カフェや喫茶店が売っているもの…。

昼食を終え、のんびりしようと千駄ヶ谷駅横のエクセルシオールカフェにくる。
高速道路の高架下。天井は低いのだけど窓は大きく外には街路樹。千駄ヶ谷の駅前は競技場とか大学だとか敷地をたっぷり使った低層建物ばかりで空が広くて開放的。
カフェと呼ぶのにふさわしい豊かな空間がこの店一番のオゴチソウ。
豆乳ラテを作ってもらう。丁寧に作る姿はスタバのそれと変わりなく、最近のスタバが店舗によって発散している「スタッフの自己満足がお客さまをおいてきぼりにしている」空気がない分、居心地がよい。
大きな窓を正面に眺める落ち着く席に座った。…、つもりが近くで雑音がする。
某アパレル会社のおそらく管理職なんでしょう。カジュアルウェアの若造がスーツのおじさん2人に文句をたれる声。落ち着くはずの席が一気に落ち着かない席に降格しちゃった。

言ってることはわかるのだけど言葉に愛情のかけらもなくって、お前何様?って言ってしまいそうになるうるさい。
うんざりしました。
なによりコーチングだとかカウンセリングだとか、あるいは単純に面接という名を借りたパワハラみたいな所業を、公の場でやってしまえるコトに呆れる。
聞かないようにしても聞こえてしまうから場所をかえます
入り口近くの忙しない席なんだけど、いらっしゃいませ、ありがとうと元気な声はよきBGM。空気もよくって仕事がはかどる感じさえする。
ちなみにお外の書き仕事はこんな環境でやっております。モバイルキーボードのLのキーが欠損していて、けれどローマ字日本語入力でLのキーを使う機会がほとんどないから不便を感じず愛着とする。

 

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歩いて家に帰ろうか…、と思ってお店をでたら小さなバスが駅前に止まってた。
ハチ公バスってコミュニティーバス。渋谷駅のハチ公広場が終着地点というので乗ってみることにした。
旅館の送迎なんかに使われるマイクロバス的サイズを活かして、大型バスが入れぬ路地を縦横無尽に走ってく。
あっちに行ったりこっちに行ったり、寄り道をたのしむ散歩のよう時間をかけて南青山から表参道、渋谷に向かって30分とちょっとの小さな旅行。
しかもたった100円の旅。車窓から眺める景色はなつかしく、あそこを一緒に歩いたよなぁ…、あそこも行った、ここにも来たねと昔のコトを思い出しつつあっという間に渋谷についた。オキニイリ。

思いがけず渋谷の街にやってきて、せっかくだから「トップ」に来る。
チョコレートケーキで有名なカレーショップ「トップス」じゃない「ス」がつかない「喫茶店のトップ」はかつて西新宿にもお店があった。
地下道に面した隠れ家っぽいムードが好きだったんだけどビル建て替えで閉店しちゃった。渋谷の別の場所にあったお店もやはり閉店。老舗の喫茶店にとってビル建て替えが活発な今は受難の時代でござる。
この店、開業当初は禁煙の店だったんだけど、それが不人気だったようで今では喫煙店になっちゃった。どの時代でも独立資本のお店が生き残るのは大変なコト。もっとも新宿の店もなくなっちゃった渋谷の店もタバコ天国。それも含めてなつかしい。
オキニイリのコッドローサンドイッチを選んでおやつとします。

蒸したタラコを崩しかためてトーストで挟んで仕上げた個性的なるサンドイッチ。他にもここにはオイルサーディンや牡蠣のオイル漬けをトーストに乗せたオープンサンドイッチがあったりして、その独特の品揃えがオキニイリ。新宿でこれがたのしめなくなったのはほんとにさみしい。
さっくり歯切れるトーストと一緒にタラコが口にやってきてハラリとほぐれてパラッと散らかる。ほどよき塩味、タラコの旨み。焦げた食パンの香りと混じってなんとおいしい。しっとりとしたくちどけ感もなんとも絶妙…、オキニイリ。
アイスコーヒーをお供にします。生クリームをたっぷりのっけて甘いコーヒーに蓋したようなスタイルで、グラスに口をつけて飲むと生クリーム混じりでぽってり、濃厚味がたのしめる。疲れがとれるオゴチソウ。

 

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コメント

  1. to22by

    4000年前のギリシャの記録にも「最近の若者はけしからん」と書いてあったと何かで読んで以来、そのセリフだけは言うまいと心に決めて生きてきましたけど、このような場面に遭遇してしまうと、その言葉が喉元まで出ますねえ。

    • サカキシンイチロウ

      to22byさん
      老害と言われようがこういうことに関しては頑固になりたい…、としみじみ思いました。
      彼らには礼儀という言葉は通じないかもしれないので「コンプライアンス」と言葉を変えて伝えたいと思いました。

  2. RYO

    西新宿の「トップ」懐かしい! 駅から近くて、ひと息つくのにちょうどいいオアシスのような存在でした。
    濃厚なアイスコーヒーに何度癒されたことか。

  3. サカキシンイチロウ

    RYOさん
    このコッテリ味のアイスコーヒーは働く元気をくれるサラリーマンのゴチソウですね!

  4. pin

    中はこうなっていたのか・・・。とエクセシオールの写真を見て思ってます。このお店の向こう側の道をよく通るので、道を挟んで、どのぐらいの広さなのかなあなんて思っていました。なんとなく、入る勇気がなくて入っていません。今度入ってみようかなあ。

    • サカキシンイチロウ

      pinさん
      奥に奥にと広がっていくかなり大きな店なんですよ。
      場所によって雰囲気も違ってて、多分、オキニイリの場所がひとつは見つかるんじゃないかと思います。

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