シュウマツゴハン

日曜の朝。サンドイッチを作って食べる。
いつもは土曜日の朝に作るサンドイッチ。
ところが土曜日…、朝早くおきたんだけどベッドの中でぼんやりしていて、気づけば10時を過ぎていた。
お休みの朝の時間を無駄遣いするのはひさしぶり。あぁ、贅沢だ…、って思って自分を甘やかし、朝ご飯を作らずいきなり昼ご飯ということにした。
ただサンドイッチ用の食材はしっかり調達していてそれで、翌日サンドとあいなった。

とは言え土曜日の夜を家で食べようと、土曜に再び食材調達。
作れるサンドイッチの選択肢が増えてそれでいささか迷う。土曜日、ベッドの中に入って、あれも作れる、これも作れると思って考えているうちに昨日は熟睡。
今朝は7時前に目がさめちゃった(笑)。

目が覚めたときには2つにレシピが絞られていた。
高知からのいただきものの釜揚げしらすとパセリで仕上げた出汁巻き玉子を焼かないパンで挟んだサンドイッチ。あるいは、ハムとレタスのサンドイッチで、今朝のパンが焼いておいしい薄切りパンだったから結局、ハムとレタスで作る。
12枚切りのパンを賢いトースターで軽く焼く。
焦げ目がつくかつかぬかのタイミングを狙って焼いて、焼けたばかりの一枚にチーズをのせる。熟成きいたゴーダチーズでのせた途端にユックリとろける。
薄切りトマトをズラリと並べ、ジャンボンブランを一枚かさねる。
レタスの葉っぱのやわらかいとこ。重ねたままでクルンとまるめてハムの上にそっとのっける。空気を含んだままの状態。そこに芥子を混ぜたマヨネーズ。パンで蓋して手のひらのせてちょっと押さえる。崩さぬようにナイフでザクッと切り分けてお皿に移して出来上がり。

カサカサとしたパンの表面は軽く歯切れて、けれど表面以外はふっくらしている。だからやさしく具材を包む。
食感としてのチーズはひそやか。コクと風味だけを借りてサンドイッチの味をやさしく下支え。ハムはムッチリした食感でパンとたちまち、すぐにとろける。トマトとレタスが今日のサンドイッチの主役でござった。みずみずしくて素材そのものの味が素直に口に広がる。明るい朝のオゴチソウ。

土曜日の夜はヨルイエゴハン。
先日、高知にいっておみやげにと頂戴した釜揚げしらすを夜のメインにして食べる。
ふっくらしていてシットリで、塩の風味がやさしくほどよくご飯をねだる。
土鍋ご飯を炊き、その煮えばなをまずひとすくい。しらすをのっけてパクリ食べれば口の中に広がるご飯の甘みと旨み。しらすの風味が鼻から抜けてお腹が思わずグーとなる。
豆腐にしらすをたっぷりのせて、それから10分。おひつで蒸らしたご飯と一緒に食べると天国。
大きなお鉢に茶碗蒸し。出汁を多めに加えた玉子でスープ代わりに仕立てて味わう。大きなタラの切り身を一枚。練り物、三つ葉に銀杏、たけのこ。お腹の底からあったまる。

実は今日。
新宿に出たついで京王百貨店の催事場でやってた九州物産展をちょっと覗いた。
そしたら気になるものがあれこれ見つかる。
百貨店の物産展で一番人気があるのは北海道。
九州は二番手というのだけれど、ボクにとっては北海道はただ食材があるだけで、買いたいものは九州産。
例えば今日はサラダ竹輪に目が行った。
熊本の郷土料理の一つで、竹輪の穴にポテトサラダを詰め、揚げたもの。
普通のポテサラ、明太子を混ぜたポテサラ、あるいは紫蘇と種類多彩でいくつか買った。
ムチュンと歯切れる竹輪の中からトロリ、ポテトサラダが飛び出してくる食感たのしい。明太ポテトのサラダが案外ピリ辛で、食欲すすむ。

もひとつ揚げ天。魚のすり身に玉ねぎやレンコンをまぜて四角く形を整えてパン粉をつけて揚げたもの。その正体は練り物なんです。なのにパン粉衣が口に入ると、魚や肉のフライじゃないかと思って食べる。なんだかたのしいオゴチソウ。

ちゃんぽん用の色とりどりのかまぼこがあり、野菜と炒める。豚バラ肉の薄切りをカリッと焼いてかまぼこ、もやしに蕾菜くわえる。貝柱のスープを注いで蓋をして、胡椒たっぷり。オイスターソースで仕上げて作ると長崎ちゃんぽんの麺抜きみたいな料理になった。
シャキシャキ、プルプル、健康的なる夜の一品。
タラコの甘露煮はご飯をすすます危険なゴチソウ。
水茄子にトマト、蕾菜を塩で軽揉み、オリーブオイルをかけてサラダにして味わった。体潤うよき一品。今夜はぼんやりする予定。

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