アキバヨドバシ、都心の田舎の食堂街

秋葉原のヨドバシカメラ。
最上階にレストラン街がある。
一度入った館からなるべく長い時間、外に出ないようにすればそれだけ販売チャンスが増えるに違いない…、とそれで飲食施設を充実させるのは大型商業施設の定石のひとつ。
かなり充実。
にぎわってもいる。
日曜日ということもあってファミリーも多くてさながら郊外ショッピングセンターのレストラン街が都心に引っ越してきました…、的なムードがたのしい。
夜というのにパンケーキの店には行列で、一時期ブームだったトンテキの店は閑古鳥。諸行無常を感じたりする。
「松山鍋焼きうどん」を扱ううどん店。一度食べたけど本物に似ているようででも違う。松山になかなか帰る機会がもてないさみしさを逆なでするような出来が辛くて今日もスルー。
釜揚げパスタのすぱじろうはいつの間にか洋風つるとんたんみたいになっていました。オモシロイ。

牛たんの専門店があります。
「肉匠牛たん・たん之助」という大仰な名前の店で、焼肉のトラジがやってる。
肉の専門家がやっているから「肉匠牛たん」ということなのでありましょう。仙台の牛タン専門店のような装い。
カウンターに座ると厨房の中が丸見え。厨房で働いている人たちはすべて外国の人たちで、海外の日本料理のお店に来たみたいな感じがしちゃう。
しかも牛タンを乗せた網が炎に包まれ、屁っ放りで消火活動に取り組んでるのに唖然とします。調理の仕方が丁寧でもなく、ただただ焼いてお皿に乗せてる…、って感じに、こうでもしないと都会で店をやるのは大変なんだろう…、って道場もする。肉の専門家ではあるけれど、牛タンを焼く専門家じゃなかった会社のすることと、笑って見過ごす。

塩で焼いた牛タンと味噌漬け牛タンの2種盛り合わせの定食にする。
塩焼きの牛タンは仙台風。味噌漬け牛タンは安い焼肉食べ放題に行くと出てくるタン塩用の牛タンで、なるほど肉の専門家。どちらも程よくおいしくて、ご飯のおかずにぴったりとくる。
テールスープに麦飯、追加でとろろをたのむ。どれもそこそこ、レベルは高い。サイドの白菜の漬物がスーパー浅漬けで醤油の力を借りねばならないものだったことや、赤柚子胡椒が添えられていたりとツッコミどころはいろいろあって、中でもBGMが津軽三味線。東北十把一絡げってところに笑う。しょうがない。

 

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お腹も気持ちも満たされず、塊肉のステーキ屋さんがあって人気で、そこにしようかと思いもした。
でも思い出す!
ヨドバシカメラの一階にステーキハウスがあったこと。
トゥッカーノっていうお店でもともとシュラスコ専門の店だった。ランチタイムに鉄板で焼く肉を売り物に人気をとって、今ではステーキ専門店になったとこ。
塊肉を厚く切り分け、拍子木切りにしたものを鉄板の上に置いて提供。肉は表面だけを焼き固め、中はレアの状態だから好きに焼き上げ召し上がれ…、って仕組みがたのしく食欲湧かす。
肉の種類がシュラスコ的で、今日たのんだのは「ピッカーニャ」。ランプの下側にくっついている脂がほどよくついた「いちぼ」で、それをたっぷり3分の2ポンド、300グラム。
たのむとあっという間にやってきます。いきなり以上のいきなりに気持ちが急ぐ。拍子木をひたすら転がし程よく焼いて、焼いたら野菜の上にのっけてそれ以上は焼けなくしてやる。ミディアムレアな状態で、焼けたもやしが吐き出す蒸気でずっとしっとりしてくれる。
刻んだタマネギ、パプリカ、ピーマン、青唐辛子の酢漬けをたっぷり乗っけて塩と胡椒をほどこし、あとはモリモリ食べるだけ。気が済みました…、オキニイリ。

 

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