ヒヤシンス

実は2月11日の木曜日が祝日だということをすっかり失念。
街に出たら恐ろしいほどの人出でちょっとたじろいだ。
しかも家族連れとか恋人たちとか、たのしそうで仲よさげでココロの置きどころがなくなっちゃうから休日に街に出ることはなるべく控えていたのだけれど、これも鍛錬。
昼食をとり買い物をして部屋に戻った。

晩ご飯はテキパキと。雪松の冷凍餃子を焼いて食べた。
餃子自体は凍っているからまだ保ちそうだったんだけどタレのことを考えて今日。このタレがなかなかおいしくザブザブ漬けてバクバク食べる。タレにはおそらく昆布の出汁がかなり強めに入っているんじゃないのかなぁ。スッキリとした酸味にやさしい甘み。餃子の油をキレイに拭っておいしくさせる。

パセリをお供に口をスッキリさせながら、ドルチェグストで作ったアイスコーヒーが案外餃子にあるのにびっくり。
こういう自由な組み合わせって飲食店ではなかなかできない。おうちご飯ならではの自由をたのしむオゴチソウ。
それから納豆。めかぶと一緒にザブザブ食べる。めかぶと納豆を合わせてまぜると不思議なほどに納豆の糸がきれいに切れる。スルンと口の中に入って噛んでるうちにとろとろとろける。とろけながらもめかぶがザクザク歯切れていくのがオモシロイ。
〆にトースト。いちごのジャムをたっぷり塗ってザクリと食べた。
帰る途中の花屋さんでヒヤシンスの鉢を見つけて買って帰った。生きているものが部屋の中に欲しくって、鉢植えなんて買うのは本当にひさしぶり。枯らさぬようにしっかり面倒みませんと…。

金曜の朝にドトール。なんだかちょっとひさしぶり。
いつものドトールのいつもの朝で、いつものスタッフがいつもの笑顔で働いている。
いつものようににぎやかで、いつもの朝食セットをもらい、いつものように階段おりて、いつもの地下のいつものテーブルを選んで座る。
いつも同じということの、なんとステキでありがたいこと。
たまごサラダとハムのサンドイッチが朝のメイン。
温かいラテをたのんでお供としました。よく焼いたトーストブレッドでたまごサラダとシュレッドハム、トマトにレタスを挟んで休ませ、ザクッと2つに切って仕上げる。お皿に盛って最後にパラリと刻んだパセリをほどこして、彩り豊かに仕上げたいつものサンドイッチ。ファストフードの料理で、これほど手間をしっかりかけて、ファストフードの料理だからと甘えず作られたものが他にあるだろうか…、ってしみじみ思ってしみじみ食べる。

カサッと前歯をパンがくすぐる。気泡をもともとたっぷり含んだ軽いパン。焼けて水気がしっかり抜けてカサカサ、前歯をくすぐってサクッと歯切れる。
次に前歯が感じるのがパリパリのレタス。ザクッと歯切れて一緒にトマトがクチュっと潰れる。口の中が途端にトマトでみずみずしくなり、明るい酸味と甘みが広がる。続いてハムがザクザク次々千切れていって、口に散らかるすべてをたまごサラダがまとめてぽってり。なめらかになる。
いつもの味でいつもの食感。いつものを味わう朝はなによりホッとする。
ふっくろとした泡と一緒にカフェラテ飲んで、思いがけずも熱々で、喉の位置やらお腹の位置がわかる気がする、オモシロイ。

 

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コメント

  1. ありす

    めかぶと納豆!初めて聞く組み合わせです。
    なるほどふんふん、今度やってみようかしらんと思って読み進めていたらサンドイッチ!
    めかぶと納豆の組み合わせは味が想像できないから「ふんふん」で済みましたが、味が想像できて且つ好物のホットサンドはそうはいきません(涙)。
    うっかり罠にかかってしまったー!おなかがすきました(T_T)

    • サカキシンイチロウ

      ありすさん
      ネバネバものと納豆は相性がいいんです。
      ちなみにカレーと納豆も悶絶するほどにおいしい組み合わせ。
      機会があったら試してみてくださいネ。

  2. 志乃

    ヒヤシンス、いいですね。私も育てたくなりました。
    つぼみと一緒に春を待つなんて、素敵です。

    • サカキシンイチロウ

      志乃さん
      ヒヤシンスって小学校のときに水耕栽培をしたきり。なんだかとてもなつかしくって、春がくるのがほんのちょっとだけ待ち遠しくなりました。

  3. チキタン

    サカキさん
    また偶然に
    今まで植物に興味示さなかった友人が、
    たまたま連れて行かれた花屋さんでヒヤシンスを買って
    水栽培始めたんですよ
    突然に
    で、2人で小学校思い出すね
    なんて話してたばかりです
    植物好きもそうでなくても、なんだかお花が気にかかる

    春もすぐそこって事でしょうか

    うちのテラスではミモザが沢山蕾をつけて
    春よ来い、って感じで待ち構えてます

    • サカキシンイチロウ

      チキタンさん
      妹がいろいろと気を使ってLINEでメッセージを定期的にくれるのですけれど、何度かに一度、花の写真をおくってくれるんです。
      多肉植物栽培はプロ級で、何しろ大学の農学部出身。
      父が事業に失敗したとき彼女は「人は裏切るけれど作物は裏切らない」と言って農業の道を目指したんです。
      今、しみじみ人の気持を裏切らぬものの尊さを味わっています。

  4. チキタン

    サカキさん
    妹さんは農学部御出身なのですね
    私の父と友人が植物大好きで、その影響で私も育てるようになったのですが
    良く3人で植物園に行って
    また大学に行けるとしたら農学部が良いな〜
    なんて話してたんです
    多肉植物、可愛いけど育てるのは難しいです
    素晴らしいです

    • サカキシンイチロウ

      チキタンさん
      日本の農家の方々のお役に立ちたいと農林省に入ったのですが、最初の仕事がトマトの貿易自由化。なんでそんな難題をといいながらも、歯を食いしばって頑張ったんですよ。結果、日本のトマトは世界でも最も多彩で優秀な農作物のひとつになった。自由であることはすばらしいこと…、って言っていました。

      • チキタン

        サカキさん
        昔と違ってトマトは種類豊富で本当に美味しいし
        料理や食べ方によっても選択肢が増えて
        宝石のようなトマトもありますよね
        その影には妹さんの様な方々の努力と苦労があったんですねぇ
        美味しいトマトが頂けて、感謝します

        • サカキシンイチロウ

          チキタンさん
          生産者を守って甘やかすのでなく、競争にも勝てるたくましさをもってほしい…というのが当時、妹が所属していたチームの揺るぎない考え方だったんだというコトでした。
          すべてのことに当てはまる行き方であり生き方なんだろうと思います。

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