一ノ関に来てそば食べ滝見て団子を頬張る

宮城県から県境を超えて岩手県。一関に移動する。
もう40年近くも前のコトになりましょうか…、仕事でみにきたお店を訪ねる。
「インター伊吹」という店で、蕎麦がおいしいレストラン。
伊吹という老舗のそば店が、モータリゼーションの時代を前にして自家用車でアクセスしやすい場所の商売をはじめなくちゃ…、と、それで高速道路のインターチェンジ近くに作った新たなお店。
当時、まだ黎明期にあった洋風ファミリーレストランのような造りで蕎麦を食べるという、日本全国でも新しい提案にびっくりしたのを思い出す。
で、そのお店。丁寧にメンテナンスされていて、古くはあるけれど古ぼけた感じよりも、老舗になったなぁ…、と思える居心地の良さ。椅子もテーブルも照明器具も、みんなココにあわせた誂え品で、それらを買い換えるのでなく使い続けているというのにまたびっくり。周回遅れてであたらしく感じるお店が結構あるけど、ココは一周どころから二周回った新しさ。

料理をいくつかたのんでみます。
まずはかつ鍋。
1980年代に日本のいろんなお店で流行った料理。
洋風ファミリーレストランで和風の料理をたのしみたいというお客様の気持ちにあわせた料理。
かつ丼はつきっきりにならないとできない料理で、けれど浅い土のお皿の中で仕上げたカツ煮をそのままお膳にのせるスタイルならば洋食レストランのキッチンのオペレーションにのっかるからと大ブーム。
今でも扱うお店は多い。
けれどこうして器に蓋してやってくる。
それをお客様の目の前でとり、湯気が湧き出すところをたのしんでもらうスタイルは今となってはもう珍しい。
しっかりとした揚がり具合のとんかつにふっくらとした卵とじ。味はしっかりしていておいしい。

もともとココの売り物の蕎麦。おいしく感心。ザクザク歯切れるような食感。蕎麦の香りが華やかで、しかもタレがしっかりしている。昆布の甘みと鰹節の軽い酸味で後口すっきり。添えられた天ぷらのエビも上等で、昔ながらをなつかしむ。
それにしてもお店の中で働く人が、みんな同じような顔つきである…、ってところがなんだかほのぼのしてて、だからこうしてずっと続いているんだろうなぁと思いもしました。さて移動。

 

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車で20分ほど山に向かって走ったところで小さな観光。
厳美渓という小さく、けれどうつくしき渓谷の冬の景色に背筋を伸ばす。
今日で3回目じゃないかしら。
春と秋。季節季節で違った景色をたのしんだけど、冬の渓谷の厳しくも凛々しい空気はまた格別。
体を冷やして団子を食べる(笑)。

渓谷を一望できる橋のたもとに団子屋3軒。
滝見だんごという店が、味では一番。
渓谷の間に縄をはり、谷の上から下に向かって団子をかごに入れて滑降させる、郭公だんごが風情、人気では一番かなぁ…。
ところがどちらの店とも今日、火曜日はおやすみでもう一軒の団子屋にくる。
丸い団子に串を打ち、小豆餡に胡麻餡、ずんだにクルミにみたらし。
5種類のフレーバーが用意されてて分け合い食べる。スベスベとしたやわらか団子にからむあんこやみたらしのポッテリとした食感たのしい。それにしても東北は団子や餅の宝庫でしょうね…、来ると必ず餅か団子を食べている。米どころだなぁ…、って感心します。そろそろ帰る時間なり。

一関から新幹線にのる。ちょっとお疲れ気味に感じて、ぐっすり眠って帰りたい。それでグランクラスを自分に奢る。
ほぼフルフラットになるシートにほどよきプライバシーを感じることができる仕切りのついた客席。よだれを垂らして寝てもそれほど恥ずかしくなく、それで至福の2時間ちょっと。
軽食がつく。ホタテのご飯におかずが少々。黒烏龍茶をもらって軽くお腹を満たしてぐーすか寝ます。途中何度か起きたのだけどアテンダントが静かに通路を行ったり来たり。見守られてるって感じがステキで、またぐっすりと。気づけば上野な旅でした。

コメント

  1. 岐阜の市より

    食べるのが仕事に繋がるとは言え出張も多くて
    身体は大丈夫ですか?
    黒烏龍茶にホタテご飯におかずが少々、何故かホットします。
    自分も直ぐに太る体質ですので還暦ですが日々筋トレで身体を鍛えています(笑)

    • サカキシンイチロウ

      岐阜の市よりさん
      ちょっとコレストロール値が高くはありますが、他の数値は許容範囲内でなんとか収まってくれています。
      ジムには入会しているのですが幽霊会員。来年はまじめにがんばろうと思っています。

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