スイカとハネダ

夜。スイカのジュースを作って飲んだ。

小玉スイカ。
ちょっと縦長。
本当はまん丸のスイカがほしかったんだけど、叩いて一番おいしそうな音がしたのがこのスイカ。
お尻をまずは切って平らにして座りよくする。
頭を落として中の果肉を丁寧にとる。
とった果肉をすりこぎとザルを使って潰してジュースにしたものをスイカの皮に戻して冷やす。
十分冷えたらお皿に乗せて、氷を入れて出来上がり。

太めのストローでチュルチュルすすると、口いっぱいにスイカの風味と甘みが広がる。最後に緑の香りが残り、体の熱がとれるよう。
スイカジュースを飲むといつもバリ島のコトを思い出す。飲んだら寝ましょう…、バリ島の夢でもみましょう、いい夢を。

そして水曜。今日から出張。羽田を起点に西に向かうゴキゲンな旅。
羽田で朝食をとるときは、大抵、セキュリティチェックの前の空港ビルのどこかを選びがち。出汁がおいしい和食の店か、カレーうどんかとあれこれお考え、どこにも食指が動かずそれでチェックを受けて搭乗ゲートの近くのお店。
伊勢丹のカフェで朝ご飯をすることにした。
サンドイッチがほどほどおいしく、それをと思って来たわけです。いつものように大きなスペースはほぼ貸し切りで、ボクが注文したあとに一人お客様がやってきただけ。贅沢すぎる朝の空間(笑)。

ローストビーフのサンドイッチにエビとアボカド。
クラブハウスと3種類。
ただメニューには「クラブサンド」と表記があって、でも「クラブハウスをください」と注文をする。
そしたら、「クラブサンドでいいですか?」と聞き返すじゃない。
ときにクラブハウスをクラブサンドという店もある。けれどワザワザ、お客様の注文を言い直すほどのことかと思い、クラブハウスの略ですよね…、って聞いたら、「クラブハウスみたいなモノです」って、不思議な答え。
しょうがないから「みたいなモノ」を注文しました。

ベーコン、ターキー、レタスにトマト、マヨネーズ。
それを薄切りのトーストブレッド3枚一組で三段重ねで挟んで切る。

切り方は三角形が基本で、ときに楊枝をさして留められることもある。ロイヤルホストにいけばターキーじゃなくローストチキンではあるけれど、ほぼ基本に忠実に作ってくれる。やってきたサンドイッチは、そういう基本に比べればたしかに「のような」という姿。パンは厚切り、トーストしてはいるけれど2枚一組。2つに切って、具材は鶏胸肉のローストチキンにベーコン、レタス、トマトとこれは基本に忠実。

なるほどクラブハウスの「ハウス」はパンの枚数と切り方なんだと合点する(笑)。

で、クラブハウスならぬクラブサンド。
味はと言えば、不思議とおいしい。
パンは甘めでふっかりしていて、けれどこんがり焼かれているからサクサク表面、歯ざわりがよい。
分厚いチキンはふっくら。
なめらか。
焼けたベーコンの風味もほどよい。

作り方や切り方、形はロイヤルホストがクラブハウスに忠実で、でも中身スカスカで食べるとちょっと悲しくなっちゃう。それに比べればこのおいしさは納得できる。悪くない。ポテトチップスじゃなくコーントルティアがついてくる…、イギリス料理じゃなくてアメリカ料理なんだとなんだか声高に言ってるみたいで笑っちゃう。

 

関連ランキング:カフェ | 羽田空港第1ビル駅羽田空港国内線ターミナル駅羽田空港第2ビル駅

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。