サロンブッチャー、酒盛りの横で朝食(笑)

東北から東京に帰った翌朝、いきなりの新宿。フードホールにやってくる。
新宿駅の南の端っこ。バスターミナルビルの一階にある。ちなみに新宿駅ではあるけれど、住所は渋谷区千駄ヶ谷。だからか特にこの界隈は一生懸命、新宿じゃなく渋谷っぽさを出そうとしている。このフードホールがまさにそういう場所で今までの新宿になかったオサレが漂うふわふわとしたムード独特。
それにしても地方都市から帰ってくると、東京という街にあふれる外国からの観光客の多さとパワーに圧倒される。もう東京は日本の東京じゃなくて世界の東京になっちゃったんだなぁ…、ってしみじみ思う。

そして今朝。
いつもだったらフードホールで選ぶお店はアメリカ料理のタバーンオンエス。ところが今日はそこがほとんど満席。中国粥がおいしいシンガポール出身のオイスターバーは商品写真の撮影のために朝の営業は今日はおやすみ。入口近くのベーカリーレストランもウェイティング中。選べるお店はサロンブッチャーというバスク料理の店だけでした。しょうがないからココにする。
朝からワインを抜いて乾杯をする女子4人。シャルキュトリーをつまみにゴクゴク。お替りワインの栓を抜き、これからは熟年介護のサポートビジネスが儲かりそうよね…、なんて話を威勢よく。こんな景色は東京ならでは。なぜなんだろう…、近所のベルクで朝からビールを飲む人は羨ましいなと思うのに、こういう店でワインを抜くというコトに関しては一向にうらやましいとは思えない。ちょっと僻んでおりますか(笑)。

スープとチーズトーストのセットにしました。
自家製のソーセージとベーコンで味を整えたトマトソースというのに惹かれて。
提供時間がかかります。
同じカウンターに座って料理を待ってた女性は、先を急ぐからと料理をキャンセル。
帰っていった。先に出ていた飲み物ブンだけでも払いますからと言ったら、お詫びにサービスさせていただきます…、と即座に対応。おそらく日常茶飯事なんでしょう。
有名シェフからレシピは買った。けれどそれを適正な時間で調理して提供するという仕組み化することを忘れてしまった。こういうお店が最近多い。20分ほど待ってボクの料理が到着。すっかり腹ペコ。フーフー食べる。

ソーセージはさすがにおいしい。スープをたっぷり含んでパンパンに膨れ上がってナイフを当てるとプチッと歯切れる。中から肉汁。スープにそれがたちまちまじって口の中を濃厚にする。
やわらかなバゲットスタイルのパンにたっぷりチーズを乗せて、バジルの葉っぱをあしらいこんがり。とろけたチーズと共に味わうというトーストはチーズの伸びがまるでお餅のようで喉にちょっと詰まった。死ぬかと思う(笑)。塩がきっぱり、オリーブオイルの香りがおいしいグリーンサラダにアールグレーのアイスティー。ほどよい感じの朝とする。

 

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コメント

  1. 海栗嫁

    このお店は朝は特にスタッフが足りなくて大概サービスが遅れます。
    利用するたび、せっかくおいしいのに残念なことであるよ、と、思います。
    ソーセージの美味しいのが食べたいのならやはり黒ビールとともに楽しめるベルクに行ってしまいますけれど。

    • サカキシンイチロウ

      海栗嫁さん
      なぜもっと努力できないんだろう…、って思います。それほど複雑な仕事をしているわけでないのに、早く提供しなきゃいけないという気持ちが欠けているからなんでしょうネ。
      おっしゃるように、ベルクに軍配があがっちゃいますね。

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