ナゴヤニカノヤアオイビン

kano冷たい雨の朝の金曜。
朝は蕎麦だなぁ…、って思った。
あったかい蕎麦。
渋谷に移動の日の朝だから、新宿南口の「かのや」を目指す。
店の近所にもう一軒。信州蕎麦のおいしい店があったんだけど、先日、ラーメン店に変わっちゃってた。それも中国人狙いのあざとい造りで、お前もかぁ…、ってしんみりなった。
ここはずっとこのままでいて!って思ったりする。

それにしてもどうしてこんなにラーメン店が増えるんだろう。
お店だけじゃない。
カップでラーメン。袋を破ってお家でラーメン。そんなに食べて平気なのかしら?って、いらぬ心配してしまう。
さて、かのや。
セルフサービスの気軽な蕎麦屋。正直な出汁をつかっているからお店にいつもいい匂いが漂ってる。化学調味料まみれのお店の中にはすごい匂いで息ができないようなところもあるものね。だからうれしい。

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ちなみにここは出汁を2種類用意している。ひとつは醤油の風味がガツンとくる江戸前風の蕎麦出汁で、うどんをたのむと昆布の風味がおいしい薄い色した関西風の出汁になる。ただその組み合わせは自由でだから、いつも蕎麦に関西風の出汁を合わせる。
「かのや特製」という具材にぎやかな蕎麦で、刻んだキツネに天かす、かまぼこ、ほうれん草。千切りにした昆布の茎に、うれしいことにとろろ昆布まで乗っている。蕎麦はネロンと、若干粘りを持ちながら、断面四角い角張った麺線。程よく確かな歯切れ感も楽しめる。なによりゴクゴク飲めてしまうほどやさしい味わいの出汁がおいしい。

kano korokano hasiここは七味は置いてなく、おいてあるのは一味だけ。七味の香りが蕎麦を邪魔するからでしょうか…、ボクも蕎麦には一味派だからありがたくってパラリ、タップリ。
赤唐辛子の辛味がビリリ。出汁の甘みをひきたてる。

ついでに一緒にコロッケたのんだ。
甘めの味のジャガイモコロッケ。
まず入れずに麺や出汁をそのまま味わい、半分ほどもたのしんだあと、そこにコロッケ。
汁をタップリ吸わせて食べる。
おいしい出汁で濡れたパン粉のおいしいこと。しっとりとして、なのにサクサク、乾いたパン粉の音がする。
揚がりたて感が台無しなのにおいしい不思議。うどんや蕎麦の世界では、せっかくのモノを「台無しにする」醍醐味が、もしかしたらごちそうなにかも…、って思ってしまう。オモシロイ。
その台無しなコロッケが、どんどんくずれて天かすや汁と一体となる。それをスルスル。飲み込みながら味わうと、なんとおいしい。とろけるような喉越しで、しかも甘くてウットリします。朝のお腹が楽しく満ちた。体あったか。移動する。

 

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時計を見ると電車までの時間に余裕。それで久々。ブルーボトルコーヒーにくる。
来るたびいつもブツクサいう。なんでこんなモノにみんな並ぶんだろう…、と文句言いつつでも気になって、朝の時間なら行列せずともいいだろうから…、と、やってきたらばやっぱりガラガラ。
シングルオリジンのドリップコーヒー。たのむとデジタル表示を見ながら、ゆっくりコーヒードリップしていく。喫茶店の店主の経験をデジタル化してみんなが共有という、まっこと今の流行りの仕方。おいしければそれもよし。

bb coffee注文するとき、名前を聞かれる。
サカキです…、って答えるとsakakiとレシートに表記され名前で呼ばれて取りに行く。
フレンドリーなアメリカ流も、本当はあんまり好きじゃない。例えばここで「少女A」とか言ってもいいの?とまたまたブツクサ言ってたら、お店の人がお待たせしましたって運んでくれた。
まぁ、いいかぁ…、って思ってしまう(笑)。さて飲んだ。

相変わらず酸っぱいコーヒー。
日本には昔から酸っぱいコーヒーが喫茶店では飲まれてた。だから酸っぱきゃいいってもんじゃないって、コーヒー好きの人は知ってる。
けれど、喫茶店のような店がなくドリップコーヒーというモノが一般的ではなかったアメリカでは、酸っぱいコーヒーは未知の食品。

酸っぱいコーヒーを希少でエキゾチックなコトに思ってしまうのでしょうか。こういうコーヒーのアイディアを日本で得た…、って言うことらしく、なるほどコレって、イタリアにはないナポリタンを日本の人が発明したのと同じかもね。サードウェーブコーヒーはコーヒー界のナポリタン…、って思うことにした。朝のコト。

 

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nagoyanagoところで昨日の夜のコト。岐阜羽島から新幹線にのり、名古屋でのぞみに乗り換え東京。
乗り換え時間は8分ほど。
テキパキ、駅弁を買うことにする。

降りたドアのちょうど向かい側にキオスクがある。
目当ての弁当は?…、と見ると売り切れ。
残り時間は6分ほどで、急いで別のキオスクをみる。
めでたく何個か積まれてて、めでたく一個、手に入れました。一緒にお水を一本買って時計をみると2分前。乗り換え時間が有効に使えましたです…、まもなくやってきた新幹線にのって落ち着き、さぁ、食べる。

「なごや」というなめの幕の内。父が好きだった弁当で、名古屋乗り換えのときにはできるだけ買って食べようと思って今日も。
八角形の木折の中にギッシリご飯とおかずが並ぶ。
弁当のおかずと言えば腐敗を恐れるがあまり、味が強いものが多いけど、ここのはほどよき味付けで、素材の持ち味をたのしめる。サワラの塩焼き、卵焼き。エビの煮物はスルンと殻がキレイに向けて、ムチュンと歯ごたえたのもしい。
野菜の煮物に揚げ物数種。ごぼうを穴子で巻いた八幡に鶏胸肉で巻いたもの。なによりご飯のサイドに守口漬がついているのが名古屋的にて食べたらしばらくぼんやりす。

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