ポール・バセットと喜多方ラーメン

かつては大好きで、だから頻繁に来ていたけれど、なぜだか最近ご無沙汰だなぁ…、という店がある。大抵は店がある場所から縁遠くなってしまって行かなくなるのだけれど、何か違和感を感じてこなくなっちゃう店も中にはある。
西新宿のポール・バセットがそんな店のひとつで、かつては近所にくると必ずよっていたお店。ここからはじまる朝は特別。その日一日がよい日になるような予感に満ちた店だった。頻繁にくるとお店の人とも顔見知りになり、あの人たちが待ってくれているんだって思うと自然と、また行こう…、って気持ちが膨らむ。その循環。まるで自分のお店のような感覚さえあるオキニイリ…、だったのだけど。

ところがこの店。
なんだか居心地が悪くなっちゃった。
同じフロアに隣接している、サルバトーレのランチバイキングがあまりに人気がでちゃったからかなぁ…。
お店の気持ちがそちらの方にどんどんひっぱられて行くようになったのですね。

ポール・バセットのスタッフが忙しいときにはサルバトーレの下働きで手伝わされてるようなことも多くなって、朝の時間もどこかせわしなくなっちゃった。

コーヒーをたのしみましょう…、という優雅な空気がなくなったというか、単価の高いレストランの売上高を優先してるなぁって感じが居心地悪さを助長した。

ひさしぶりに来ると、当然、お店の人は見知らぬ人たち。ただコーヒーを飲みに来た人として注文をしてコーヒー貰ってテーブルにつく。飲むコーヒーはおいしいんです。なのにどこかさみしい気持ちがしちゃってそれで、飲んだらそそくさ、席を立つ。勿体無いなぁ…、と思って帰る。おやつどき。

 

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たまに食べたくてしょうがなくなる喜多方ラーメン。
家の近所に「小法師」があり、そこで今晩。
家に帰る途中でズズッとラーメンすする。

特徴があるようでないのが喜多方ラーメンの特徴で、とてもやさしい。
豚骨からとったスープだけれど、透き通っていて癖はない。
醤油で風味をつけてはいるけど、醤油の味がしゃしゃり出ることはない。あくまでスープの旨みが素直に口に広がる。

スープに油がキラキラ浮かんではいるけれど、それもサラリと最小限。
昔、一時期、ハマったコトがあって一週間に一回くらいの頻度で食べていたことがある。
それでも不思議なほどに飽きないおいしさ。
縮れた平打ち麺はやわらか。スルンと喉越しなめらかで、お腹に負担にならないところがまた旨い。

雲呑麺を選んでたのむ。ハマったときにはなかったメニューで、2年位前かなぁ…、メニューに登場したときはちょっと熱狂いたしました。
スルスルスベスベした雲呑は、麺では味わうコトができない滑らかにしてペロペロ舌や喉を撫でる感覚がいい。素直なスープと相性もよく、口の中を泳ぐようにして喉へとスルンと流れ込む。中に包んだ挽き肉の旨み、風味がスープに絡んでコクになるのもなかなかのもの。
スープを吸ってとろけるようになった叉焼。脂が旨い。メンマにネギもたっぷりと味付け玉子を追加したらば、黄身の状態がボクの好みでニッコリしました。満たされた。

 

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コメント

  1. ユーミン

    おもちゃ美術館勤務していたときよく食べてました!地図見て思い出しました。

    • サカキシンイチロウ

      ユーミンさん
      おもちゃ美術館にいらっしゃったんですね。今のように人気が出る前に良く行っておりました。
      学校の校舎がそもそもなつかしく、童心に帰ってぼんやりするのにピッタリの場所でした。
      校庭の向かい側にあったイタリア料理屋さんが先日閉店。美容室になりました。あまり変わらぬこの界隈も新陳代謝はおこるのですネ。

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