はたらく人が真ん中!である日

岐阜でパーティー。毎月お世話になってる会社の年に一度の謝恩パーティー。

日常と非日常のちょうど真ん中くらいの、ほどよき贅沢を楽しむことができるお店を経営している会社です。
そういうお店で大切なのはやはりサービス。
陽気で気がきく、ほんのちょっとだけおせっかいな女性の気遣いがなくちゃお店はなりゆかない。
そういう業態で成功し続けているということは、ごきげんな女性がたくさんいてがんばってくれているから。そのがんばりに感謝するのが今日の目的。みんなでおいしいものを食べ、みんなでただただおしゃべりします。女性の人気はやっぱりデザート。ボクはバフェの一角に山積みになってたアメリカンドッグに首ったけ。好きなんだものしょうがない。

ふくびき大会があったりします。
一等賞は55インチの壁掛けテレビでそれ以外にもテレビが2台。ケルヒャーだったりお掃除ロボとか、あるいは活きた魚やステーキ用の肉が景品に並ぶところが飲食店の会社らしきとこ。
ゲームをしたり、そここで自撮り大会がはじまったりとたのしい時間はあっと過ぎます。
飲食店は誰のためにあるのか?
お客様のためにあり、経営者のためにもあって、当然、そこで働く人のためにある。そのバランスが良い店が本当に良い店なのだろうと思うのだけど、どうしても「働く人のため」という部分を実感できる機会が少ない。その大切をひととき今日は目に見える形でみんなで確認できたこと。それが一番のことだったのかなぁ…、って思う。

参加者ひとりひとりにメッセージカードが配られ、これからもがんばらなくちゃってしみじみ思う。ちなみに今日の装いはニコニコマークの蝶ネクタイ。ずっとニコニコしておりました。
個人的にすごくうれしかったのが、懇親会に続いてのボーリング大会でピンにボールがあったこと(笑)。
下手なんです。去年も同じようにボーリング大会があったんだけど、そのときはほぼガーターでスコアは30点とか40点とか。それが今年は88点!ストライクがとれたりするのに自分でびっくり。ただ意識すると珠はへんてこりんなところに転がりいきなりガーターと安定せぬのがかわいいところ。来年は100点超えを目指しましょうか…、と思ったりした。小さな野望(笑)。

それから社員だけが集まって打ち上げ会食。雅味近どうにやってくる。

小体な店です。3人、4人程度の宴席が得意なお店。今日は座敷をみんなつないで30人ほどで会食となる。なのにいつもとほぼかわらない内容、リズムにまず感心。
生ダコ、トマトとじゅんさい、すっぽんの出汁で炊いたおからにあん肝の照り焼き、それからごま豆腐。どれも確実な味作り、味の変化がまたごちそう。
穴子真丈を沈めた椀物、刺し身と続く。
ブリブリとした歯ごたえの活け〆の鯛、トリ貝、イカに大葉の裏にはマグロが潜む。彩りのことを考えるなら目立つところに置かれるマグロをわざわざ隠す控えめなとこがこの店らしい。
グリーンピースをすって仕上げたまんじゅうの中にカニのほぐし身たっぷり。ぽってりとしたおいしい出汁あんで味わうというここのスペシャリテとでもいいますか。安定の味、あったまる。

みんなで同じ料理を食べる。そして互いに感じたことを話し合いながらたのしむ時間はたのしいモノです。テーブル囲んでみんなが仲良くなってく感じ。
焼いたタチウオ。しっとりとした仕上がりで、ウドの炊合せ、小桃の甘煮とサイドもたのしい。
料理の最後の油もの。アイナメをサクッと揚げて出汁をかけ回した揚げ出し仕立て。ねっとりとしたアイナメ独特の触感が出汁でとろけるカタクリ衣で一層引き立ち食感なめらか。同じく揚げた丸なすに、生麩とあしらいも気が利いていて気持ちが満ちる。
山芋をすりおろして銀あんと合わせてご飯にかけた〆。季節の果物ゼリー寄せもスッキリとした味わいで、たのしい一日のこれでおひらき。東京向かってビュンとゆく。

 

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コメント

  1. いにしえ

    サカキさま、
    岐阜のいつものお店ですね。働く人のためって、飲食業でなくとも大切で、標榜する組織は多くてもなかなか働く人は感じられないのが悩みです。皆さん楽しそうで素晴らしいですね。そして皆さんおしゃれしていらっしゃる!
    岐阜市は繊維で栄えましたが既製服が盛んで、家庭のお母さん方が内職で洋裁をしていました。自分の服も当然、売り物クオリティで作れる訳で、授業参観日のお母さん方は、自作のおニューで登場!という風習みたいなものがありました。お友達のお家に遊びに行こうとしたら、お母さんが参観日の服作っているから家に来ちゃダメと断られたことも。
    お写真を拝見して、こんな昔のことを思い出しました。今もおしゃれさんが多いと嬉しいです。

    • サカキシンイチロウ

      いにしえさん
      岐阜の駅前の商店街。今はすっかりシャッター商店街になっちゃいましたが、繊維業の最盛期にはいかほどの隆盛ぶりだったんだろう…、と思わされる規模であり、枯れてもなおもうつくしいさまに見るたびうっとりしてしまいます。
      その時代の洒脱な生活文化が今でも脈々と受け継がれているのでしょう…、飲食店も地方都市の水準を軽々と超えるおしゃれなお店が多くて、着るものだけでない深くて広い文化を岐阜には感じます。

  2. いにしえ

    サカキさま、
    住んでいたころは、ポヤーンとした一地方都市と思ってましたが、なかなかに個性的なのだと離れてから感じます。
    サカキさんの岐阜の投稿、いつも嬉しく読んでいます。地元愛を再認識中です。これからも岐阜をよろしくお願いいたします!

    • サカキシンイチロウ

      いにしえさん
      伺うたび新しい発見があり、それがどこか懐かしいのが不思議な街。
      はじめて岐阜の街を見たとき…、もう30年も前のことになりますが、小高いところにお城があって路面電車に大きく立派な商店街。洒脱な旦那さん文化があってと、ボクが生まれて育った松山にとても似た街だなぁ…、とおもったのがその懐かしさの原点なのかもしれません。

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