ベーコンエッグマックサンドと朝マフィン

定点観測的マクドナルドの朝。
新宿駅の南口近くのお店で、近所に場外馬券場がある。都心の店舗のスクラップ・アンド・ビルドを積極的にしたマクドナルド。新宿にたくさんあったお店もココと西口の店の二軒になった。
でもなんで場外馬券場近くのお店を残して、伊勢丹近くの店を潰してしまったんだろう。マクドナルドにとって「いい場所」は、世間一般のいい場所じゃなく「利益を出してくれる場所」。
店の構造も奥にカウンター、客席はカウンターに向かう通路を一部拝借的なレイアウトで、レストランというより餌場のような。ココにずっといたら玉子を産んでしまえそうなそんな空間。オモシロイ(笑)。

いつものようにソーセージエッグマフィンをたのんで、「コンボは何が付きますか?」と聞く。メニューボードには単品価格とコンボ価格だけが書かれているから聞いたら、飲み物が選べるという。
ミルクをたのんで一緒にハッシュブラウンを…、というと「それは何ですか?」と聞かれた。ハッシュポテトと言い直すも、イマジネーションを発動できれば「ハッシュポテトでいいですか?」とでも聞けたはずだけど、目の前にいるのは人間ロボット。しょうがない。
しかも「はい、それで」って答えると、「ならセットですね」というではないの。マクドナルドの勝手なルールがわからない。ボクの横ではスマフォをかざして、多分、何かのクーポンでしょう。そういうコトを知らないボクは損させられてる。マックの客じゃないんだなぁ…、って思い知る。ついでにボードにみつけた新商品、ベーコンエッグマックサンドもたのんで朝のひと揃え。

マフィンの包みをあけるといつものごとくチーズが重力無視して反っくり返る。
これが当たり前と思いながらサンドイッチの包みをといたら、まず見えたのがバンズの裏側…、底の部分。
あれって思う。ちょっと考え、はたと気づいた。
包まれた状態で上下正しくあるように、包装紙の上で上から下へと逆に積み上げ包む。
だから包みを開いただけだと料理は天地逆転。
ひっくり返すと確かにメニューの写真と同じになってた。ボクは今まで下を上と思って食べてた。笑っちゃう。
マフィンは上も下もあまり変わらず気にならなかったけど、さすがに裏返ったバンズは無様でヒックリ返して写真をパチリ。とろけたチーズがベットリ紙に貼り付いて、糸引くチーズが鼻水のよう(笑)。肝心の味はまぁ、そこそこ。バンズの存在感に比べて具材の印象が弱くて、安く売るためだけに作られた料理だなぁ…、って思う。

それに比べてソーセージエッグマフィンの安定のおいしさ。マフィン自体の歯ざわり、歯ごたえ。ソーセージのジューシーでスパイシーな味わいも相まって、口の中がおいしさに満たされる。分量以上の充足感とでもいいますか…、朝の定番という感じ。
ところで今日、商品を受け取ろうとカウンターに並んでいたら英語を話すお客様が飲み物を注文したけど、その注文が通ってなかった…、とお店のスタッフとちょっといざこざ。
その一悶着をオーダーをとった当の本人は横目でみながら、一切そこには関与せずただひたすらに自分の業務…、つまり次のお客様の注文を取るコトだけに専念している。飲みたい飲み物を飲めずに苦労している人の痛みを自分のものにできない、接客業として致命的な欠点をお店の人は誰も指摘せず淋しいパレードが通り過ぎてく。小さくなった夢の分だけ小さくなったハッシュブラウンをかじって朝の食事を終える。さぁ、移動。

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