エリカ

神保町でお茶をしながらぼんやりしよう。それで「エリカ」にやってくる。

erika

重厚なゴチック調で、ドイツっぽさを感じるお店のインテリア。
どこかひんやりした空気感。
にもかかわらず、座ってしばらくすると気持ちがホッとする。昭和の時代からずっと変わらず、時の流れに流されもせずここにひっそり佇んでいる。
もしかしたらエリカって名前のドイツ娘が昔いて、彼女のホームシックを慰めるためにできた店かも…、ってちょっとロマンティックな妄想をかきたててくれたりもする、オキニイリ。

erika ic

ちなみに同じ名前の兄弟店が、神保町にもう一軒あったのだけど、そちらはずっと休業中。
多分、お店のご主人の体の都合じゃないのかなぁ…。
ココもシニアなお二人が、ゆったりとしたペースでのんびり仕事をしてる。
無理せずこうして、出来うる限りずっとお店をやっててほしい。そう思いつつ、背筋を伸ばす。

アイスコーヒーたのみます。

erika coffee

昭和の時代のスタンダード。ドッシリ甘いアイスコーヒー。
そのまま飲むと、砂糖の甘味がコーヒーの苦味の輪郭くっきりさせる。しかも最後に強い酸味が残って口をスッキリさせる。
ミルクをポトッと落とすと、それがユックリ、渦をまきつつマーブル模様を描いてく。
それもそのうちコーヒーと混じってコーヒーミルク色になっていくんだけど、それまでまたずにゴクリと一口。酸味、苦味に甘味がすべてひとつになって混じり合いやさしく口を満たして消える。のんびりします、あと10分。

 

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