ウニタラコイカを作る朝、穴きゅう巻を食べる午後

先週は、なにやら「パスタウィーク」って感じの一週間。
「ハシヤ」のスパゲティーが甘くなってしまっててうろたえて、ハシヤ出身の店主がやってる「ながい」でちょっとホッとした。
「ホームズパスタ」の絶望のスパゲティーがかつてのエッジをうしなって、大衆好みになっているのに、あぁ、残念ってちょっと思った一週間。

日曜の朝にパスタを作った。
オーソドックススタイルのウニイカタラコ。
いつもはサラダを盛り込む、木製のボウルを用意。
福岡のおいしく大きな辛子明太子をひと腹、割いてキレイに魚卵だけを取り出しいれる。
そこに濃縮昆布だし。小さじ一杯分だけそそぎ、そこにそうめん状に細切りにした生のイカ。生クリームをくわえてよぉく混ぜてやすませる。
パスタを茹でる。

スパゲティーにを7分、タップリの塩をくわえたお湯で茹でザルに取り上げ水気を切ったらボウルの中に入れてそこに「ウニ粉」パパッ。魚卵の香りにウニの芳醇な匂いが混じってウニ粉がとける。箸でキレイに混ぜ合わす。ボウルに魚卵がこびりつくのを麺で丁寧にこそげ落とすようにしながらまぜて、上に大葉の刻んだのと海苔をもんで崩してのせ、出来上がり。
あぁ、旨い。何も特別なコトをしなくても素材同士の組み合わせでおいしくできるように、ウニイカタラコは生まれながらに出来ている。そこにへんてこりんな工夫をすればバランス崩れてへんてこりんな味になってくんだ…、ってしみじみ思う。朝の納得、オゴチソウ。

町に出てちょっとお茶。
スタバで涼しい飲み物を…、と思ってハーバルレモンフローズン。
お好きですか?って聞かれて「フローズントマトの方が好きだったんですけどね」って答える。
ショップのスタッフの間ではハーバルレモンの方が先に売り切れるに違いない…、って思ってたんですけど、トマトがあっという間に売り切れてびっくりしちゃったんです」という。
もともと原料の準備がトマトは少なめ。でももうちょっと用意しててもよかったのにね…、ってたのしくおしゃべり。
手渡されたカップにいつものシールが貼られていない。実は外国からのお客様たちが注文するのに時間がかかる。彼らのカスタマイズに対する要望の容赦ないことにレジがかなり混雑してて、ヘルプで出てきた人が直接、ボクから注文を聞いて作ってくれたこれ。ひとりの人が最初から最後までずっと世話を焼いてくれるってなんてステキ…、ってしみじみ思う。小さい店なら当然なのに、大きい会社の店だとこんなに感動できる。不思議なり。

おやつにデパ地下で巻きずし一本。
広島から来たという穴子のお店のポップアップに、穴きゅう巻っていうのがあった。
巻物の中でも好きな組み合わせ。
しかも太いきゅうりを半割にしてそのまま巻いてて、きゅうりの存在感がすごい仕上がり。
きゅうりは太いままが好き。
上等な寿司屋の〆で作られる千切りにしたきゅうりを巻いたカッパもおいしい。パラパラ散らかるようなあの食感は、贅沢な寿司を食べた最後の口をさっぱりさせるのに適した仕上がり。
けれど主役クラスとして食べるとき。
きゅうりは太い方がおいしい。バキッと砕けて口の中をみずみずしくする、緑の香りも爽快なきゅうりはおいしい。
そんな食感、味わい、香りを思い浮かべつつ買って味わう。シャリにしっかり味がついていますから、そのままどうぞと言われたままにそのまま食べると穴子のタレの旨味が引き立つ。バキバキ砕けるきゅうりを穴子のネットリとろける感じがオゴチソウ。わさびをたっぷりのっけて食べると、甘み、風味が引き締まるのもオモシロイ。

夜に家飯。昨日、枝豆を茹でて塩気が足りなかった…、と、ブログに書いたら茹で方に関するコメントいただく。試してみたくて新潟産の枝豆を買い1リットルの水に40グラムの割合で塩。4分茹でて食べてみた。
そしたらこれがおいしくてびっくりします。ありがたい。
エビとトマトをシャンタンスープで炒めて、最後に玉子をジャジャっと入れて仕上げた料理。ネギがあったらよかったのになぁ…、と思うもおいしい。鶏の唐揚げを作ってレタスと一緒に食べる。みずみずしい。
小さなホタテを茹でたのとワカメでぬたを作って食べる。最近、こういう料理がおいしい。しかもおいしくできるところに加齢を感じる。しょうがない。

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