プリンにプリン、鶏を焼く

四谷三丁目に戻ってきてそのまま家に帰るのがちょっとさみしくオールシーズンズコーヒーに寄る。
プリンをたのむ。お供にぽってり、マキアート。
小さなお皿にどっしりとしたカスタードプリン。焼いて仕上げたバニラの香りがふくよかなクラシックなプリンでそこに硬めに立てたクリーム。チェリーが一個。お皿からこぼれだしてしまいそうなほどたっぷりのカスタードは甘くて苦くてちょっと酸っぱい。
おいしいなぁ…、一口ごとに本当ならばシアワセになる味なんだろうけど、どうしても今は一口ごとにさみしくなっちゃう。
今でもやっぱり左隣が気になって、それでちょっと泣きました。開店当初からお店の顔のようになってた女性スタッフが、今月一杯で卒業なんですって挨拶にくる。ちょっとさみしくなっちゃうなぁ…、って思うもそれもしょうがない。

 

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クリスマスと言えばやっぱり鶏を食べなきゃなぁ…。
それで鶏を焼くことにする。

鶏もも肉のレンガ焼き。
老舗イタリア料理のお店のシェフに教わって、オハコ料理にしたもので鶏もも肉の皮目を鍋底に押し付けて脂を出しつつ焼き上げていく。
ずっと押し付けて焼き上げるため、レンガを乗せて焼いてたことからレンガ焼き。
重しになって熱さに強いものならば何でもいい。
ヤカンに水を入れて乗せるのが一番便利かもしれない…、と言われてやってみたりもしたけど、サイズ違いでスタックできて柄が付け替えられる2つの鍋を組み合わすのが一番いい…、って結論が出た。ただキッチンも鍋も汚れる。だから大掃除前の今日みたいな日が作り時。それで作った。

ちょっと蓋した状態になる。
上の鍋に入れる水の量で押し付け具合を調整できて、しかも冷たい水を入れると鍋底にあたった蒸気が冷めて戻っていくから蒸し焼き状態にもなる。
片面を焼き上げたら、ひっくり返して今度はかぶせる鍋もひっくり返し蓋してやるとドーム状のオーブンみたいになってもくれる。
鶏もも肉の筋をとったり縮まないよう切り目を入れたりするのはいつもタナカくんの仕事だった。
鶏肉の脂の感触。
それに匂いがちょっと苦手でだから下ごしらえは彼の仕事。
でも今日はボクがやらなくちゃいけない仕事。
がんばるからネ…、って見様見真似で必死にやった。
恐る恐る筋をとり、グサグサナイフを入れてたら、皮を相当に傷つけたよう。パリパリに仕上がるはずの皮がちぎれてヨレヨレになっちゃっていた。
それでも皮はバリッとしてて、肉はふっくら。最後に仕上げたオリーブオイルとにんにくの香り、風味でおいしく味が整っていた。よくできたよ…、って自慢しながらパクパク食べた。

主食がわりにニョッキを作る。ゴルゴンゾーラに生クリームでぽってりとしたじゃがいもニョッキが一層ぽってりして仕上がって、胡椒の風味がよきアクセント。
お供にサラダ。レタスとベビーリーフにオーロラソースとオリーブオイル。レモンを搾ってよくかき混ぜる。レタスの葉っぱがしんなりしたらトマトをちらして出来上がり。ローストビーフのローリーズのサラダに似ていてオゴチソウ。
クリスマスケーキを買うと残してしまうから資生堂パーラーのイチゴのショートケーキとプリンを買った。プリンを買ったのに家に帰る途中でプリンを食べちゃった。最近ちょっとぼんやりしてて、こういうことをたまにしちゃいます。お年頃です、しょうがない(笑)。

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