レバンテの牡蠣、インデアンのカレー

東京につき、家に帰る前に夕食。東京駅の丸の内側のビル中飲食店を何軒か。歩いて回るもどこの混雑。
近所のオフィスの人たちの仕事終わりの食事でにぎやか。
ならばあそこで…、とビル街を出て東京フォーラムを目指して歩く。ビルを出た途端に人の姿が急に少なくなって、昼はあれほどにぎわうフォーラムの広場も人影まばらな様子。
目当ての店は「レバンテ」というビールがおいしい洋食レストラン。
東京フォーラムの会議棟に、突き刺さったガラスの箱のようなお店で、昼は近所のサラリーマンでにぎわっている。特に牡蠣の季節にはカキフライのランチを求めて行列できる人気店。
夜は静かで、しかも牡蠣の季節も終わった今はココが有楽町や東京駅から歩いて来れる場所と思えぬ静かな店内。隣のビルの地下には一時間待ちの行列があるというのに、もったいない。

普通の牡蠣の季節は終わった。けれど岩牡蠣がどんどんおいしくなってく季節。
堂々、メニューにありました。
これは食べねばとまず一個。お皿からはみ出さんがばかりの立派な殻の中にツヤツヤとした牡蠣が鎮座していらっしゃる。
ナイフを殻と牡蠣の間に滑り込ませて柱を切って牡蠣だけ外す。大きく一口では到底食べられそうもなく、2つに切り分けパクっと食べる。柱に近いところはザクッと歯切れてみずみずしくて、腹の部分はネットリとろける。殻に残った汁を飲むと滋養に満ちた海のジュースが口に広がる。
それにしてもついてやってくるレモンの皮に筋が入れられキレイなだけじゃなく、搾りやすくなっているのが心憎さを感じてニッコリ。

ビールのお供にと、たたみいわしのチーズ焼きっていう料理をたのむ。

どんな料理か想像つかず、ワクワクしながら待ってきたのが薄焼きピザのような姿。
たたみいわしが見えないほどにたっぷりチーズ。
それがとろけてピザのよう。
食べるとチーズとたたみいわし以外にむっちりとした何かが入っているのを舌が感じ取る。

なんだろう…、とヒックリ返してみると底の部分はまさに焦げたタタミイワシ。
乾いてかさかさ焼けている。
チーズと一体化したたたみいわしと焦げて乾いたたたみいわしの間にハム。それがムチッとしていたのです。それにしてもタタミイワシとチーズがあうのにビックリしました。簡単なのにおいしい料理。今度作ってみましょうか…。

そしてメインにシャリアピンステーキ。
やわらかいステーキが食べたいというシャリアピンのために、帝国ホテルのシェフが考案したと言われるステーキ。
日本以外ではほとんど作られることのない、つまり牛肉を使った日本料理のような一品。
みじん切りにした玉ねぎにステーキ肉を漬け込んで、その玉ねぎの酵素で肉をやわらかにする。肉と玉葱を一緒に焼いて肉にのっけて提供するという、飴色になった玉ねぎの甘さと風味が肉をおいしくさせておいしい。あらかじめ一口大に切ってお箸で食べて味わう。
サイドのポテトグラタンやニンジンのムースも丁寧に作られていて、時代を感じるオゴチソウ。お腹もほどよい感じになった。オキニイリ。

 

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家に帰る前に〆。
実はそのまま帰ろうと思えば多分、〆はがまんできたんだろうけど、ここまできたらどうしても食べておきたい料理があった。
大阪の名物カレー。「インデアン」の東京支店が近所にあって、それでそこ。
ご飯半分、ルーは大盛りでと注文をして夜のお腹を満たすことにする。

ご飯はこのくらいの量でいいですか?ってワザワザ、カレーをかける前のお皿を持ってくる。
いいですよ…、っていうとそこにたっぷりカレーをかけまわす。ご飯のキレイの覆った上に、お皿の上に流れてキレイな模様を描く。トロトロに煮込んだ大きな牛肉の塊がゴロゴロ転がり食欲誘う。
一口目には甘いんです。
フルーティーで、これってカレー?ってビックリするほど甘くってなのに後から舌が痛くなるほど辛さを感じる。しかも熱々。カレー自体も暑いのだけどご飯が熱々。だから舌がやけどするかと思うほど。
なのにスプーンは止まらない。
食べてるうちにダラダラ汗が頭の天辺から顔を伝って首まで濡らす。それでもパクパク、食べてお皿を空っぽにする。途中、キャベツのピクルスで舌を休ませ、水は飲まずに舌に辛さがつもっていくのをたのしみ食べる。
最後に水をちょっとだけ。ビックリするほどその水が甘く感じてウットリします。お腹も満ちて、さぁ、帰る。

 

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コメント

  1. Note

    サカキさん^^
    夜に国際フォーラムでライブを聴きにいく時、その前に食事しようとすると、自暴自棄になってしまいがちでしたが(笑)こちらの2軒を知ってからは安心です^^
    岩ガキもいただいてみたいです!
    インデアンカレー、クセになるお味ですね~ピクルスも大好きです!
    ところで、小山駅で乗り換えることがあると、ホームのソバ屋さんのいい香りがきになっていましたが、最近はついサカキさんを探してしまいそうです(笑)

    • サカキシンイチロウ

      Noteさん
      国際フォーラムでイベントがあると、この界隈は大騒ぎですものね。
      インデアンカレーは回転がいいので待たずにすみますし、レバンテは不思議なほどにいつもゆったりしていて、みんなにはこの場所が見えてないのかなぁ…、なんて不思議に思っちゃいます。
      ちなみにビックカメラの地下にある焼売がおいしい小洞天も案外、ゆったりできるお店ですよ。
      小山駅のきそばさん。
      そのためだけに小さな旅をするのもいいかなぁ…、って思わせるオキニイリ。もし見かけたら声かけてください!

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