ミラノな街角、南昌の夜

新宿三丁目のセガフレードザネッティ。
ビル一本丸ごとお店というおそらくチェーンの中でも旗艦店的ポジションの店なんでしょう。
日本展開の初期からあって、だから一時期、ビルの外装が荒れ果てた感じになってた。お店に入るときにはなるべく全景を見ないようにしていたのだけれど、ひさしぶりにちょっと離れて見るとほどほど、キレイに整えられていた。
ピカピカとまではいかないけれど、ちょっとホッとして近づくと一階のカウンターにズラリとラテンなメンズ。そこだけミラノな感じで、おしゃれに見えた。中に入ってマキアート。2階の客席はほぼボクひとり。一階のミラノの街角みたいなにぎわいがまるでなくってちょっとさみしい。それにしてもここのエスプレッソは一級品。気持ちがポワンとあったかになる。

 

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金曜の夜。家の近所の南昌飯店にひさしぶりにやってくる。
実はこの一週間。
このお店のおかぁさんに街でよく会ったのです。
朝は、仕事に出かけるために駅に向かう途中で出勤してくるおかぁさんに。夜はおかぁさんが仕事を終えたおかぁさんにと、そのたび、元気、また来てね…、って挨拶されてそれでどうにも気になって。お店に入ったら奥から飛び出すようにやってきてここに座りなさいって厨房の前の座り心地の良い一等席に案内をする。来てよかったなぁ…、ってしみじみ思う。
まずは今日のおすすめの空芯菜の炒め物。強火で仕上げた空芯菜はシャキシャキ、色も鮮やかでにんにく、赤唐辛子もたっぷりまじる。ガツンと味わい濃厚で噛むとトロトロ粘ってくる。軽い渋みもおゴチソウ。
それから餃子。コロンと丸々太った餃子で、挽肉にネギ、白菜の餡はジューシー。生地はサクッと歯切れる感じ。

メインを2つ。
麻婆豆腐と黒酢の肉団子。
ここではいつも麻婆春雨を食べてたんだけど、今日はスルンとなめらかな豆腐が食べたくそれでこれ。
挽肉たっぷり。
豆腐は絹ごしでお玉でざっくり壊されている。
見た目は街の中国料理屋の麻婆豆腐のようにみえ、案外辛くてスッキリとした甘みがおいしい。本格派。
黒酢の肉団子はグランドメニューにはない季節のおすすめ。ちょっと少なめのお試しポーションというのがうれしい。
よく揚げた団子は固くてザクザク壊れる。黒酢はぽってり。酸味、旨味がバランスとれてて熱々なのにコホンと咳き込むことがない。団子もおいしいけれど炒めた玉ねぎがシャキシャキとした歯ざわりの良い状態で、ネギの持ち味の辛味も強い。食べるごとにお腹が空いてくるような味。お気に入り。

豆苗チャーハンをたのんで料理をおかずにします。パラパラに仕上がったチャーハンの中に刻んだ豆苗、枝豆。叉焼、玉ねぎ、卵と具材が多彩でたっぷり。味は塩味。やさしい味わい。
そこに麻婆豆腐をのっけたり、肉団子と一緒に食べたりと味変しながらお腹を満たす。
お店はほどほどニギヤカで、もともとインバウンドに依存をしていなかった店でもあった。隣には大型バスにのってくる中国からの観光客の専用レストランのようなお店があってそこはガラガラ。ご近所さんが心配して、こういうときでも来てくれるのよ…、っておかぁさんもうれしそう。お腹もしっかり満ちました。

 

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