ひるね姫 〜知らないワタシの物語〜

映画を觀ます。
「ひるね姫 〜知らないワタシの物語〜」というタイトルの長編アニメ。
なんだか最近、映画と言えば韓国映画か日本の長編アニメばかりをみているような。ララランドもまだみてないのに、こっちの作品、優先しました。

どんな物語かほとんど前知識を持たずに選んだ。
ただ、見るに至った気になるところがいくつかあった。
岡山県倉敷市児島。
瀬戸大橋のたもとの街が舞台ということ。
主人公の女の子の声優を、贔屓の高畑充希が担当しているんだということが選んだ理由。
この主人公の女の子が、しょっちゅう昼寝をしては夢をみるので、映画のタイトルが「ひるね姫」。
おとぎ話的なファンタジー映画かなにかかと思ってみたら、これがあっさり、予想を裏切る内容だった。

昼寝をしているかわいい女の子だから「ひるね姫」なのかと思ったら、「昼寝をしている間だけお姫様になっちゃう」からのひるね姫。
しかも彼女が姫を勤める王国が、実は巨大な会社。
王様は会社の社長で、それが彼女のおじぃちゃん。
会社をのっとろうとする悪者から、会社を守るという、つまり「巨大企業をとりまく陰謀モノ」という物語…、なのですね。

いろいろツッコミどころは満載です。
舞台は2020年、東京オリンピックの三日前。つまり今から3年後にして、それでもiPhoneだとかiPadだとかが、今の形のままなんだろうか…、とか。
ベイマックスみたいな乗り物だとか、巨悪と戦うロボットがパシフィック・リムを彷彿とさせるものだったりとか、気になりはする。
けれど物語自体は今までみたことがなかったようなオリジナリティにあふれるもので、夢と現実を行ったり来たりしながら最後は、今という現実に見事にストンと着地する。

友情の物語でもあります。
親子の物語でもある。
会社を守ろうと一生懸命がんばる、お父さんたちの物語でもあり、なにより「自分のしらない自分のアイデンティティ」を探してそれを見事に果たす物語でもある。
こんなところでと自分でもビックリするようなところで、オイオイ泣きました。ボクはどれだけ両親のコトを知っているんだろう…、と思ってなんだかずっと気持ちが切なくなって、映画を観終えて母に電話をかけたくなった。
そんな映画です…、オキニイリ。

ちなみに「ひるね姫」ってGoogleさまの動画検索をかけてみたら、こんな画像がひっかかりました。

両手と頭を突っ込んで、オフィスなんかでも熟睡促す快眠グッズ…、らしくて正体調べてみたら、なんと日本でも売っていました。

オーストリッチピローって名前。
確かにダチョウの頭頂部のような形をしていて、素材はなめらかなレイヨン。
中にマイクロビーズが詰められていて、自由自在に形を変える。
だから頭をすっぽり包んで、グラグラさせずに寝かせてくれる。
写真のようにデスクの上に突っ伏した姿勢だけじゃなく、座った姿勢でも装着可能。
頭だけをすっぽり覆うコンパクトタイプが8500円。
両手と頭を覆う画像のタイプがなんと16800円。

地下鉄だとか電車、飛行機でどうせ寝るならこれをかぶって寝るといいかも。だってあまりにお茶目で真剣に見え、誰にも何も言わせぬ力がありそうだから。…、とぼやぼやしてたら買ってしまいそうになるなり、危険なり(笑)。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。