豊かになってくる。

鉄板でジュウジュウしながらやってきました。
ハンバーグはデミグラスソースですっかりおおわれ、ソースがグツグツ、鉄板の上で沸騰している。カットステーキの上には搾りだされたメンドテールバターがぽってり。トッピングであるはずのエビフライが思いがけずもどっしり大きく、二点盛り+トッピングのつもりが完全に三点盛り化しているところにウットリします。

合いびき肉をふっくらまとめてこんがり焼いた、やわらかタイプのハンバーグ。肉汁が肉の中にしっかり蓄えられていて、そこにチーズがとろりとからむ。
チーズの食感だけじゃなく、旨みに香りがハンバーグをおいしくさせる。しかもデミグラスソースのどっしりとした濃厚な味。最近では和風ソースがブームではある。
ご飯のおかずには醤油味…、と言われるけれどおいしいデミグラスソースとハンバーグの組み合わせってなんでこんなにおいしんだろうって気持ち高ぶる。オゴチソウ。
ステーキの焼き加減は聞かれるけれど、おいしいように…、とお願いすると見事なミディアム・レアに仕上げてやってくる。

その断面にうつくしき色。ロゼ色にして口にふくむとひんやりほのかに冷たくて、噛むとネットリ。歯茎、奥歯に絡みつく。バターがとけて肉に風味をつけていき、味わい濃厚。赤身の肉に特徴的な軽い酸味が最後に味を引き締める。
たまり醤油を熟成させたステーキソースが別添えできて、それにくぐらせご飯の上に置いて並べてステーキ丼のようにする。肉汁混じりのタレがご飯にからんで旨い。
エビフライのエビもがっしり上等で、自然な甘みに感心します。エビフライには中濃ソース。添えられていたタルタルソースをデミグラスソースと混ぜてパクリとハンバーグ。ご飯がすすむたのしいゴチソウ。フレンチフライにブロッコリ。キャロットグラッセがサイドについて、とん汁の中にも野菜がたっぷり混じる。お腹もたのしく満たされて元気になります。満たされる。

 

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