一生懸命な「とんかつ和幸匠庵」

今日はお休み。完全にまる1日フリーの平日…、というのは珍しいコト。
思いっきり朝寝を堪能。
お腹が空いて目が覚める。ベッドの中で寝返りうったら頭の中にドサッと豚カツが落ちてくる。サクサクむっちり。千切りキャベツをシャキシャキ食べて…、とすっかり気持ちはとんかつランチ。
買い物かねて伊勢丹にいき、食堂街の「匠庵」。昔、さき亭というとんかつ和幸の上等ブランドがあった場所。そんなことでは伊勢丹さまが満足できなくなったのでしょう…、伊勢丹とのコラボブランドでこの匠庵を作ったみたい。
そんな誇らしいお店の、なのに入り口脇の看板の文字がところどころ欠落してる。しかも肝心の店名の「匠」の囲いが削られてるのをずっと気づかず放置している。誰もチェックをしてないのでしょう…、情けない。

注文するとテーブルの上がたちまちニギヤカになっていく。
3種類の漬物にサラダ。それぞれとりわけ用にと菜箸添えてやってくるのはとんかつの名店、水道橋の「かつ吉」の真似。
でも、それぞれの量は少ない。
お替り自由ですからというのだけれど、従業員の数が少なく気軽に声をかけられる状態じゃない。
圧倒的に人が少ないのか…、というとそうではなくて、ただ仕事が多い。
取り皿数種に、塩や芥子や大根おろし。
本来ならばテーブルの上に置いておけばいいものも、お客様が来てから並べる。
そしていちいち説明をする。
最初のセッティングだけに3分近くの時間を要する。その間、他のテーブルのことはほったらかしで、一人の人がつきっきり。もったいないなぁ…、って思います。どんな状況においても無理なくできるコトでお客様を満足させる。それがこれからの「おもてなしの基本」だと思うのだけど、一度決めたコトを守ることを仕事を思う。そのつけが結果お客様にまわされるんだということがわかってないのがもったいない。

とんかつ自体はおいしいです。食パンを専用のおろし器でおろしたできたてのパン粉を使う。植物油でさっくりと。油切れもよく、だから食べてもお腹を重たくしないところがありがたい。
この軽やかのせいでしょう…、伊勢丹を目当てにやってくるおばさま、シニアのファミリー客の好みにあって繁盛してる。
ロースにヒレカツ、エビフライ。ロースカツは一枚くるんと断面見せて盛り付ける。脂少なめの肉がツヤツヤ、みずみずしいのがいい状態に揚がった証。薄い長方形に形と整え、ザクザク切り分け盛り付ける、ヒレの姿は横浜の勝烈庵を思い出させる。ひさしぶりに行って食べたい…、って思ったりする。なつかしい。それぞれ塩や胡椒をしっかりほどこし、その下味が素材の持ち味ひきたてる。それに合わせるソースは一種類というのも割り切り。悪くない。

とんかつの店でよくある「甘口・辛口」、ソース2種類。それぞれの味がそんなに違わず結局どちらかだけを使っちゃうもの。合理的。
ソースをまとわせ芥子をのせて、ご飯と一緒にパクリと食べる。
あぁ、とんかつっておいしいなぁ…。パン粉衣とソースの組み合わせ。ムッチリとした肉の食感、噛み心地。ご飯と一緒に食べるとパン粉の揚がった感じが引き立ってくる。
しじみの赤出汁かとん汁がつく。どちらか迷って結局しじみ。赤味噌の酸味としじみの旨味が口をスッキリさせる。茶碗蒸しも追加した。
サラダも千切りキャベツもお替り自由ですから…、っていうのでお変わりしたらサラダじゃなくって千切りキャベツがやってくる。確認もせず…、あるいは確認をする時間がなかったのか有無を言わせず千切りキャベツ。とんかつソースをかけた千切りキャベツはご飯のおかずにぴったりだから、まぁ、いいかと思ってニッコリ、受け入れる。
お子様におもちゃのサービス。ボクの子供の時代の専門店はここまで子供にやさしくなかった。羨ましいなぁ…、歌舞伎町あたりのレストランで「カップル客には大人のおもちゃプレゼント」なんてサービスしたら受けるのかしら…、って不謹慎を思ったりする。そんな昼。

 

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