チキンライスにワンタン添えて、稲荷町の福寿でお昼

今日はテクテク、たのしく歩く。上野駅からかっぱ橋の道具街を目指してあるく途中でお昼。
チキンライスを食べたくて「福寿」という店。
ラーメンがメインの気軽な中国料理の小さなお店。よくある奥へ奥へと深い店。オモシロイのがカウンターがなくすべてテーブル。しかも4人がけのテーブルというのがオモシロイ。ピーク時には相席必至でございます。
厨房の中でご主人、奥さんで料理を作り、多分、近所のおばさんたちが二人でサービス。
メニューは豊富です。ラーメン、焼きそばが20種類ほど。餃子に定食とお腹を気軽に満たせる料理がたいてい揃う。特にチャーハンが人気のようで、しかも麺類をたのむと追加で半チャーハンをつけられる。追加料金300円。中華鍋をあおって作る正直チャーハン…、手がかかるから嫌がるお店が多いけど、ココではご主人がレンジの前に陣取ってずっとカシャカシャ鍋をふる。作り続けていれば決して面倒ではない気合の料理。

そのチャーハンと同じ中華鍋で作るチキンライスが目当て。
チャーハンにスープはつくけどチキンライスにスープはつかない。
それでワンタンをお供にたのむ。
ラーメンの麺を茹でる大きな鍋にポトンポトンとワンタンを落として茹でる。
その数10枚ほどもありましたか。ひとつひとつが大きな正方形でそれはたちまち茹で上がりラーメンスープに浮かべて完成。やってくる。
濃い醤油色。鶏ガラと豚骨のクリアなスープに脂がキラリ。醤油でじっくり煮込まれたメンマにチャーシュー、かまぼこに海苔。東京ラーメンの典型的なスープに具材…、ニッコリします。胡椒をたっぷりかけてズズッとスープをひと口。
しっかりとした旨味に醤油がくっきりとした輪郭つけて体に染み込む力強い味。あぁ、旨い…、って思う間もなくチキンライスがやってくる。

形独特。どう表現すればいいんだろう…、足がみんなくっついちゃったタコのよう?
チキンライスを皿に盛り、おたまを蓋して押し付ける。
お玉の凹みに収まりきらなかった部分はお皿にひろがって、お玉をとると凹みの形が凸に仕上がる。
多分、そういう形なんでしょう。
グリーンピースに福神漬けが彩り添える。

中華鍋にご飯を押し付けながら炒める。ケチャップタップリ、ネギと鶏肉、鶏の脂がコクを出す。
強火でケチャップを直接炒めているからでしょう…、酸味鮮やか、甘みも旨味も強調される。しかもご飯もしっかり焼かれているから風味豊かで香ばしい。ご飯同士がくっついていてスプーンを入れるとムチッとちぎれる。ご飯は崩れずスプーンの上に形そのままにのっかり口へとやってくる。

洋食屋さんのチキンライスと食材自体はほぼ同じ。なのにこんなに違って仕上がる。脂の香りが違うんですネ。それに食感…、ケチャップ味のおむすびみたいなもったりとしたこの食感も独特、旨い。
ソースをちょっと垂らして食べると、ケチャップの甘さ、酸味に深みがくわわる。スパイシーなオゴチソウ。
あぁ、ワンタンを忘れちゃいけない。熱々のスープの中で熱が入って薄皮生地がトゥルトゥルになる。レンゲに乗せてスープと一緒に吸い込むとペロペロ唇なでながら口の中へと飛び込んで、そのまま喉をスルンと滑って、お腹をポカッとあっためる。
かなりの量のケチャップライス。かなりの量のワンタンとお腹にズシンと響くゴチソウ。さすがにスープは残して終える。お皿の縁にお店の電話番号が焼き付けられてるハイカラなこと。感心します、オキニイリ。

 

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