エスペロでランチ、新嘉坡みたいな空気の丸の内

銀座の街でランチ時。
懐かしい店の前をたまたま通りかかってそこにする。
エスペロというスペイン料理の店で、実は今から10年近く前のコトになりますか。
クリスマスイブに男3人で夕食にしようよと、銀座で店をさがしたもののなかなか気の利いた店が見つからずこの店に来た。
そしたら周りはカップルだらけで、男3人でおおいに下がった(笑)。しかもその後、家に帰ってガンダムをイッキ見したような記憶があってしょっぱいなぁ…、と思ってそれでやってくる。かなり繁盛しているようで、ボクが通された奥のフロアーも写真を撮った直後にほとんど満席になった。クリスマスイブとは違っておじさんたちも多くてかなりホっとする(笑)。

メニューは前菜、メインに何種類かの料理が用意されていて、好きなものを選んで組み合わせるという仕組み。さて、どうしようと思って思案。
周りの人たちはまず「パエリア」を注文し、メインは仔牛の赤ワイン煮というのがおとんど。
スペイン料理と言えばパエリア。
イタリア料理と言えばパスタというのと同じ。
ちょっと芸がないんじゃないの…、と「スペイン風の卵炒め」を選んでたのむ。

先日京橋でもオムレツ食べた。
卵料理は元気がもらえて、しかもやさしい。お店、お店で流儀があって、だからどんな卵炒めがやってくるのか…、って期待をしながらちょっと待つ。
パエリアはおそらく大量に作ったものを注文受けてから盛り付けるだけ。だから続々、ボクの後からやってきた人にも料理が届く。
待った分だけ、おいしいものが来るに違いないと思いながら待って来たのがふっくらとした玉子の塊。

トマトとエビ、ほうれん草がたっぷり入ったオムレツみたいな料理でござった。
油をたっぷり含んでます。だからふわふわ。表面の焦げたところはサクッと焼けてて、その食感の変化がたのしい。
トマトが酸味とみずみずしさを、ほうれん草がちぎれる食感。塩を揉み込み下味つけたエビの塩味で玉子にたしかな味がつく。ちょっと塩が勝った感じではあるのだけれど、パンのおかずと思えばこれがスペイン料理らしさと言える。

メインはタラとズワイとエビのトマト煮。これも塩がバッチリきいてる。塩漬けにしたタラを使っているのでしょう…、塩抜きはしているけれどタラの中まで塩がしっかり入ってて、それがソースに戻って味になっている。それが塩辛いのかというと、塩でトマトやエビカニの旨みがくっきり際立って、塩があるから味がある…、って感じの仕上がり。
パンをちぎってスープに浸し食べるとこれがいい塩梅で、お腹もほどよく満たされる。〆のエスプレッソをもらって飲んで、次に向かって移動する。

 

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ちょっと歩いておこうと思って歩く。
銀座から有楽町。有楽町からガードをくぐって丸の内。
この界隈ほど地名が変わると空気が変わるところもないよな…、って思って歩く。

ざわざわとした華やぎのある銀座から有楽町の駅を見た途端にどこか庶民的になり、それが立派なオフィスの街へと変わってく。
そのどのエリアも決してしおれることもなく、それぞれ特徴をもって変わっていこうとしているところがステキでもある。ダイナミックなエネルギーを感じたりする。好きな街。

それにしても丸の内の日本離れした空気感。
ランチタイムに通りを歩行者だけに開放し、木々の緑を屋根にみたてて通りに椅子やテーブルを置く。緑豊かな地方都市にも、これほど緑豊かな通りは少なく、しかも働く場所に近いところがこんなに自然を装っている。ちなみにこうした景色を見ると、シンガポールみたいと感じる。シンガポール…、長い間行ってないなぁって思ったりする。東京駅に到着です。

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