バナナ3号と終える夜

夜、ひさしぶりに家でご飯を作って食べる。
おいしそうな刺身をデパ地下でみつけてそれをメインとします。
目についたのはブリのお刺身。
ツヤツヤとしてしかも色が驚くほどにキレイで思わず気持ちが向かう。百貨店の売り場とあって、照明計画がしっかりしてるからもしかしたら実体以上にきれいなのかも…、と思いながらもやっぱり買った。
それと一緒にマグロの刺身。本マグロの切り落とし的、ちょっと不揃いで赤身や中落ちなどいろんな部位が混じってる。
白つぶ貝の刺身とあわせて、3種を買って盛り合わせ。

わさびをたっぷりすりおろし、のっけるように使って食べても、魚の脂でわさびが甘く感じるステキ。
土鍋ごはんを炊いて食べると、ご飯も甘く感じるほどで固めご飯が口の中でネットリとろけるオゴチソウ。脂の乗った刺身とご飯の組み合わせってなんておいしい…、ウットリします。

ご飯に合わせておかずをいくつか。
山芋をザクザク切って、出汁に浸して漬けたもの。
薄めた白出汁の中にたっぷりわさびをとかして、ほんのちょっとだけ酢を混ぜる。
冷蔵庫の中で冷やしながらしっかり漬け込み、かじるとサクッと歯切れてとろける。とろけながらわさびの辛さを吐き出して、ツーンっと鼻が抜けるよう。
涙がちょちょっとちょちょぎれる。

刻んだめかぶに黒酢をたっぷり。ズルズルすすってお腹をあらう。
タラコの切れ子の上等なのを買ってパクリと。
口の中ではらりとほどけてパラパラちらかる。そこにご飯をハフっと食べて、魚卵の旨みを心置きなくたのしみ食べる。無着色だから色はわるいけど、味わい自然でなにより魚卵の粒がこまかで、ずっととろけているのがステキ。オゴチソウ。

ズワイの足をかってきて、蒸して冷やしてカニ酢で食べる。本当は毛ガニを食べたかったんだけど、そろそろ季節も終わりかけ。だからかどれも痩せていました。それでズワイの足にした。
シットリとした身離れの良い肉がおいしく、ご飯の上にのっけてタラコと一緒に食べると海鮮丼の味わいとなる。オゴチソウ。
田舎から送ってもらったさつま揚げは甘くてまるでデザートみたいで、気持ちの疲れがとれるよう。ネギをたっぷり加えて焼いた卵焼きも甘めの仕上げ。夜のお腹が満たされる。

甘いものをと伊勢丹地下のベイクドでケーキを買った。
ブルックリンからきたケーキ屋さんで、もともとブラウニーが人気の商品。
ブラウニー風の重たい生地を使った甘いケーキがいくつか。
「バナナ3号」という名前が気に入り買ったケーキは、3号サイズのチョココーティングされたモノ。なかなかキレイに切り分けられず、ボロっと崩れる。
ずっしりとしたバナナブレッドのような生地と、チョコクリームが幾層にもかさなりできててバナナとチョコの香りが食べる前から漂ってくる。
口に入れると唾液を吸い取り、最初はボソボソしてるのにたちまちとろけてクリーミーになっていく。
バナナとチョコの相性が悪いはずなく、だから「こいつは悪い奴」って思いながらも次々口に運ばれてとろけて消える。良き夜のコト。オキニイリ。

 

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