セマウル食堂、数寄屋橋
大久保の職安通り沿い。
東京西部を東西に走る幹線道路、大久保通りと職安通りに挟まれたエリアに広がるリトルソウルのその南側。
大久保通りに面したところは、観光地っぽい雰囲気があり、一方、職安通りに面したエリアは生活密着。
だから食堂風の店が出店するのにいい場所なんでしょう。
ちなみにこの店。
今韓国で一番勢いのある企業グループがやってる店で、なにより安い。
気軽にお腹いっぱいになれるところが重宝されてる。
お店に入ると、おそらくサムギョプサルか焼肉の店の居抜きなんでしょう…、ロースターにフードが上からぶら下がる韓国料理屋さん的景色。店の一角にガラスで仕切られて入るけれど調理の気配を感じるキッチン。活気があってワクワクします。
ココの売り物は「7分キムチチゲ」というモノ。
刻んだキムチに豚肉をスープの中で7分煮込むのが一番おいしい…、という考え方で作られるモノ。
ロースターの上に鍋をおき、タイマーセットして7分クツクツという、韓国でも人気の料理。
それをたのんで、さぁ、クツクツするぞと思っていたらなんと厨房の中で作ってやってくるではないの。
忙しいときには厨房の中で作っているんです…、というのだけれど、半分ほどの席しか埋まってない状態で、スゴくガッカリ。
ただスープを完全に吸い込んだ、キムチと豚肉の混合体。
ご飯の上にのっけて海苔をパラリとちらし、それをぐしゃぐしゃかき混ぜ食べる。やっぱりおいしい。
酸味と旨みのバランスがよく、ご飯にスープが吸い込まれすべてがほどよくみずみずしい。でもやっぱり目の前で7分炊いて欲しかった…、って思ったりする。しょうがない。
テンジャンチゲも売り物で、たのんでみたら、これは絶品。味噌の豆がザラザラのこった食感が、飲むというより食べてる感じの激辛味噌汁。
具材は豆腐に韓国かぼちゃ。
ネギや煮干しに茄子、豚肉とすべてが細かく刻まれていて、スープと一体。青唐辛子の辛味がズドンと突き抜けて、けれど旨みが後から響く。
辛い。なのにやめられぬ大人のご馳走。堪能します。
麺を2種類。
温かいのと冷たいの。
煮干しそうめんというのが温かいので、煮干しのきいたスープの中に漂うそうめん。
油揚げに茹でた韓国かぼちゃ。それから海苔。
飲むとなんとも懐かしい。煮干しの風味がどっしりとした、けれど最後に残っていくのは牛骨スープ。コシをなくしたそうめんがスープと一緒に口の中を満たしてするりと喉にむかって一直線。
博多うどんにも通じるやさしさ、なめらかさ。
冷たい麺もそうめん使って仕上げてて、シャリシャリに凍ったスープは甘めの仕上がり。そこにキムチを混ぜて食べると酸味、辛味が整っていく。今までの日本の韓国料理と違った、リアルタイムの韓国料理。悪くないなと思う店。
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そして夜。銀座に出ました。
待ち合わせまで時間があって、それで出来たばかりの「東急プラザ」をのぞくことにする。
鳴り物入りの商業施設。
銀座にあつまり爆買いをする中国人をロックオンした、潔さというかあざといというか狙いすました施設づくりで、かなりゴージャス。
何しろ建物自体が江戸切子をイメージしたガラスの塊。
外壁が凸凹していて、窓掃除にどれだけコストがかかるんだろうってちょっとドキドキ。まぁ、稼ぐ気満々だからそんなことは心配しなくていいんでしょう(笑)。
物販フロアも飲食フロアもギラギラしてます。
今までの日本の商業ビルに比べて、赤くて黒くてピカピカで、免税フロアのメインにフランクミューラーの売り場があったりするのに笑う。
出来たばかりで宣伝をバンバンしていたのに、飲食フロアの店はまだまだ暇なよう。
様子見?あるいは、今更こういう施設に人は踊らない…、ってことなのかしら。ボクもスルーで屋上に行く。
天井のない正真正銘の屋上がキレイに整備されてて景色も息を呑むよう。しかも浅いプールが印象的な、デザインホテルのラウンジみたいな場所があり天気のいい日はいいだろうなぁ…、って思ったりした。ここが唯一ほめどころ。
ソウル市内のセマウル食堂、たしかに安くてびっくりした記憶があります。
同時に韓国のキムチはすっぱいものだと再確認した記憶も…。
渋谷じゃないしと、東急系オープンにあまり興味がなかったせいかまだ訪れていませんが
東芝ビルディング時代が妙に懐かしいです。
通勤通路だった5年間、旭屋書店でいろんな有名人に遭遇出来ました。
御膳房グループ、2軒も店舗展開してるのは百菜百味で味をしめた?からでしょうか。
リーズナブルでそっけない接客も好きなので、新店舗より変わらず能楽堂の方に通いそうです。
ワイメアさん。
この場所の御膳房。かなりギラギラで、何しろ壁紙が紫色だったりして、どうした!ってのけぞりそうになっちゃいました(笑)。
百菜百味も出来た当時の迫力がなくなっちゃったような気もしますし、やっぱり本店でしょうねぇ…。
そういえばココに旭屋書店があったんですね。
水道橋の駅近くの大型店も、今やディスカウントスーツショップになっちゃって、日本てどんどん沈没しているのかもしれないなぁ…ってしんみりしちゃいます。
セマウル食堂、2年ほど前に行ったときは、満席でもクツクツしてくれたんですけどね…お兄さんが各テーブルまわって、世話を焼いてくれて。テーブルにセットされていると、期待しちゃいますよね(笑)
東急プラザ銀座、屋上ステキですね。
母が数寄屋橋阪急のデパガだったので、なんだか切ない気持ちになりそうで、この週末は足が向きませんでしたが、早々に行ってみたいです!
お風邪気味は大丈夫でしょうか?花冷えの日々、ご自愛くださいませ。
Eikoさん
なるほど。セマウル食堂…、人気にあぐらをかいているのかもしれませんね。
やっぱり韓国料理は世話を焼いてくれてなんぼのもんって思います。
この屋上。
まだ知られていないようでほとんど人のいない贅沢な空間でした。ガラスの壁が斜めに倒れてきているので、夜景を撮ろうとするとこちら側がうつりこんじゃうのが玉に瑕。
でものびのびとしたいい空間でした。
東芝ビルっと云えば コックドール四季 志度藤雄親方。三信ビル、新田キャッスルがお洒落だった何て 年寄りの戯言ですね(笑)
茶碗交番さん
三信ビルも建て替え工事が進んでますね。
なぜ、ああいうビルを残せないんだろう…、建て替えてほしい見苦しいビルは沢山あるのに、愛おしい物がなくなっていく。
建物ばかりに言えることじゃないかもしれませんね。
懐かしい~東芝ビル!
その向かいのギャラリーセンタービルに勤めていたころは、毎日お昼に行っていました。グリーンアップルとかスタンドだけの定食屋さんとか・・・
いろいろ変わっても銀座は楽しいな。
すうさん
地下の食堂街は気軽で個性的な店がたくさんありました。
あの頃の銀座は、「訪れる人」よりも「そこにいる人」を大切にする街だったように思います。