ルークスファッションロブスターロール

新宿サザンテラス。新宿駅の南口の前に広がる人工地盤に出来た街。
まだスターバックスが珍しかった頃に、サザンテラスの入り口にお店ができ、それに続いてクリスピークリームドーナツ。行列コンセプトが生まれる場所…、って言われたこともあるけど今では結構静か。
サザンテラスからはじまった南口の開発計画がバスターミナルや線路を挟んだ反対側へとどんどん広がり、いつしかココは昔の場所…、って感じになった。
最近、シェイクシャックが出来ました。青山に一号店が出来たときには大行列。でもココは一度もブレークすることなく、今日もひっそり。その向かい側にロブスターロールのルークスのフードトラックが出ているんだというので観に来た。広場から見上げる空にはdocomoのなんちゃってエンパイアステートビルがあったりもして、ちょっとしたニューヨーク気分と思えばそんなふうにも見える。

ちなみにフードトラックの前もガラガラ。
表参道の行列が嘘のようで、怖くさえある(笑)。
券売機付きのフードトラックっていうのにこれまたびっくりし、外人さんたちが写真を撮ってらっしゃいました。
これからいろんな場所に移動させて「あの」ロブスターロールをたくさんの人に食べてもらうんだというこの試み。
段取りがまるで悪くて時間がかかる。おそらく仕組みがほとんどできてないのでしょう…、この場所でまだ始まったばかりでもあり、多分、慣れたらもう別の場所。新しい場所では新しいスタッフでやるからまた振り出し…、の連続なのでありましょう。まぁ、段取りが悪いことで行列が出来るのだったらそれも一つのプロモーション?って思ったりする。本業にいつまでたってもなりきれないサイドビジネス外食の切なさ感じる。まぁ、それはそれ。

ロブスターロール一本にクラムチャウダー、コールスロー、ソフトドリンクがついたセットが2000円。
コールスローもソフトドリンクも要らなかったけどクラムチャウダーは試してみたい。クラムチャウダーの単品は無いんですか?というとセット売りだけとなんと強引な抱き合わせ販売っぷり。しょうがないから2000円。
確かに芋がゴロゴロ入って、アサリもタップリ。クラム「スープ」ではなくとろみのついた立派な「チャウダー」。ちょっとぬるくてこれが熱々だったらどれほどおいしかっただろう…、と惜しくかなり満足。なにより期待してなかったコールスローがおいしくて、細かく刻んだキャベツの甘みとザクザクとした食感たのしむ。飲み物は瓶に入ったジンジャエールでこれが常温。笑っちゃう(笑)。

さて件のロブスターロール。何度食べてもこれはおいしい。
フードトラックだったからか溶かしバターの量が少な目。上にタップリかかってるはずのパウダーハーブも少なめで、その分、逆にロブスターの風味や旨みを直接感じる。
プリプリとした爪の肉。胴体部分はふっくらしっとり。ほどよき塩味とロブスター独特の優雅な旨みが口に広がる。
なによりパンがおいしいのです。
ざっくり焼きあがったブリオッシュ生地のような食感。それがこんがり焼かれててバターがタップリ。だからザクザク表面揚がるように仕上がっていて、噛むとジュワリとバターで口が潤っていく。ただあっという間になくなっちゃうのが切ない商品。
どこかで流行っているものを持ってきて売る。売れる値段にして売るために屋台のような家賃をかけぬ売り方にして行列作ればそれでおしまい。ファッションだなぁ…、って思ってしまう。勿体無い。

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