ヴァンサンカン

vin5vin mise試食をしながら打ち合わせ。
ヴァンサンカンという名前のお店。バブルな時代を象徴する女性雑誌の名前をいただき、なのにファミリーコンセプトのお好み焼きのレストラン…、というのがなんだかステキにたのしい。

おもしろいのがこのお店。
「製麺所」付きの店なんです!もともとうどん屋さんからスタートした会社がやってる店で、この製麺所で作っているのは中華麺。それからうどん。
特に中華麺は焼きそば用の細いストレート麺で、ザクザク歯切れて粘らぬタイプの麺線で、こんがり焼くと焦げ目がキレイについていく。
ラーメン屋さんにあるような茹で麺器まで置いてあり、見事な気合。
気合の入り具合は、鉄板のピカピカキレイなコトにもしっかり現れていて、厨房の中もピカピカ、キレイに光る。

焼きそばかモダン焼きをいつも焼いて食べるんだけど、今日は「シャキシャキ焼き」っていうのを試した。

vin okonomivin shakishakiキャベツの代わりにもやしを入れて焼いたもの。
具材は豚玉。
大阪スタイルの焼肉の定番具材で、出来上がった仕上がりみると、その表面は普通のお好み焼き。
ところが縁から、何やら繊維が飛び出していて、それがもやしという次第。
ソースを塗って、粉カツオ。青海苔かけてと徐々にキレイに仕上がっていく。
ザクザク、ヘラで一口大に切り分け食べる。

こりゃ旨い。
キャベツよりも軽快で、もやしの芯が空いている中空構造故でしょうか…、すごく軽やか。
シャキシャキ、奥歯で歯切れる食感も爽やかで青い香りgソースの甘みを引き締める。キャベツに比べて味の主張が弱い分、生地そのものの旨味を存分に味わえるのがおもしろい。
もやしの持ってるみずみずしさも手伝って、生地がふっくらやさしい感じがするのもステキ。

vin koriシェーフォアピンを食べながら、今年の抱負をあれこれ話す。
外食産業。年末年始は案外どこも業績アップ。特に安売りをしないですんでいるお店は全国的に成績良かった。
「いいものにならお金を払ってもいい」と思う、お客様が増えてきたかも。
「おいしい上にたのしい気持ちにさせてもらえる」お店や人を探しているに違いなく、真面目にやってるお店が得するようになるかも…って、希望交じりにあれやこれやと。

そもそも日本の飲食店の値段は安い。
安くできるからと調子にのって安売り仕掛けた大きな会社。
消費者の味方だとか、これからの時代のプライスリーダーだからなんぞともてはやされて、破壊したのは価格だけじゃなく、働く人の生活と食の文化や節度までをも壊してしまった。
壊れたものはなかなか容易に戻らない。悩ましいなぁ…、と思うも地道な努力の継続だけが未来につなぐ道筋のよう。
マンゴー味の氷が頭をガーンっと叩いて、鼻筋ピーン!涙が出ました。午後のコト。

 

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