ヌタにすき焼き、パスタの週末

週末の夜、イエゴハン。
ヌタを作ります。
デパ地下の食品売り場を歩いていたら、食べたいなぁ…、と思う食材があれやこれやと。
小さなホタテの茹でたもの。
生のトリ貝、それからあおやぎ。
サイズは小さいけれど浜茹でしたというしゃこがある。
わかめにおかひじき、もって菊。
それぞれどうやって食べようか…、と思って思案。
そしたらいいアイディアがポンッと頭の中におりてくる。

ヌタにすればいいんじゃないの…、と。

まずは貝類にそれぞれ酢味噌をかけて揉む。味をなじませ水気をとったら休ませる。おかひじきを茹でてやわらかいとこだけにして刻んでお酢であらっとく。もって菊は茹でて搾っておかひじきとあえて酢味噌で味整える。お皿にこんもりおかひじきにもって菊。わかめを添えて、貝やしゃこを飾って出来上がり。シャキシャキもありしっとりもあり、プルプルもありムッチリもあり。すべてがヌタ酢でおいしくなるのがおもしろいほど。

メインはすき焼きにすることにした。
結んだしらたき。
九条ねぎの白いとこ。
春菊、それからえのきたけ。
ヌタに使った茹でたホタテが残っててそれも加える。
焼き豆腐じゃなくて絹揚げを使うのが好きで、今日は特にいい絹揚げがあってちょっとワクワクします。

それから静岡の黒はんぺん。
茹でたたけのこをざく切りにして、和牛の切り落としですき焼きの具のひと揃え。

映画を見ながら食べるすき焼き…、だから割り下でくつくつ煮込んで作るスタイルで、だからいろんな具材をあれこれ入れて食べるのが好き。例えば白菜とか、あるいはじゃがいもなんかもうちのすき焼きでは登場することがあるくらい。

赤身の肉です…、切り落とし。
二人で250gほどだから、肉を食べるすき焼きというより他の具材を食べるすき焼き。
特に今日は筍と絹揚げがおいしく、どちらもしっかり煮込んで味をしませてハフハフ食べる。
熱が入るとネットリとろけるようになってくエノキもおいしい。
黒はんぺんは醤油風味の汁で煮込むとおでん風の味わいになり、はんぺん独特の魚の強い旨みが汁に溶け出し周りの具材をおいしくさせる。
生の玉子を使わず食べるすき焼きです。だからご飯が必須のお供。そうだ、仙台のお麩があったはずと水に浸してふやかして、よぉく搾って鍋に投入。味をしっかり染み込ましご飯の上にのっけて食べるとこれが美味しくお腹も満ちる。昼はあんなにあったかくって、なのに夜にはひんやりとする。明日も夏日になるみたい。

日曜日の朝。
パスタを作る。
先日、友人から貰った上等なバター。
瀬戸内のオーガニックな環境で育ったというキレイなレモン。
パセリとバジルをつかってシンプルなレモンバターのパスタにしよう。
麺は生のフェットチーネと、料理の腕はほぼ必要ない上等素材が勢揃い。

大きな鍋でお湯を沸かします。
バターは無塩で、だからタップリ塩をお湯にふりそそぎ沸騰させる。
麺は冷蔵庫の外に出して、しばらくそのまま。室温となじませたところで軽くほぐして揉んで麺と麺をバラバラにする。
両手でもってパラパラお湯の中に注ぎ入れ、2分とちょっと。
茹でてる間に小さなフライパンでバターを溶かす。溶けた頃合いにピピッとパスタが茹で上がりバターを溶かした中に投入。レモンを搾る。大きなレモンを半分しぼって、茹で汁足しつつタプンタプンと揺すって乳化。最後に刻んだパセリとバジルをあわせて完成。
素材同士の持ち味だけで味が見事に決まってくれる。バターの香りに濃厚なコク。レモンの酸味とパスタ自体の甘みで味が整うステキ。ウットリしました、日曜日。

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