メルバトースト、エビの湯通し、フカヒレご飯

can甘いモノを食べたくて、カフェ、喫茶店、甘味処を次々訪ねる。
ところがどこも満席、行列。
ふられ続けて前から気になるお店を訪ねる。

小田急百貨店の別館、食品フロアの入口近くにある店で、カンタベリカフェという名前。
小さいながらも居心地よさそうなお店で、けれどいつもは喫煙天国。
扉がなくて地下に向かっていく階段の踊り場の一部のような位置にある。
だから中の様子が外から見ても良くわかる。
いつもは煙がモクモクたなびき、時に空気が白く濁っていたりして、それがまるで結界みたいにボクの気持ちを遠ざけていた。

ところが今日は空気がキレイ。覗いてみると誰もタバコを吸っていなくてこれならば…、って思ってお店に飛び込んだ。小さいながら居心地がよく、なにより椅子が座り心地がよくて落ち着く。お店の中にはBGMはなく、街ゆく人の気配と音がこの街らしいBGMになっている。

cantcan-bbckクリームソーダを飲もうかと思ってお店の中に入った。
お店の前にはられた大きなメニューボードの中でそれが目立っていたから。
ところがお店に入ってメニューを見たら、サンドイッチにかなり力を入れている。
サンドイッチばかりかトーストがおいしく見えて、しかもそこに「メルバトースト」なる文字発見。
英国の朝ご飯の定番トースト。
薄切りの食パンをサクサクになるまで焼いてバターをタップリ塗って食べるモノ。
お店の名前もカンタベリ。
英国由来ということでそれを選んでたのんでみます。

メルバトーストと呼ぶには若干厚めではある。
焼き加減ももう少し強めならばもっと良し。
けれどほど食べるとサクッと歯切れよく、バターがジュワリとにじむおいしさ。
お供にとった紅茶にとっぷり、浸して食べると紅茶の苦味とパンの甘みが違いを引き立て、口の中をみずみずしくする。
あぁ、おいしいなぁ…。
一緒についてやってくる苺とブルーベリーのジェリーがチープな味で、けれどそれがなんだかおいしい。塗るというよりタップリのっけてパクっと食べるとケーキ以上にケーキな味わい。
友人はブルベリーのチーズケーキをとってパクパク。互いにちょっとわけあってほどよきおやつの今日のコト。

 

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y-ebiy-nasuy-salad

夜、家で料理を作る。シンプルで、おいしい料理。お腹よりも心を満たすことができそうな料理にしようと、まずはエビ。
尾頭付きのエビを軽く塩もみし、日本酒と生姜を沸かした鍋の中で蓋して蒸す。4分ほどで色が変わって、ひっくり返して2分ほど。鍋から取り出し休ませて人肌になったところで殻をむく。
ムチュンと歯ごたえたくましく、甘くて旨い。何もつけずにそのまま食べてウットリするほどおいしくたのしむ。茄子の糀漬けにレタスとトマトのサラダをパクリ。サラダの中にはアボカド、オクラを入れてトロリと歯ざわりなめらか。口の中がやさしい食感で満たされる。

y-tan牛タンのスライス肉のなかなか上等なものがあって、それを買う。
軽く炒めるのもおいしいかもと思いもしたけど、ここはしゃぶしゃぶ。
テーブルの上にコンロを置いて、鍋に昆布と水と日本酒。
火をつけ沸かして味を出す。
テーブルの上に火が灯るという、ただそれだけでなんだかシアワセな気持ちがしてくる。
人の心の奥底に、炎を見るとそれに見入るというプログラムが仕込まれているのでしょうネ。
じっとコンロの炎をみながら、ぼんやりしてたらお鍋の中は食べごろ状態。
タンをしゃぶしゃぶ。
お湯にくぐらせ芯の部分がまだピンクという加減で引き上げ、ごまダレつける。ザックリ歯切れる食感に強い旨みにウットリします。最近は精肉売り場で牛タンを見かけることが多くなってきた。
これも一つのブームなんでしょう。オモシロイなぁ…、食の小さなブームのひとつ。

y-hirey-hiremesiいただきもののフカヒレ煮込み。
真空パックに入ってて、凍らせといた。
それをそのままお湯に浸してクツクツ煮込めば出来上がりという簡単なモノ。
本来ならばコレに黄ニラやもやしを炒めて乗っけるところ、今日は端折ってそのまま食べる。
土鍋ご飯の上にのっけて、パクリと食べると、ザックリ、ヒレの繊維がちぎれる。
プルンとなめらか。
ゼラチン質がとろける感じがおいしくて、しかも煮込んだソースがとろり。ご飯にからむとご飯の粒がスベスベ、カラコロ転がるようにすべってく。黒酢をつかって風味をまして、夜のお腹がたのしく満ちる。今日も早めに寝ましょうか。

コメント

  1. ボルテイモアのおかず

    サカキさん御風邪との事、お見舞い申し上げます。
    お父様の新盆でも大変でしたでしょう、やっぱり疲れが溜まっているのではないかしら。(私の場合は、父が亡くなった後これ位の時期は、精神面に少し無理がきましたね)。
    55~60歳は身体の曲がり角~だそうですよ、今までと同じだとどうしても心身共に無理がきそうですね(私は練習時間を減らし、野球のオリオールズ等全く関係ないのを見たりして、リラックス時間を増やしました)。
    どうぞくれぐれもお大事になすって下さいね。
    サカキさんの風邪とんでけ~、元気になあれ~!

    • サカキシンイチロウ

      ボルティモアのおかずさん
      ご心配ありがとうございます。
      50になってから季節の変わり目に体調の変調をきたすことが多くなりました。
      今年は楽だったなぁ…、と思っていたら、最後の最後で喉に来ました。仰るとおり、疲れが溜まっているのかもしれません。
      おいしいモノを食べて、のんびり、疲れをとろうと思っています。
      アメリカもそろそろ秋。東海岸は特に秋の訪れが早く、そして急ぎ足なんだろうなぁ…、と思います。お体ご自愛されて、ステキな秋をおむかえください。

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