キングスマン:ゴールデンサークル

映画を観ました。
「キングスマン:ゴールデン・サークル」っていうイギリス映画。
3年前に公開された「キングスマン」の続編映画。
前作は劇場で観ることができなくて、DVDを借りてみた。
で…。
思いっきり後悔しました。
映画館の大スクリーンで観とけばよかった!って。

アメリカ映画にはないイギリス映画ならではの魅力満載。
シニカルで、意地悪で、ひねくれていて、なのにオシャレで愛らしくって、暴力的なほどにオモシロイ。
泣けて、笑えて、スカッとできて、いやはや、スゴい映画があるもんだ…、って思って続編が待ち遠しかった。

続編っていうのはいろいろやりにくいことが多くて、何しろ前作が良ければいいほど期待が高まり、観ている方が勝手にハードルあげてしまう。
だからワクワクしながら、ドキドキでもあり。
ただ、見逃すとまた思い切り後悔しそうで早速いそいそ観に行った。
そして思い切りうれしくなった。
泣けて笑えてスカっとできて、前作同様、ひねくれていて意地悪でオシャレで暴力的に面白かった。オキニイリ。

英国のスパイが世界を救う話です。
言ってみれば007的物語で、けれど最近の007は暗くて七面倒臭くて観てて疲れる。
ところがこれ。
ショーン・コネリー時代のジェームス・ボンドの映画みたいで気持ちいい。
バリバリに改造されたいい車が猛スピードで街を走るは壊れるは。腕時計には武器がキチンと仕込まれてるし、仕立てのよいスーツをまとった紳士が手に持つブリーフケースやカサまで武器になるという、スパイ映画はこうじゃなくちゃ駄目なのよ…、って大いに騒いだ。

戦う相手はジュリアン・ムーアです。
悪いことを企む麻薬王で、ほれぼれするほど唇の周りの小じわがスゴイんです。
考えるコトもすることもぶっ飛んでいて、何がスゴイって隠れ家を自分が大好きな1970年代のアメリカの街のように作り上げる。
ダイナーがあり劇場がありボーリング場があったりして、その最後の仕上げにエルトン・ジョンを誘拐してきて歌わせる。
しかもエルトン・ジョンがいい仕事をするんです。
数あるカメオ出演の中でも、これほどのびのびしていてはまり役ってなかったよなって感心しました。大爆笑。

麻薬の何倍も中毒性がある砂糖が自由に取引されて、酒やタバコは合法なのになんで麻薬は駄目なのか…、って、ジュリアン・ムーアに真顔で説明されて、それに対してそうかもしれないと思うトコからはじまる話。
案外テーマは硬派で辛口。
主演の英国紳士エージェント二人もいいけど、脇役たちがみんな魅力的ですべき仕事をしっかり果たす。なにより主役はファッションかなぁ…、ひさしぶりに英国風に仕立てたスーツを作ってみようかって思ったりした。まずその前にダイエット(笑)。

コメント

  1. Eiko

    笑いました、確かに⇒最近の007は暗くて七面倒臭くて観てて疲れる

    前作を観ずに本作観ちゃったのですが、観ておけばよかった…とつくづく思いました、久しぶりに笑ったし、映画らしい華やかさもあって楽しめた作品でした。

    • サカキシンイチロウ

      Eikoさん
      前作のエンディングはもう爽快感満点で家で拍手を思わずしちゃいました。ぜひ、前作も。スッキリできますよ。

  2. 仁☆

    サカキさん

    前作は稚内の映画館で視てとても面白かったです。
    で今回はハノイに向かう機内の小さな画面で鑑賞!
    少し残念でした。
    でもどちらもブっとんでいて楽しかったです。

    007の時代とは技術も違うし、第三作目では敵はAIだったりするのかもしれませんね。
    次回作にも期待です。

    • サカキシンイチロウ

      仁☆さん
      アメリカの文化や生活に対して、あれだけ茶化せるって、やっぱりイギリスはアメリカの本家なんだなぁ…、って思いました。
      次の作品がもっとイギリス的であってくれればいいなぁって思いますね。

  3. kiko

    イギリスのスパイ映画、70年代のアメリカ、どちらも大好きなので是非劇場に足を運んでみます!
    2枚目の、サイケな極楽鳥のようなお方は、もしかするとエルトン・ジョンでしょうか!?
    表情が生き生きとし過ぎです。

    • サカキシンイチロウ

      kikoさん
      そう。エルトン・ジョン本人がエルトン・ジョンの役でカメオ出演しているんですが、まぁ、すばらしい。
      歌もしっかり歌ってくれますし、たのしんでるなぁ…ってワクワクしました。
      ちょっとグロテスクなシーンが何箇所かあります。それもイギリス的と思えればいい作品で。たのしんでくださいね。

  4. なこ

    エルトン・ジョンが最強でしたね!!
    PG12でいいのか!?とも思いますが日本の映画のレイティングってエロ以外は緩いですよねぇ
    ちなみに、鑑賞翌日のランチはフレッシュネスバーガーでした(笑)

    • サカキシンイチロウ

      なこさん
      あのシーン。ひき肉の状態だとかなりグロテスクでしたけどハンバーガーになってしまったものが大写しになったシーンで、おいしそう…、って思ってしまいました(笑)。
      エルトン・ジョン。
      たのしそうでしたよね…、いろんなことを隠さなくてすむ開放された生き方が、あんな自然な演技をさせるんだなぁ…、ってうらやましささえ覚えました。

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