とんかつ山さき

家から歩いて10分ほど。曙橋という都営地下鉄の駅の近くまでとんかつ食べに散歩する。
「とんかつ山さき」というお店。
小さい駅前商店街に面した一階。間口は広くて入り口の左側にテイクアウト専用の売り場がある。
ショーケースに並べられた揚げ物をそのまま買って帰ることもでき、ちょっと待つけど揚げたての料理を弁当にしてもらって買うこともできる使い勝手のよい売り場。
それほど人通りが多い場所ではないのだけれど、いつも大抵誰かが立って買い物している。会社から家に帰る途中であったり、買い物ついでに寄る人たちが案外多いというのにいつも感心します。

お店の中は明るくキレイ。贅沢な作りではないけれどカウンターはかっちりとしたしつらえで、テーブルも椅子も頑丈で居心地がよい。カウンターの中は厨房。ベテラン2人に若い見習い君2人。テキパキ仕事をこなします。
メニューはかなり絞り込まれてロースにヒレ。大があったり上があったり。串カツ、エビフライ、アジフライにコロッケでほぼほとんどという品揃え。値段もこなれて気軽な感じ。座るとまず漬物とお茶。「わさび昆布」をたのんで待ちます。わさびの風味がおいしい昆布の佃煮でご飯のおかずにもいいのだけれど、ビールがおいしくなったりもする。粋な一品。料理がきます。

ふたりでふたつ。
ミックス定食と上ロースカツの定食にした。
エビのフライにアジフライ、串カツが盛り合わせになったミックスフライ。
エビはそれほど大きくないものの、加水をしない健康的でたくましいエビ。甘くてブリンと食感もよい。
玉ねぎと豚の切り落としを交互に串にさしてカラッと揚げた串カツ。アジは分厚く香りもおいしい。
なによりパン粉がサクッとしていて、植物油で揚がってスッキリ。甘めのソースと相性もよい。
上ロースカツは脂の状態がほどよい。分厚くザクッと歯切れて脂がクチャっ。あぁ、とんかつを食べているんだ…、と充実感が味わえるのがいい感じ。

お店の前に立て看板。ロースカツ700円というここの売り物が書かれてて、確かにそれを目当てにやってくる人も多い。けれど700円のロースカツ定食と1100円の上ロースカツ定食をたのむ人は半々くらい。考えてみればその上ロースカツの値段でも、十分値ごろな値段だから懐具合で選んで損ない選択肢。
ご飯は大盛り。千切りキャベツもおかずにしてもりもり食べます。お皿の縁にたっぷりつけた練り芥子がビリビリ辛いところもうれしい。わさび昆布に練り芥子、それにキャベツでご飯を食べて、汁をゴクリ。しじみのたっぷりはいった赤だし。ほどよく満足、悪くない。

 

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