パルコヤのまいもん寿司にうえのやぶそば

上野広小路の地下鉄駅の上にある老舗百貨店、松阪屋。
その新館的扱いでできた「パルコヤ」。ただのパルコじゃなくてパルコヤと「ヤ」をつけてしまったところにパルコサイドの迷いがあるようで、確かにテナント構成も館のムードもパルコらしくない。
地元上野に寄り添うような…、と言えばいいのかどうなのか。
レストランフロアもかなりコンサバ。パルコにしては熟年シフトなテナント構成。一番人気と言われる「金沢まいもん寿司」にやってきてみる。

回転寿司のお店です。
ダブルレーンのベルトが回るやる気満々のお店でけれどカウンター上にタブレットオーダー端末が置かれててベルトの上にはほとんど寿司が回っていない。
忙しくない時間帯だったからなのかもしれない。
けれど、もうこうなったら回転寿司は「寿司が回っている」店というわけじゃなく「商品サンプルや商品札が回る」宣伝上手な店のことじゃないかと思ったりする。
それもひとつの進化の道筋?
この店。
ベルトの中の職人さんが若々しくて元気すぎない元気がうれしい。それから女性の職人さんが二人いてそれだけでなんだか店の空気がやわらかくなる。いいなと思う。

テーマにそった3貫の盛り合わせ寿司があるのがウレシイ。まず貝だけ3貫。ホタテにトリ貝、それからテイ貝。テイ貝ってなんだろうと思って聞くといわゆるつぶ貝。ゴリゴリ砕けてとろける感じがなかなかに良い。
軍艦3貫はうににいくらの醤油漬け。ズワイのほぐし身とかにみそが盛り合わされたもので3貫。うにが甘くて上等でした。白モノ3貫はイカにのどぐろ、白エビとこれまた上等。のどぐろのゴリゴリとした噛みごたえ。甘くてとろける白エビと堪能しました。ハシゴのために店を出る。

 

関連ランキング:寿司 | 上野広小路駅上野御徒町駅御徒町駅

 

回転寿司はほどほど分量、小腹分。
まいもん寿司と同じフロアの「うえのやぶそば」のそばで〆。
近所にあって老舗蕎麦屋として有名な「上野藪そば」の支店というココ。
入り口脇にガラス張りのそば打ちコーナーがしつらえていて、店の造りはかなりモダン。
ナチュラル系のカフェ仕様とでもいいますか…、お店で働いている人たちも若くて格好もカフェっぽい。
本店は明治半ばの創業、100年超える老舗です。それがパルコという館の意向があったのでしょう…、オシャレな店構えでガレットなんかを品揃えするお店を作った。歴史にあぐらをかかぬ果敢な挑戦と感じられるのか、慣れぬばかりで痛々しいと見えてしまうのか微妙なところ。パルコって箱は「他に無いもの、オシャレなモノ」を押し付け要求する癖があり、それで玉砕する店多数。不幸なことにならねばいいがとやってきてみる。

ちなみにお客様はほぼシニア。オシャレな店作りだから若い人が来るとは限らぬところがたのしい。まぁ、この場所、このエリアの店としてはいいことなのかもと思いもします。
名物の天ぷらそばをたのんで食べた。
大きな立派なエビが2本。ぽってりなめらかで薄めの衣をまとってムチュンと歯切れる感じがなかなかごちそう。スッキリとした酸味がおいしい汁にバサッと歯切れてとろけるそばも上等。悪くないなと思いつつ、それを納めた器が意識高い系オシャレラーメン店で使うような鉢というのが少々残念。
だって薄くて持ち上げられず、小さな柄杓で汁をすくって飲むことになる。粋じゃないなぁ…、もったいない。ちなみに寿司とそばの合算、5000円弱というパルコ値段でござんした。

 

関連ランキング:そば(蕎麦) | 上野広小路駅上野御徒町駅御徒町駅

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。