コーヒー専門店という社交場を考える…。

新宿南口にある「ヴァーヴコーヒーロースターズ」。先日、はじめてやってきてたちまちオキニイリなった店。
「インディーズ系コーヒー専門店」とでも言えばいいかなぁ…。
決して有名じゃない。一軒だけ。あるいは支店があったとしても数店規模で、働いている人たちはみんなコーヒーが好きでしょうがなさそうに見える。そしてムードは自由です。
そういう店には不思議なほどに人が集まる。自由なムードが好きな人たち。そしてそこには有名じゃない一風、変わった店を選んでしまったもの同士の連帯感が溢れてる。
ゆるやかでカジュアルな社交場っていう感じかなぁ…、人というのはみんなどこかでつながりたくてしょうがない。つながり方が時代によって移ろっていく。かつて「歌声喫茶」なんて場所や「ビアホール」。「居酒屋」なんかもカジュアルな社交場の役目を果たしていたんでしょう。

でも今ではこういうコーヒー専門店が役目をとって変わってきている。
ビールの代わりにコーヒーが連帯感をつなぐキッカケ。
誰が真ん中にいるわけでなく、互いがゆるやかにつながっているさまはあたかもSNSのよう。
セルフサービスということもいいのでしょう。
テーブルサービスの店でお客様は受け身になりがち。

「見ているだけ」のフォロアーが、ある日突然牙を剥きご機嫌なムードを台無しにしてしまうことがSNSの世界でよくある。
みんなが自由に投稿し合うということがつまり社交であって、「自分の店」という感覚を多くのお客様がもってくれる。それがセルフサービスレストランのよきところ…、なんじゃないかと思ったりする。

この前と同じように「One & One」をたのんで飲んだ。エスプレッソとマキアート。酸っぱくザラザラとしたのどごしのエスプレッソ。ぽってりしていて甘み豊かなマキアート。同じエスプレッソを使っていながら味わい、のどごしがまるで違うのがオモシロイ。
それからワッフル。パルミジャーノを混ぜて焼き上げた甘み控えめのワッフルにクリームチーズと生ハムのっけて一緒に食べる。ザクザク前歯で崩れるように歯切れるワッフル。生ハムの脂がアツアツワッフルの温度でとろけてキラキラしてくる。それがネットリ、ワッフル生地と一緒になってなんとおいしい。オキニイリ。食べ終わっても去りがたいムードがなにより、オゴチソウ。

 

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ドトールコーヒーのかつてのオキニイリ。ヨーグルンが6年ぶりに戻ってきた。
6年ぶりかぁ…、とまず懐かしむ。
ただ全店でかというと一部の店舗限定。近所のドトールには売られていなくて店を探して飲みにくる。ブレンダーに氷を入れてヨーグルト系の何かを注ぎジャジャっと回してラズベリーソースを混ぜて仕上げる。
ジャリジャリ、氷が喉をひっかくような飲み心地。酸味がやさしくさっぱりとした甘みがやさしい冷たい飲み物。ひさしぶり。
ただ作ってる手順を見ると手間も時間もかかってて昔からそういう作り方だったのかなぁ…、って不思議に思う。思い始めるとこれがかつてと同じ味であるのかどうか自信がもてなくなってしまう。まぁ、おいしいから小さいことは気にせずにのむ。お店の雰囲気がのんびりしてて、ゴールデンウィークが始まったんだとしみじみ思う。喉もお腹が涼しくなった、オキニイリ。

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