シーザーサラダではじめるバビーズヤエチカの朝

朝、東京駅から出発の日。バビーズヤエチカで腹ごしらえ。
八重洲地下街の中にある。だから「ヤエチカ」。東京駅の八重洲口からずっとつながる大きな地下街。駅改札からだとかなりの距離を歩くことになる。
しかもこの店の周辺はほぼ物販の店ばかり。だから朝はずっとシャッターがしまったままの殺風景な景色を歩くことになる。通路にはたくさんの人たちが歩いてて、なのにそこで商売をしようとしないのってなんて贅沢、もったいない…、なんて思っていると見えてくるのがこの店でなんだかそれがありがたい。
店の雰囲気はアメリカです。粗い仕上がりの、けれどカチッとした重たい家具に木の床、天井。ジーパンにネルシャツをきたサービススタッフ。テーブルの上に並んだハインツのケチャップ、真鍮製のナイフフォーク。いいムード。

大ぶりのずっしりとしたマグにたっぷりのコーヒー。
熱々で湯気で向こうが曇るほど。
大きなポットに冷たいミルクがやってきて、その分量で熱さを調整。
たっぷり注いでぬるめに整えゴクゴク飲んでお腹潤す。

いつもはアメリカンブレックファストをもらう。
玉子の焼き加減にこだわって作ってくれる目玉焼きや、じゃがいものソテ。トースト、あるいはパンケーキとカリフォルニアへの小さな旅をしている気持ちにしてくれるのが好きなんだけど、今日の気分はなぜだか野菜。
シーザーサラダをもらうことにした。
メインディッシュにぴったりのレギュラーポーション。ローストチキンをトッピングして、グリルドベーコンを3枚追加。サワードーブレッドを薄切りにしてよく焼きトーストにしてちょうだい…、ってお願いをする。健康的と不健康の間を右往左往するような今朝のゴチソウ、ひと揃え。

シーザーサラダ風のサラダを出す店が本当に多い。クリームドレッシングをかけてチーズとクルトンをのっけてよしとする店や、温泉卵がなぜだかのっける店もあり、なにがなんだかわからない。
ここのはボウルの中で調味料を混ぜ合わせ、ロメインレタスにしっかり味をドレスさせて仕上げるスタイル。
レタスの葉っぱや茎に細かな傷がつき、しんなり中まで味が入って出来上がる。クルトンにダイスカットのローストチキン、すりおろしたチーズもたっぷり。葉っぱ野菜をバリバリ噛んで、耳の奥が痒くなるような騒々しさに寝ぼけ眼もシャンっと開いた。玉子を食べてるときに感じるどっしりとした満足感と違った鋭い高揚感。気持ちが軽くなっていく。

自分でシーザーサラダを作るときには必ずベーコンチップをくわえて仕上げる。
だからサイドにほしいと思った。
しかもここのグリルドベーコンは厚めのベーコンに重しをのせてグリドルの上でじっくり焼く。脂が滲んで溶け出して、自分の脂で揚がるように焼けたベーコンは何にも代えがたい朝のゴチソウ。
3本のうち1本はサラダの上にのせて砕いてサラダのお供。
残りの2本をサワードーのトーストの上にのせて畳んでナイフで切って、ベーコンサンドイッチに仕立てる。ベーコンの脂が滲んでパンとパンとが貼り付くほどにしっとりとして、噛むとジュワッとベーコンの味が口に広がる。
大きなお皿にたっぷりあったサラダがお腹の中におさまり、ベーコンサンドで気持ちの元気も出来上がる。そろそろ移動の時間となります。北に向かってちと移動。

 

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