ツナに玉子のサンドゥイッチ、ベートーベンと共に…

週のはじめに銀座に向かう。
銀座の近所に知り合いがいて、仕事の打ち合わせもちょっとしたいから丸ノ内線で銀座を目指す。
四谷三丁目から銀座に向かう電車はいつも混んでる。
特に朝の時間の赤坂見附駅までは、立って移動をするものとずっと覚悟をしていたのに、今日は座れてしかもガラガラ。まだまだ街は動いてないんだとしみじみ思う。
銀座の駅で電車を降りて、地上にでるとまたガラガラでやっているなら朝食を「はまの屋パーラー」で思う。
JRの有楽町の駅を貫くガード下のトンネルみたいな通路を歩く。この暗い通路で銀座の空気と丸の内的空気がガラッと変わる不思議なトンネルで、いつもは人通りが多いのだけど今日はひっそり。一層、別世界へと通じる通路のように感じる。
トンネルを越え通りを渡りビルに入って地下へと向かう。ありがたいかな、お店は今日も営業中。

珍しいことに、ベートーベンのピアノソナタが流れてた。
もしかしたらグレングールドじゃないかなぁ…、ともって聞いたらその通り。いつもはアメリカンポップスなのにと言ったら、今日は気持ちを変えたくて棚の奥から引っ張り出して来たんです…、と。
音が変わると空気が変わる。空気が変わるとお店の空間そのものまでも変わった気がする。今日は背筋を伸ばして食事をいたしましょ。
テーブルサイドにガチャガチャ占いが再登場。メニューに「サンドゥイッチ」の文字が並んでいるのもいつもどおりでござります。玉子のサンドゥイッチとツナのサンドゥイッチを半分半分の盛り合わせ。玉子サンドのパンはそのまま、ツナのパンはトーストをしてもらって注文。

いつもながら、丁寧に作ってくれます。
厨房の方からジューッとまず湿った音。
溶いた玉子がフライパンにふれる音でしょう。
それに続いて玉子が焼けるおいしい匂いがやってきて、それにパンが焦げてくこうばしい香りもまじる。
お腹がなります。
しばらく待ってやってくるお皿の中のうつくしきこと。
薄切りの食パンにたっぷりの具材。特に玉子焼きの分厚くふっくらしたことにウットリします。食パンを4つに切り分けているからひと切れひと切れは細くてそれがキチッとお皿の上に几帳面に並んでいるのもまたウットリ。
コーヒーはホットコーヒーを選んで飲む。ここ数日、不思議と寒くて熱いコーヒー日和。ミルクがたっぷりピッチャーに入ってくるのがうれしくて、それを注いでゴクリと飲んだ。さて、パクリっ。

卵は見た目以上にふっくらです。軽い塩味で焼かれてて、パンに塗られたマヨネーズで味が整えられている。だから卵の持ち味、風味が味わえてパンの自然な甘みや旨味が卵の味を引き立てる。レタス一枚がシャキシャキとした食感とみずみずしさを添えている。
焼かないパンはふっくらやわらか。挟んだ卵のふっくらとした食感と一緒になってなんともなめらか。
一方ツナを挟んだトーストブレッドはザクザク歯切れてパン粉が散らかる。焦げた香りもおいしくて、ツナの香りやバッサリとした食感おいしくしてくれる。自分でもツナサンドイッチを作るけど、こんなにキレイにキチッとはさまり、しかも乾いて仕上げることがむつかしい。
プロの味だな…、これでスコッチとか飲んだらおいしいに違いないよなって思ったりする。玉子とツナを代わる代わる食べるのだけど結局最後に残すのはツナでござった。オキニイリ。

 

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