クマモトノアサ

熊本の朝。ホテルのバフェで気持ちを満たす。
熊本と言えば九州で最初のパルコがあってファッションの街…、ってよく言われるけど、県単位でみると日本有数の農業県。
阿蘇山のおかげのキレイな水と、安定した気候がおいしい野菜や果物、牛や鶏とおいしいモノに恵まれている。
そんな地産のさまざまがズラリと並ぶたのしいバフェで、朝の頭がたのしく迷う。

まずトーストを焼きました。
バターをタップリ練り込み仕上げたバターブレッドをトースターで強めのよく焼き。焼いてるうちにおいしい香りが漂ってきて、思わず喉がゴクリとなった。
焼きあがったパンの上にバターをおいて、一緒にチーズ。
グラノパダーノチーズがかたまりのまま置かれてて、そこからひとかけシェイブした。お供に豆乳。ぽってりとした濃厚タイプで、まさに豆腐が喉を満たしていく感じ。
ほどよく甘く小麦の香りがおいしいパン。ざっくり歯切れて口の中をカサカサくすぐり消えていく。
グラノパダーノチーズの塩の味わいに、乳の香りにウットリしつつパンをパクリ、チーズをカリリ。軽い渋みが味をひきしめおいしくさせる。

コーンポタージュでお腹をやさしくあっためて、本格的に料理をあれこれ。
ふっくら焼けた卵焼きっを真ん中に置き、そこからあれこれ熊本名品。
八代の辛味穏やかな玉ねぎのスライスだとか阿蘇キャベツ。
豚のグリルに魚の一夜干し。
芥子蓮根、明太子。
味わい多彩でお腹が空きます。

熊本の甘い麦味噌で仕立てた味噌汁。ワカメとネギ。南関あげを入れて味わう。ザクザクとした乾いて分厚い南関あげは、ボクの生まれた松山の松山揚げに似ていてなんだか懐かしい。茶碗蒸しをふるりと味わい、ニッコリします。

オモシロイなぁ…、と思った料理。
茹でたネギをクルンと丸めて結んだところに味噌をからめて味わうというもの。
熊本の郷土料理というのだけれど、愛らしくってしかもおいしい。
クニュンと粘る食感にザクザク萩れる繊維の鮮やか。
味噌の風味が食欲誘う。

目玉焼きを作ってもらってご飯の上にポンッと乗っける。
蒸して仕上げた目玉焼き。
だから白身の焦げ具合は若干弱くて、ちょっとプルプル。
黄身はトロンとよい状態で箸でちょっと傷をつけ、醤油を垂らして崩して食べる。黄身のとろみがご飯にからみ、ねっとりおいしい。玉子の白身の生の状態が苦手なボクにとってのこれがたまごかけごはんのよき状態。
コーヒーをテイクアウト用のカップに注いでもらって部屋にもどりましょう…、と席を立つ。お腹がたのしく満たされる。

車でお迎え…、郊外に出る。
車をもたない生活で、だから東京にいるときには郊外という場所を知らない。
だから地方の郊外にあるレストランに行くのはたのしみ。
東京の街中にあるブランドも、郊外にでると姿や形を変えるところがオモシロイ。
例えばコーヒーを飲みましょうと寄った星乃珈琲店が、先斗入ルというスパゲティーの専門店と軒を並べた長屋のような造りにビックリ。珈琲店とパスタのお店の間をつなぐ軒下が庭を眺める居心地のよいソファ席だったりするのがこれまた郊外的でいい感じ。コーヒーのんでぼんやり軽く、打ち合わせ。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。