ひとり2500円で行ける香港、ティムホーワン

昼、ひさしぶりのティムホーワン。行列ができるので有名な飲茶のお店。世界で一番安いミシュランの店というのも売り物で、そのわかりやすさがいいのでしょうね。
日本進出一号店の日比谷のお店はいまだに行列。
ただ新宿の店は行列短め。今日はどうかと思ってくると開店30分目にして待ち客3組。10分ほどの待ち時間で着席できた。ちなみに食べ終わって表に出たら20組ほど待っていたから、やっぱり人気の店であることに変わりはないのでしょう。
ワンホールの飾り気のない店。奥にはオープンキッチン。並んでる間に注文票にあらかじめ注文を記入して着席と同時に手渡す。料理はテキパキ出来上がりあっという間にテーブルの上が整っていくからストレスフリー。待った時間が帳消しになるスマートな店。オキニイリ。

テーブルの上にはお茶の入った魔法瓶。
まとめて置かれた取り皿もレンゲもプラスティック。
けれどどれもロゴ入りでツヤがとれていたりはしないから、チープな感じがしないのがいい。むしろ余計な気遣いをせず食べておしゃべりすることに集中できるから、この店のカジュアルなコンセプトにあっているんかないかと思いさえする。

4人でテーブル囲んで食べたいものを洗いざらい。
飲茶、点心はテーブルを囲む人が多ければ多い方がたのしくいろんなものが試せてうれしい。

まず蒸し物をあれやこれや。
エビ蒸し餃子にエビとニラの餃子。
ニラが加わるだけで風味が変わってエビの甘味や風味が変わる。ネットリとした皮の粘りがなんとも独特。
味がしっかり入っているから豆板醤を好みで乗せる程度で味がしっかり整うところもうれしい。
豚肉と海老にすり身のぎっしり感を感じる歯応えが魅力的な肉焼売。
やわらかでなめらかな生地で包まれたエビがプルンと弾ける腸粉。甘い中国醤油のタレがカラメルっぽい香ばしさ。
ここの大根餅は特に力強い味付けでねっとりとろける。
卵を混ぜた生地で豚肉を包んで茹でたワンタンには黒酢。骨付きの豚バラ肉を豆豉と一緒に蒸した排骨は困ったことに脂がうまい。
エビのすり身を包んだ湯葉。サクサクに揚げてザクッと切ってウスターソースと一緒に食べる。奥歯で壊れて散らかるも、ゆっくり湯葉のキュッキュと滑る感じにもどってエビのすり身をおいしくさせる。

野菜を食べる。まずガイラン菜。たくましい茎の歯ごたえ、渋い葉っぱが体の中をキレイにしてくれそうでモリモリ食べる。野菜の料理は何人分かをまとめて作るからでしょう。かなり遅れてレタスの湯引き。提供順番に拘らなくていいのがこういうカジュアルな飲茶のお店の特徴で、最少人数で厨房作業を仕切れる秘訣。
そしてここのシグニチャーメニュー、チャーシュバオ。甘く仕上げた豚肉餡をたっぷり入れて包んだ生地はメロンパンリスペクトの甘い生地。
サクッと歯切れてたちまちとろける。とろけながら香港風の蜜焼き叉焼の味が口に広がっていく甘くてしょっぱく、サクサクしていてとろける不思議な食感にあっという間に消えてくエアー感が何度食べてもウットリさせる独創の味。

ジャスミンライスの上に牛ひき肉を乗せ蒸しあげて目玉焼きをのっけた料理。
見た目は悪いけど驚くほどにこれがおいしい。
卵を潰して、肉とご飯をレンゲでグシャグシャかき混ぜて食べる。
炒めたわけじゃないのに炒飯みたいな味がして、とでも上等な卵かけご飯のようにも感じる。ジャスミンライスの香りがおいしく口の中でパラパラ散らかり騒々しいのもオモシロイ。

〆に甘い点心2種類。
ミルクフライと金木犀のゼリー寄せ。
バリバリ砕ける分厚い衣が砕けると練乳味のクリームがとろけて不思議なほどに口をさっぱりしてくれる不思議なフライ。
金木犀のゼリーは見た目がまるで煮凝りで中の金木犀の花びらがもって菊のように見えてくる。上から見ると三菱グループのスリーダイアモンドの形。食べるとしっかり甘くて金木犀の匂いがしました。ホッとする(笑)。

 

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